古美術 崎陽

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幕末の長崎で活躍した人~小曽根乾堂~補足

2009-08-25 11:57:17 | 長崎の歴史
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海外の文物が集まる先進地長崎の商人乾堂は、

時勢を冷静に見詰める「開明派」だった。

安政四年(1857)乾堂は江戸で越前藩主松平春嶽に会い、

次のように説いている。

「今や開港、貿易の機に至りました。

内は農、外は通商に励み、

その利益で西洋の兵器や機械を購入し、

志士を海外に留学させるべきでございます」

乾堂は開明派の幕臣勝海舟と大変親しかった。

勝は元治元年(1864)弟子の龍馬を連れて来崎した際、

乾堂に龍馬を紹介したとみられる。

乾堂は「時代を変える」と意気込む大柄な青年に

大きな魅力を感じたのではないだろうか。



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