府中市のシマチュウから職安へ行く通りできのう露店を見た。電動自転車の後部が店になっていて「エチオピアの森で育った野生のコーヒー」という旗が立っていた。横にさわやかなお嬢さんがいた。
愛嬌をふりまくでなく楚々として商売っ気がないので話す気になった。
彼女は特定非営利活動法人 高麗(NPO高麗)に属していてアンドロメダエチオピアコーヒー総販売元。代表は高麗恵子とのこと。
「高麗というと高句麗で厩皇子のころの渡来系を感じる」とぼくが言うとお嬢さんが「歴史詳しですね、高麗さんはそういう血筋なんです」と喜んでしばし話した。
ぼくは「非営利活動」というのがわからない。金儲けに走らないという趣旨だろうが、運動も商いもすべて利益が生じないと長続きはしない。適正な利益を上げ適正に還元するのが正常であると思っている。
ボランティアだの正義だのを振りかざすのはどうも眉唾だと感じてならぬが、それはさておき、コーヒーが森で採れることに大いに興味を持った。大規模プランテーションかと思っていた。
エチオピアのカファ地方のリム丘陵を調べた。えらく野趣に富んだ山であり引き込まれた。
写真:www.andromeda-ethiopia.com/ethiopiaCoffee/.../naturalcoffee
ここでコーヒー豆を採るのはおもしろいだろう。現地人に負けない日本の野生果実ハンターの動きを見せてやりたいが当地はあまりにも遠い。
なお、エチオピアコーヒーの4栽培形態があるという。
1. フォレスト:野生森林で自然に自生するもの(全生産量の10%)。「アンドロメダエチオピアコーヒーリム」は、 フォレストに属します。
2. 2.セミ・フォレスト:年に2,3回、雑草刈りまたは鍬入れするもの(全生産量の35%)
3. ガーデン:農家が他の農作物と一緒に育てるもの(全生産量の50%)。
4. プランテーション:国営大規模農場(全生産量の5%)
(www.andromeda-ethiopia.com/ethiopiaCoffee/.../naturalcoffee...より)
ぼくの買った「LIMU」はフォレストで、100g750円。高いか安いか相場を知らぬが、酸味、苦みのバランスがよく清涼感のある味がした。飲んだあとの余韻は鐘の音が糸を引くような感じであった。
木曜日にはここで店をやるという。いつもこのお嬢さんが店に立つのではないという。彼女がいるときまた寄ってみよう。
エチオピアの風土を感じさせる雰囲気が彼女にあるのだ。