北小金探訪

江戸川の支流の坂川とその支流である富士川を中心とした日々の風景

旅立つ前のタヒバリ

2011年04月15日 | 
前回のヒバリたちに交じってタヒバリがの番(つがい)がいた。


啼き声が全然違うのは当たり前か(笑)


彼らも旅立つ頃だろう。






★★★
マスメディアは、東電が大手スポンサーの地位から凋落すると見るや、
東電と原発への批判を始めた。しかしその一方で、「風評被害」の名
のもと、相変わらず放射能の危険性をきちんと伝えていない。

放射能の危険性について相変わらず御用学者の意見を垂れ流している。
東北・関東の土壌と海が、濃度の差はあれ、汚染されていることは確か
なこと。彼らは農産物・海産物について「風評被害」を強調するが、
たとえ少量でも放射性物質を体内に取り込めば、内部被曝という重大な
実害を引き起こす。

放射能の健康への影響を考える場合、運転免許の点数が参考になる。
点数は減ることはなく加算されていく。ある一定の点数になると取り
消される。放射能も浴びれば浴びるだけ健康に影響を与える。そして
蓄積量がある一定量を超えるとガンなどになる。ただし「ある一定量」
は個人差がある。
それだけに、今後も長期間被曝する可能性がある子供には、できるだけ
被曝量を少なくさせるように配慮しなければならない。にもかかわらず、
政府とマスメディアが「風評被害」といって内部被曝を国民に勧める姿は、
とても奇異に映る。
きちんとリスクを説明したうえで、農家が大変な時なので大人は農産物
を食べてほしい、というのならまだ理解できるのだが。

レベル7の発表によって、国際的に「日本は放射能に汚染された国」と
印象づけられた。これを払拭するには、「日本は放射性物質をしっかり
除去している」という活動を世界に見せなければならないはずだ。
ところが、実際には、突然、「暫定基準値」とかいうものを作成して、
汚染されている農産物・海産物を流通させている。これでは、日本の国民は
納得させられるかもしれないが、海外からはますます不信感を持たれるだろう。
海外での日本人と日本製品の放射性検査は、何年も続く恐れがある。

農産物だけでなく日本製品のイメージを回復させるためにいま必要なことは、
「日本は放射性物質をしっかり除去している」という活動だ。
少なくとも福島県とその隣接県の表面の土壌を削り取るなど、放射性物質の
除去活動を大々的に行うべきだろう。
しかし、政府は農家の反発を恐れて言い出すことができないでいる。また
実際、そのためのお金も人手もないだろう。

結局、国民は、実害があるにもかかわらず「風評被害」という言葉で無理矢理
納得して、今後何年間も放射性物質に汚染された農産物・海産物を食べる
ことになる。しかし、これは将来に重大な禍根を残すことになると思う。
十数年後には、東北・関東圏で子供時代を過ごした人たちの大規模な健康問題
が発生してもおかしくない。
確かに農家は救えるかもしれない。しかしその陰で、たくさんの子供たちが
犠牲になるであろうことを知っておくべきだ。

このように原発によって様々に深刻な事態が起きている。しかし政府はその
解決の糸口も見いだせないようだ。問題は先送りされるばかりだ。少なくとも
今後十数年間、対外的にも国内的にもかつてない困難が続く恐れがあることを
覚悟しておきたい。

(ezk)


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