北小金探訪

江戸川の支流の坂川とその支流である富士川を中心とした日々の風景

さよなら、マヒワ

2011年03月22日 | 
先週、久しぶりにマヒワに会った。


群でいても、スズメより小さいうえに囀りも小さいので気づきにくい。


もっとも鮮明に撮れたのがこれ。
どれも失敗写真だが、おそらく今季のマヒワはこれが最後と思うので掲載。





★★★
マスコミに出てくる所謂「御用学者」の放射線の説明はひどいと思う。
急性障害(短期に症状があらわれる脱毛や出血など)と晩発障害(十数年後に発生するガンなどの障害)とを混同して説明している。
急性障害には100から250ミリシーベルトという閾値があり、それを超えなければ障害は起こらない。
一方、晩発障害にはそうした閾値はないと考えられている。低濃度でも被曝すればするだけ将来病気になる危険性は高まる。
晩発障害は、喫煙などと同じく確率的な病気だ。
研究によると、1ミリシーベルトの線量を1万人が浴びた場合、そのうち1人がガンになると考えられている。
このガン発生比率は線量の増加に比例する。
子供や成長期の若者では、この確率が一ケタ以上上がるといわれている。

福島県のある住民が十数年後にガンになっても政府はこの原発事故による放射線が原因とは認めないだろう。
また、そう証明することも不可能だ。だからこそ各自で避難などの対策をとる必要がある。

命がけの給水と外部電源の一部復旧がニュースになり、マスコミでは原発事故はもう大丈夫かの雰囲気を出している。
しかし、この原発の設計にかかわった元東芝の技術者によれば、実態は予断の許さない状況が続いている。
設計で想定した上限値を超える圧力が原子炉容器に掛かり続けており、破損せずに保持されているのは「たまたま」に過ぎないという。
状況がいつ急激に悪化しても不思議ではないらしい。
危機的な状況が依然続いているのに、「安全」ばかりを強調する政府と御用学者の言動は、防災の観点から酷いミスリードだと思う。
また順調に事態が収束するにしても、最低でも数か月にわたる放射線被曝は覚悟しなければいけない。

やはり政府発表の避難範囲は倍以上に拡大すべきだ。
せめて倍の範囲で子供たちにヨウ素剤を配布してほしい。

放射線に対してこうした危機意識を十分に持ちつつも、福島県への支援をしていきたいと思う。
いま福島県が苦難に直面している大きな原因の一つが、関東へ電気供給してきた原発の事故なのだから。
関東で暮らしてきた者として、彼らの謂れなき苦難を見ると、罪悪感に似た気持ちで胸がチクチクする。
福島県産の農産物の積極的な購入を含め、いろいろな形で支援できたらと思う。

(ezk)


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