9月1日(金) 4年生、算数「わる数が2けたのわり算を考えよう」
2学期最初の学習はわり算です。昨日までに60÷20のような桁が増えても10を基にすると、6÷2の計算をつかって求められることを学習しています。
折り紙の枚数を例に先生が黒板に問題を書いてい行きます。「90÷20…」すると子どもたちは、「あまりかぁ」「でもいけそう」とこれまでの学習をもとにすぐに考え始めました。
2学期もやる気満々です。さっそく答えの確認をしていきます。
「90を20で分けていくと…」
「○○さんがこの 後、どう、かこうとしたか、気持ちは分かる?」
と言いながら別の子が続きをかくこともあります。友だちの話をしっかり聞いているからできることですね。
4人に分けられることがわかった後、みんなのノートをみて先生が「あれれ、答えが二つに分かれたなぁ」と言います。
みんなが考えた答えはこうです。
90÷20=4あまり1
90÷20=4あまり10
教室の答えにズレが生まれたことで、これについて話し合う事になりました。
「確かめるためには何が必要かな」と聞くと「検算!」と何人かの子が言いました。おそらくこの段階では、「わり算の答えは検算すれば確かめられる」といった形式的な考え方によるものです。
「図で確かめたらいいんじゃない」と言った子をきっかけにみんな図を描き始めました。
図でたしかめた結果こんなおもしろい話し合いが生まれました。
「私は4あまり1で良いと思います。なぜならこの1は一束として考えているからです。」
90を10のかたまり1つとして考えた前時の学習を活かした発想です。この考え方に共感している子も多くいました。
「僕は4あまり10です。なぜなら確かに1束だけど、10は10枚で、10束ではないからです」
「この問題は10のかたまりが90という事ではなくてさ、90枚でしょ?90束を分けたわけじゃないから、4あまり10なんじゃないかなぁ」
「4人に分けたのは80まいなんだから、もとの90-80したら10になるよ、だからあまりは10」
どちらも、しっかりと根拠をもった考えで、みんな白熱していました。
最後には先生から数学的な見方として、数のうらにある単位のお話をしていく中で、答えが4あまり10であることを理解した後には「だから検算っているのか」「検算の意味ってそういう事なんだ!」「やっぱり問題文って大事!」と今までしていることの意味がよりはっきり分かったようです。
子どもたちが自ら出した答えとズレをしっかり話し合いで解決してく時間となりました。
みんなの説明が、クラス全体の事を考えたとても簡潔な発表だったところも素晴らしかったです。2学期の学習が楽しみになる時間でした。