10月20日(木)
「今も世界から戦争は無くなっていません」校長先生の校内放送でのお話が始まりました。それぞれの教室では、みんなが放送をよく聞いています。
校長先生が子どものころの、戦地に赴いた経験のあるおじいさんと交わした記憶に残る会話のことをお話されました。そして、3つのことを児童にお願いをしていました。
- いずれ大人になる皆さんには、平和な世界をつくっていく責任があるということ
- 平和の大切さを学び、自分の周りの人に伝えていってほしいということ
- 自分と自分の身の回りの「小さな平和」をつくっていくことが、「大きな平和」につながるということ
校長先生のお話の後には、各学年の平和学習による取り組みをオンデマンドで発表し合いました。絵本や、調べ学習での学びの発表があり、教室では、平和について考える時間となりました。
1年生の教室では『平和って戦争をしないってことだけじゃないよね』の問いかけに、「ひとをたいせつにするちから」「すこしずつがまんもいる」など、子どもたちなりの、平和をつくっていく為に必要なことについて、話がされていました。
2時間目には、3・4・5年生に、小学生の時に学童疎開を経験されたゲストティチャーの神崎さんからお話がありました。一番つらかったことは、一年半もの間、家族と離れて生活をしていたことだそうです。その他にも、たくさんのスライドや写真を見せていただきながら、日本が戦争をしていた当時のくらしの様子など、実体験の貴重なお話をしていただきました。戦争を知らない子どもたちにも、神崎さんのお話一つ一つが心に響いているようでした。
終戦から77年たった現在、戦争について、実体験のお話は、大変貴重になってきました。戦争を知らない世代が増えてきている今、世界の様子に目を向け、子どもたちも、大人も平和について考える時間が必要なのではないでしょうか。