月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

キノコ観察会 in 多賀

2015-08-26 23:05:26 | イベント
滋賀県の多賀町で里山整備をしている方々からお声をかけていただき、キノコ観察会の講師をつとめることになった。

なにせ観察会の講師というのは初めての経験なので少し緊張する。
集まったのは10名ちょっと。山歩きに慣れている方々なので、こちらとしては気楽。さらに植物の観察会を定期的にやっておられるらしく、植物同様、キノコにも関心を寄せてくれそうだ。講師初心者としては願ってもない受講生だ。

問題は時期で、8月後半という無謀な設定なのだが。秋まで待ったからと言ってキノコが出てくる保証もないので、出たとこ勝負でやることになった。去年はこのタイミングでたくさん出ていたそうなので、それに賭けてみる。

簡単にキノコについての解説と観察する時の要点を話して、さっそく出発!

はい、キノコありません

いやー、まいったな。柔らかいキノコがほとんどない。特に期待していたイグチとテングタケが皆無で、ベニタケがようやく2本ほど、さらに古いニワタケやマツオウジを除けば、あとはよくわからない小型キノコが6、7種類といったところだ。

やや心が折れそうだったが、幸いにも変形菌の類がたくさんいたので、これを解説することにした。
極小すぎるし気持ち悪いしで、一般の方々なら「何ソレ」みたいな目で見られるんじゃないかと覚悟していたが、意外にも食い付きがよく、わりと興味深そうに観察したり探したりしてくれた。やっぱり素養がある方々は違う!







他にも、冬虫夏草や腐生植物、アナグマの掘った穴などが見つかり、キノコが無いなりに散策を楽しむことができた。


戦果。約25種類。まあまあお寒い(^_^;)
講師のくせして種類があんまりわからないとかかなり間抜けだが、できる限りは頑張った。アケボノオシロイタケのニオイ(魚臭い)をかいで遊べたのがおもしろかったわ。
その後、歓談。里山の話や動植物の話など、興味深い話がたくさん聞けて楽しかった。いただいたオニギリが美味しかった~

私の拙い話を聞いて下さったみなさん、ありがとうございました!


今回、協力くださった多賀町立博物館。地元で発掘されたアケボノゾウのほか、化石の展示が充実。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
変形菌 (リールー)
2015-08-27 16:49:06
心が折れなくてよかったですね。
折れると痛いですからね。
変形菌て知らないので、
ウィキで調べてみました
変形菌て、動くんだ、ということだけわかりました。
どうやって動くのかは、
言葉が難しすぎてわかりませんでした。
返信する
Unknown (AbeMiwa)
2015-08-29 02:08:49
まとめてくれはったんですね、ありがとうございます。今、アカヤマやイロガワリなんかが出てきました。テングタケ科は激少ですね。そういう年なのかなあ。ほんと懲りずにまた来てください。
わたしはここの観察会にはほぼ参加していませんが、観察会にかかわらずぜひ!
返信する
Unknown (鳥居)
2015-08-29 22:26:24
リールーさん
まあ、なんだかんだで講師であることも忘れて楽しんでいましたが(^_^;)

変形菌は、とりあえずナゾの生き物だと思っていただければそんなに間違いではないです。いや本当に!
返信する
Unknown (鳥居)
2015-08-29 22:28:59
Abemiwaさん
当日はどうもお世話になりました!
こちらもニガイグチの仲間が今ごろになってゾロゾロ。

滋賀とはやっぱりキノコの種類相が違うので面白いです。また遊びに行きますね!^^
返信する

コメントを投稿