月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

しばふたけ

2016-06-29 23:38:24 | キノコ
芝生に生えるシバフタケ。名前そのまんま。

乾燥によく耐えるのでなかなかしぶとい。

紙っぽい質感はオオホウライタケなんかによく似ている。

ひそかに被写体としては一級品。


ずきんたけ

2016-06-29 00:32:10 | キノコ
久しぶりにキノコ観察会に参加した。

天気はギリギリ雨が上がって曇り。キノコ的には悪くない条件だ。

苔むした庭園にはズキンタケが大群生。他にもニセショウロやクロアシボソノボリリュウ、アセタケ類などが数多く見られた。

大型の菌根菌ではベニタケ類が多数。特にニオイワチチタケはあちこちでカレー臭を漂わせていた。

イグチやテングタケ類はまだまだ少数。それでもノーマルテングタケやコテングタケモドキ、ヤマドリタケモドキなどが発生を始めていた。

不明種も多かった。いくつかは調査待ちだけど、珍しいところでは猛毒のミカワクロアミアシイグチとおぼしきイグチを見つけたのは収穫だったかも。

やはり梅雨はキノコのハイシーズン。あと半月は楽しませてくれそうだ。


今年はズキンタケの当たり年。踏まないように歩くのが難しいほど生えている。

こいつらも何をエサにして育っているのか気になるなァ。

しろこなかぶり

2016-06-25 01:49:39 | キノコ
シロコナカブリ、かな?傘の直径3ミリくらい。極小すぎて肉眼じゃ特徴調べるのも難しいほど。

それはそうと今現在、コガネキヌカラカサタケ方面のアクセス数が激増中(笑)

そういう時期だね!ホームセンターなんかに鉢物あったら注意して観察してみよっと。


いたちたけ

2016-06-24 00:02:32 | キノコ
つねづね目をつけていた公共施設でキノコ観察。

イタチタケはきわめて普通に見られる華奢で地味なキノコ。

たとえ被写体が地味でも、こういう場所のキノコ撮影は背景をいろいろ考える余地があって面白いのだ。


サツキもち病菌

2016-06-19 00:41:17 | キノコ
サツキツツジの葉っぱが奇怪に分厚く膨らんで、まるで焼いた餅のように変形している。いわゆる「もち病」に侵されたのだが、これはキノコの大半が所属している担子菌類に属する「サツキもち病菌」のしわざだ。

この菌に侵された葉っぱはふくらんで表皮の下で胞子を形成する。

かつて、サザンカやサツキにできるこれらの葉っぱをおやつ代わりに子供が食べていたという話を聞いたことがある。試しに未成熟のもの(成熟するとおいしくないらしい)を生で少しかじってみると、ポリポリとした食感があり、意外に風味にはクセがなかった。甘味とか酸味とかは感じず、要するに味がないのだが、探して遊びで食べる分にはじゅうぶんなのかもしれない。

ただし、レンゲツツジは有毒なので注意のこと。

こむらさきしめじ

2016-06-13 21:30:57 | キノコ
去年、腐葉土に1000本単位で大爆生していたコムラサキシメジが今年も発生開始。

でも去年に生えてた場所からはまったく観察できなかった。やはりあれだけ発生してしまうとエネルギーを完全に消耗してしまい、他の菌に負けて消えてしまうのかもしれない。


コムラサキシメジ
主に初夏~夏、芝生や草地、道端などに群生するキノコで食用可能。若いうちは美しい薄紫色、生長するにつれて色あせ淡褐色になり、傘の周囲はヒラヒラと波打つ。フローラルな良い香りといいダシが出るが、肉質がもろいのが難点。簡単にバラバラになってしまうのと、季節がら虫が入りやすいのとで、食材としてはやや使いづらい。

味ランク (普通にうまい)


きつねのたいまつ

2016-06-11 23:40:07 | キノコ
ウッドチップの片隅ではハエがブンブン。

くっさいキノコのキツネノタイマツが集結していた。

植物の花のように、昆虫を呼び寄せて胞子を運ばせる。美しい花びらも香りもない代わりに悪臭でハエを呼び寄せるんだから、印象が悪いことはなはだしいけど、動物を利用するというのは菌類としては最先端の技術。こう見えて先進的なキノコなのだ。

うーん、しかしこのニオイ、何のニオイって表現したらいいんだろうなぁ~?