月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

キノコは菌類のお花✿写真展

2022-10-17 12:49:56 | イベント

行きつけの公園で写真展示を開催!題して『キノコは菌類のお花✿写真展』。

地元の木材を活用した子供の遊びスペースとしてつい最近リニューアルされた展示館の一角の壁面を飾る、という形でやらせてもらいまっす。

作品は約30枚、よりぬきの最新作を、と言いたいところだけど、最近まともに撮影できてないので、以前に撮った蔵出し写真(^_^;)

来場者は遊びに来た子供がメインということで、パッと見で印象の残るようなデザイン重視のキノコを中心にセレクト、解説はほぼなしでキノコの名前と短いキャプションをつけるにとどめました。

小ぢんまりとしたスペースながらも、公園の職員さんのおかげでなかなか美しく展示してもらえたので、私としては満足の出来ばえ。

もし時間があれば、足をお運びくださいませ。

今回の推しは、あえてコレ(笑)

いやー、昔撮った写真のほうが明らかにキレイだね。良いキノコ写真を撮るコツは、「良いキノコを、良い光で撮る」。たったこれだけのだけど、キチンと実行するにはそれなりの時間と労力をかけなきゃいけない。それにはこだわりというか、執念というか、撮影技術にそういうプラスアルファが必要になってくる。またこのくらいのレベルで写真を撮れるようになりたいなー。

 

 

 

 

 


「めっちゃかわいいきのこ展」に行ってきた!

2018-10-27 01:01:09 | イベント
滋賀の能登川博物館で開かれている『めっちゃかわいいきのこ展』に行ってきた!

大阪で開催されていた『きのこ!キノコ!木の子!』展へは予定が合わず行けずじまいだったのだが、こちらには何が何でも行かねばなるまい・・・!
だって自分の写真を展示してるんだもんね~

さて、ほとんどの人には、まず能登川という地名がまず馴染みがないであろう。大ざっぱに言ってしまうと、滋賀県のド真ん中に位置している。滋賀県の真ん中って陸地だったんや・・・

我が四日市からも名古屋からも京都からもややつらい距離・・・しかし、滋賀といえば菌類研究の大家・本郷次雄先生の地元である。いまでは「キノコ文化空白域」の感が否めない滋賀ではあるが、きっと多くの隠れキノコファンが潜伏しているに違いない。そういった人材を発掘する目的もあり、照準を子どもに合わせつつ、あわよくば、大人にも楽しめます!的な、感覚的に親しみやすい展示にするのが今回のコンセプトだ。


能登川博物館。意外と大きくて新しい。図書館と併設されているので、ふらっと訪れる人や子連れの人が多いのが特徴だ。


展示会場入り口。入場は無料だぜい!
入り口前にはなんと、3メートル四方もある巨大ベニテン写真がお出迎え。特製のかぶりもので記念撮影もできるぞ~!


キノコの写真展示は「かわいい」をテーマに選んだ34作品(とか言いつつカエンタケとかいるけど)。
オールA3サイズなので迫力ありますぞ!
解説文は地域学芸員の方に手伝っていただきました~。博物館らしからぬ、ゆるーい感じの文章の中に、なにげなく専門的な内容と微量の毒素がふくまれており、私の写真との相性も良いようです。


奥の間。なんだそのキツネとタヌキのそろい踏みは!ぼんぼりが拍車をかけて雰囲気を和風に(笑)

『キノコって何?』『キノコの名前由来』『きのこ雑学』など
キノコとは何か?という素朴だけど難しい疑問に、できるだけやさしく説明しようという、ちょっと勉強したい人向けの部屋。
斬新なことに、展示に四コマ漫画が使われている。そしてその衝撃的なクオリティたるや!(「高い」とは言っていない)


その他にも、塗り絵が楽しめて子どもも喜ぶ『キノコワークショップ』や、たくさんの写真の中からキノコを探し当てる『キノコさがし』、キノコ図書紹介やキノコ標本の展示などもあり。
大阪や京都のキノコ展のようなアカデミックな重厚さはなくとも、軽さで勝負する『めっちゃかわいいきのこ展』、来て損はさせません。ぜひとも来てくださいね!

会期は11月11日までと残りわずか。月曜火曜が定休日なのでお気をつけあれ~!



別の紹介記事『ミケ猫の菌星探査機





告知!『めっちゃかわいいきのこ展』

2018-09-30 21:31:12 | イベント
10月11日から11月11日まで、滋賀県の能登川博物館でキノコの企画展が開かれます。その名も「めっちゃかわいいきのこ展」!

「かわいい」をテーマに、子供から大人まで感覚的に楽しめる、手作り感あふれるキノコ展です。

多くの写真や、解説分の一部などを私が担当しています。時間のある方はぜひお越しくださいませ。




京都でキノコ巡り

2017-10-12 21:20:29 | イベント
観光都市・京都は実はひそかなキノコスポット。今日は京都でキノコ巡りをしてみた。



まずは今日から10月15日までの短期間、京都の『クサカべギャラリー』で開催されている『カエル工房作品展』。

『カエル工房』はカエルやキノコなどの生き物を精巧に模したフィギュアやアクセサリーを作ることで有名なところ。
本拠地が鳥取にあるので、なかなかまとまった量の作品を見ることができないので、今回の展示は貴重な機会だ。


展示会場ではたくさんのフィギュアやアクセサリーが所せましと展示してあった。

さすがカエル工房というだけあって、カエルのラインナップが充実している。
あくまでもリアルなのが売りだけど、王冠やニット帽をかぶったりしたイタズラ心のある作品も多い。
今回は自分で自由にフィギュアの色塗りをできるワークショップ(要予約)も開催されているそうだから、自分だけのキノコが作れるかも。


ほぼ原寸大のイシカワガエルフィギュア。カエルの肌の質感までも再現。すごい精巧・・・ほすぃー。


キノコのラインナップも充実。
額縁で飾れる壁掛けタイプの作品も必見!


かわえーーー。相性抜群、カエルとのコラボも素晴らしい。

他にもウミウシ、イカタコ、プランクトンなど、なかなかのツボを狙ったレパートリーが豊富なので、変な生き物ファンなら喜ぶこと間違いなし。
この展示を見に来られない人も、名古屋の東急ハンズなど、少数ながら扱い店舗があるので機会があればどうぞ。



もう一か所、『絵本カフェ Mébaé(めばえ)』で開催されている『まかふしぎなきのこたち原画展』。


珍しいキノコ60種をポップでキャッチーなイラストでまとめた本『珍菌 まかふしぎなきのこたち』に使われたイラストの原画展だ。

『 Mébaé(めばえ)』は京都に典型的な町家(まちや)の造りを利用したオシャレなしつらえの喫茶店。絵本カフェの名の通り、たくさんの絵本が展示されており、絵本を見ながら喫茶や食事を楽しむことができる。
古い木造の建て物を生かした店内は、町家ならではの奥行きを生かしつつも小じんまりとした隠れ家感が演出されており、陰影まで計算されたライティングと相まって、とても静かで落ち着いた雰囲気だ。


店内には絵本ばかりでなく、食器や置き物などの雑貨も展示・販売されている。『珍菌』の原画たちの姿もそこにあった。
個性的なイラストたちは、しかし他のオブジェとはけっして喧嘩せず店内になじんでいて、うるさい印象がまったくないのが意外だった。

店内に飾ってあった原画の展示数は十点あまり。キノコ好きとしてはもう少したくさん見たいところだが、絵本や飲食も楽しめたので、それでなかなかお腹いっぱいだった。
会期は10月23日まで。


京都にはこのようにキノコにまつわる作品展がしばしば開催されるのにくわえ、キノコ観察の好スポット京都御苑や府立植物園、ほかにキノコまみれのドイツ菓子店などもあり、キノコ旅の目的地としても素晴らしい街だ。
キノコを探していつも山ばかり目指している人も、ぜひ一度お訪ねあれ。













長野きのこ合宿

2015-10-19 23:50:15 | イベント
はい、うかうかしてる間にもう一カ月経っちゃったけど、先月の合宿報告!

毎年恒例、三重のキノコ会主催で合宿が行われた。例年、富士山に行っていたのを変更、今年の目的地は長野県!しかも富士山に匹敵するほどキノコの豊富な土地として名高い八ヶ岳にほど近い場所だ。

片道6時間(正味4時間強)を走って着いた先は緑の美しい湖のほとり。天気も絶好で青空に山々の姿が映える。

1日目は現地に到着しただけで日が暮れてしまったが、久々に顔を合わす面々に、ニューフェイスも加わり、持ち寄った酒を酌み交わしながら夜を更かした。


2日目。なかなかの晴天(実はこの直前に東日本で洪水があった)。この日は宿泊先の旅館がマイクロバスを出してキノコの生えそうな場所まで送ってくださるという。すさまじく険しい道を登っていくと、そこは針葉樹の混じった雑木林やシラカバ、カラマツ林が混在する美しい林だった。

さっそくキノコ散策。とにかくキノコの数が多い。一歩進むごとに何かが見つかる、といった按配だ。惜しむべきは、種類がまったくわからないこと。特にフウセンタケやベニタケの仲間が目立ち、これらはキノコ熟練者の集団である我々でもちょっと歯が立たない。そんな中、シラカバの枯れ木に生えるというツノシメジを発見できた。




富士山遠征

2015-09-20 22:59:42 | イベント
はい!今回は、本ブログのもっとも熱心な読者と思われるトクさんのお誘いを受け、富士山へ突撃してまいりました!

フフフ・・・今回のターゲットはズバリ!!Mタケだ!!

私、鳥居は、キノコマニアを自称して幾年か経つが、実は生えているMタケを見たことが一度もない。もちろん写真に撮ったこともない。「日本の国菌」の国民投票を行えば、5菌身以上の、いや、トラック半周ほどの圧倒的な差をつけて勝利すること間違いなしのこの国民的キノコを、実は見たことすらないというのでは、キノコマニアなどと自称しても鼻で笑われること請け合いである。そんな状態は早急に解消されねばならん!!

しかしだ。Mタケは発見することがきわめて難しく、キノコ探索能力の無さにおいては定評のある私だけが向かったところで
見つける可能性はゼロに近い。ましてや競合の激しいキノコである。本職のMタケ師ににらまれでもしたら、すくみあがってしまうに違いない。

そんな考えをめぐらしていたところの渡りに船!ここは超頼りになるプロフェッショナルの力を借りて、ぜひとも悲願を達成しようではないか!

当日朝。
前日の夜、猛烈な雨のなか、富士山のふもとに強行突入していた私は、落ち合う予定の場所で車中泊をしていた。紙一重のところで当日は曇り。「強力な雨男」から「直前まで雨雲を呼び寄せるが当日ギリギリで回避する雨男」に昇格したのは、努力のたまものであろう。

車の中で寝ぼけていると、どうやらトクさんらしき人物が到着した。第一印象が大事!すぐに出ていって挨拶すべきところだが、靴下と靴がどこに行ったのかわからない。「うむ、もともとそういうキャラではなかったな」といきなり開き直り、とりあえず窓から挨拶を返した。気さくそうな感じの人だったので安心した。

とにもかくにも出発。現地には自動車に乗りあわせて向かうことにした。

トクさんは関東在住の方。かつては富士山に足しげく通った時期もあったそうだが、諸事情により近頃は足が遠のいていたとのこと。重厚な撮影機材も抱えていて、キノコ好きとしては、きのこハンターと観察屋さんのハイブリッドなのであろうか。さすが軸足のはっきりしない当ブログの愛読者だけのことはあり、柔和に見えてかなりのクセモノに違いない。


目的地は針葉樹林帯。時おり雨がぱらつくような天気だったが、富士山の山頂がかいま見れる時間帯もあった。


コケモモ。雨上がりは瑞々しい写真が撮れる。

さて、探すっぺ。




キノコ観察会 in 多賀

2015-08-26 23:05:26 | イベント
滋賀県の多賀町で里山整備をしている方々からお声をかけていただき、キノコ観察会の講師をつとめることになった。

なにせ観察会の講師というのは初めての経験なので少し緊張する。
集まったのは10名ちょっと。山歩きに慣れている方々なので、こちらとしては気楽。さらに植物の観察会を定期的にやっておられるらしく、植物同様、キノコにも関心を寄せてくれそうだ。講師初心者としては願ってもない受講生だ。

問題は時期で、8月後半という無謀な設定なのだが。秋まで待ったからと言ってキノコが出てくる保証もないので、出たとこ勝負でやることになった。去年はこのタイミングでたくさん出ていたそうなので、それに賭けてみる。

簡単にキノコについての解説と観察する時の要点を話して、さっそく出発!

はい、キノコありません

いやー、まいったな。柔らかいキノコがほとんどない。特に期待していたイグチとテングタケが皆無で、ベニタケがようやく2本ほど、さらに古いニワタケやマツオウジを除けば、あとはよくわからない小型キノコが6、7種類といったところだ。

やや心が折れそうだったが、幸いにも変形菌の類がたくさんいたので、これを解説することにした。
極小すぎるし気持ち悪いしで、一般の方々なら「何ソレ」みたいな目で見られるんじゃないかと覚悟していたが、意外にも食い付きがよく、わりと興味深そうに観察したり探したりしてくれた。やっぱり素養がある方々は違う!







他にも、冬虫夏草や腐生植物、アナグマの掘った穴などが見つかり、キノコが無いなりに散策を楽しむことができた。


戦果。約25種類。まあまあお寒い(^_^;)
講師のくせして種類があんまりわからないとかかなり間抜けだが、できる限りは頑張った。アケボノオシロイタケのニオイ(魚臭い)をかいで遊べたのがおもしろかったわ。
その後、歓談。里山の話や動植物の話など、興味深い話がたくさん聞けて楽しかった。いただいたオニギリが美味しかった~

私の拙い話を聞いて下さったみなさん、ありがとうございました!


今回、協力くださった多賀町立博物館。地元で発掘されたアケボノゾウのほか、化石の展示が充実。



みえ県民の森 きのこ観察会

2015-07-06 22:03:15 | イベント
菰野町にある「みえ県民の森」で開催されたキノコ観察会に参加してきた。

この2年はタイミングが合わず、キノコ不足で迎えねばならなかったこの観察会だが、今回こそはたくさんのキノコが発生するなか迎えられた。心配だった雨も、うまいことやんでくれた。

今回は家族連れが中心の25名ほどが参加。子どもの姿が目立った。

野外を歩いてみると、たしかにキノコの数は多い。特にベニタケの仲間やアセタケの仲間、カレバキツネタケなど菌根菌の姿が目立った。一方で、テングタケ類はぼちぼち、イグチ類はほとんど姿が見られない、といった感じで、夏の花形キノコの出番はもう少し先かな、という印象も受けた。

さて、今回のメインイベンターは某毒キノコ。

近年、ニュースで話題になり、ちょっとした騒動も起こしたヤツだ。なかなか実際の姿を見られないので、これは幸運。参加者も興味深々で先生の話に耳を傾けていた。


戦果。ベニタケ類がことに多かった。クロハツやアカカバイロタケ、ニオイコベニタケ、ドクベニダマシなど。テングタケは並テングタケ、コテングタケモドキ、ガンタケなど。名前のつかない小型菌の姿も目立つ。他にオチバタケ系、キツネタケ系が多い。
大物ではアカヤマドリ、ヘビキノコモドキといったあたりだ。オオオニテングタケは少数ながら発生していた。

ひとつだけ見たことのない珍しいテングタケがみつかり、種類を調べている。根元がかぶら状で、触ると黄色く変色する白っぽい中型テングタケ(シロオニタケ系?)。後日アップする予定。


富士山できのこ探し

2014-10-23 21:54:37 | イベント
ちょっくら報告が遅れましたが……先週末、富士山に行ってまいりました!



富士山は通算で4回くらい来てるけど、今までは8月の終わりにしか来たことがなかった。この季節に来るのは初めて。富士のきのこシーズンは最終盤を迎えてるはずなんだけど、どんなキノコが生えてるんだろ?楽しみ!



当日は天気に恵まれ、快晴の御山を拝むことができた。これだけでも来た甲斐があったというもの!
今年はキノコの出方が例年より早く、高いところはもう終わっているとのこと。それでも行ってみなければわからないので、とにかく歩いてみる。

朝の針葉樹林は歩くのは気持ちいい!すがすがしい山の空気と、独特の落ち葉のにおいは、こうやって遠出をしないとけっして味わえないものだ。もうこれだけで上機嫌、このまま昼寝しててもいいような……でもやっぱり、キノコがありそうならつい探してしまうのがきのこ人のサガ。



うん、たしかにキノコの出方は渋い。
おいしいキノコがキノコ狩りの人たちに採られちゃったとしても、それ以外の雑キノコの姿も少ないのだから、やはりこれはもともとキノコが少ないんだろう。

それでも、チャナメツムタケをはじめ、ホテイシメジやキヌメリガサ、スッポンタケやアシナガタケ、クリタケ系やフウセンタケ系、キツネノカラカサ系のいろいろなどが見られた。

渋くてもさすが富士山、これだけでじゅうぶんお腹いっぱい楽しめる。これで豊作だったらたぶんパンクして倒れていたことだろう(笑)

五合目にある奥庭で食べたうどんがめちゃくちゃうまかった。

いろいろありがとうございました<(_ _)>

みえ県民の森 秋のきのこ観察会

2014-10-12 23:10:50 | イベント
みえ県民の森で一般参加のきのこ観察会が行われた。

キノコの本場・東日本では「今年はキノコの出が早い」との声。こちらでもそろそろ秋のキノコが出始めてもよいのに~と思うんだけどねぇ。西日本ではキノコの出方がかんばしくない模様。まあ秋にキノコが出ないのは慣れっこっちゃ慣れっこだし、期待せずに探すとするか。


探索中。あんまりないねぇ……というのは40人くらいの隊列の最後尾を歩いているので当たり前か。今回は家族連れが多く、子供だらけだった。なんかやけにキノコに詳しいのも混じってるぞ・・・

私はまあどっちかっていうと参加者ってよりスタッフなんで、探すのは完全におまかせ。がんばってね~。


きのこを陳列!やっぱりキノコは少なかった!
それでもヌメリイグチなどの秋イグチやフウセンタケ・アセタケの仲間、スッポンタケの卵やツチグリ類、テングタケ残党、ベニタケ残党など、そこそこの種類数が集まった。


カゴタケの卵。夏の観察会に初登場して驚いてたんだけど、実はけっこうたくさんあるらしい。


そして例によってスッポンタケの卵。あいかわらずおもしろいな・・・


以上、観察会の報告でした!菌友のみなさま、おつかれさまです!

ていうか秋のキノコ早く出てくれ!


信州きのこ旅

2014-10-05 21:44:44 | イベント
遅くなったけど旅の報告。

去年行った信州旅行に味をしめ、私は今年も綿密に計画を練っていた。しかし、決行の5日前に、まさかの御嶽山噴火

目的地と御嶽山はまさに目と鼻の先。10キロ以上離れているので、さすがに火山弾は飛んでこないと思うが、想定外の事態を考えると、ちょっとうすら寒い気分に……「君子危うきに近寄らず」という警句が頭をよぎる。
しかし、ここで私は重大な事実に気付く!

俺は君子じゃなかった。

ごめんなさい、ただのバカです。キノコのためなら地獄の釜の近くにだって行きますとも(笑)


出発進行!片道4時間!(道を間違えなければ)

夕方、現地に着くころ、雲行きが怪しくなり、雨が降り出す。薄暗くてキノコを探すどころではなかったが、雰囲気をつかむために宿泊地の周辺で少し散策をしてみたが、キノコの出方はイマイチな模様。しかも翌日は大雨が断続的に降り続くとの予報まで。危険を冒してまで来たのにこれでは・・・泣

翌朝・・・

雨がやはり降っている。が、少し小やみになって来ているようだ。この隙にキノコ探索を開始!


雨上がりの美しいシラカバ林!これを見るだけでも来た甲斐あるなぁ。

キノコはやはり少ない。直前までかなり乾いていた様子が見てとれる。同じように乾いていた去年は、それでもヤマイグチの姿が大量に見られたのに、今年はそれもない。しかたない、去年見つけた「乾いてても出てるポイント」に行くか……

おっ、あるある。全体的にキノコが古いものの、フウセンタケ類を中心にいろいろなキノコが。あいかわらず種類が全然わからんのが困るが、それでもキノコの姿があればテンションは上がる。

あーーーっ!!

そして、ついに!!!

(来週に続く)

すいません、続きません<(_ _)>

残りは追い追い、記事の中で。

とにかく旅は無事に終わり、帰ってくることができました。噴火の影響はまったくなし……と言いたいところだけど、雨が降った時、周囲に硫黄(硫化水素)のニオイが立ちこめたのはさすがに驚いた。それに、雨が乾いた後のクルマには、見事にうっすら火山灰が。やっぱり近くなんだね……

噴火の終息と、キノコの発生に影響がないことを祈ります。

2014富士山合宿

2014-09-01 21:44:18 | イベント
三重のきのこサークル合同・毎年恒例の富士山合宿に参加してきた。

金曜日の夜にメンバーが自動車に乗り合わせて出発し、一路富士山へ。深夜に到着して一泊、東日本の強力メンバーと合流して、翌土曜日にはキノコ三昧という算段だ。

例年にない雨続きの夏で、金曜日も雨。富士山入り当日の天気が心配されたけど、かろうじて持ちこたえてくれたので、快適にキノコ探しを楽しめた。



車を降りていきなり出迎えてくれたのが巨大なムラサキフウセンタケと、富士山以外ではめったに見られないバライロウラベニイロガワリの群生。幼菌かわいすぎる!

あっちにもこっちにもボッコボコ生えてるし。集合して注意事項を確認……とかする前に全員キノコモードに突入してしまった(笑)



富士山の中腹に広がる針葉樹林はキノコの宝庫。くわえて、下界とは一線を画したしっとり、ひんやりとした空気や、一面を覆う緑のコケとの色の対比がキノコの美しさを引き立てる。キノコ好きの聖地とも言われるゆえんだ。

放射能汚染の関係で、食用のキノコ狩りはおおやけに自粛となっているのは由々しいけれども、観察する分には国内でも有数のキノコスポットであることに変わりはない。


大きいキノコ、小さきキノコ、種類のわかるキノコ、わからないキノコ……手当たり次第に写真に収めていく。

撮影に気持ちを集中すると、意識が研ぎ澄まされて鼻先がツンとする。そしてその後にジワジワと気持ちよい感覚が体を包む。

この感覚を味わうがためにこれまでキノコ撮影を続けてこれたのだけど、今回はキノコが多すぎて、気力の容量をオーバー。昼前にはもう心が満腹状態になってしまった。

ふーーー。満足満足。


当日の戦果。

採集者が手だれぞろいだったため、重複を避けて採取したり、同定が不可能な種類は採取しないなどの意識がはたらいたのか、意外と並んだキノコは少なかった。たしかに同一種が大量に生える傾向があったような・・・。あと、観察屋さんばかりで食い意地はった人もあまりいなかったしね(笑)

夕食後はスライドをまじえた専門的なキノコ発表会、そして交流会。

今回は「ベニタケ研究会」の方々や、イグチ、地下生菌などのスペシャリストも同行していたので、紛らわしい種類の判別方法や、分類の最新トピックなど、普段聞けないような話もたくさん聞けてとてもためになった。

久しぶりに会う人、初めて会う人、ネットでつながりのある人に初めて出会えたりもして、とても刺激になった合宿だった。

菌友のみなさま、ありがとうございました。



みえ県民の森 きのこ観察会

2014-07-07 20:11:10 | イベント
日曜日に、みえ県民の森で一般参加のきのこ観察会が行われた。

参加者は定員いっぱいの約30名。毎年恒例となっているこの観察会の参加者はきのこレベルが妙に高かったりするのだが、今年はいかに。

今年はキノコの出足が大幅に遅れており、梅雨入りはおろか、こうして7月の声を聞いてもパラパラとしか生えていない状況。本来なら夏のキノコのイグチやテングタケなど大きいキノコがわっさわっさと生えて、参加者を喜ばせてくれるはずなのだが……

まあ大勢で探せばなんとかなるさ。


きのこ探索。例年家族連れがメインだけど、今年はやけに女子率高いな・・・。

案の定、キノコは少ない。あってもすごく小さいキノコばかり。まあしょうがないなあ、とあきらめ顔で歩くのだけど、どうも様子がおかしい。探索の道行きがぜんぜん進まねえ・・・。

その犯人はキノコ女子部隊であった。なんかすんごい小さいキノコを見つけては喜んで騒いでいる。何事だこのテンション。自分なら普通にスルーするツノマタタケだかオリーブサカズキタケだかに群がってスマホ撮り攻勢を仕掛けている。すげー熱意、勝てねえわこりゃ(^_^;)

そんなこんなで、心配とは裏腹に、大量の(やけに小さな)キノコが集まった。ひとえに参加者の皆さんの努力のタマモノである。

夏を代表する大型菌根菌はやはり少なく、テングタケ・イグチ・ベニタケ、いずれも10種類に届くか届かないかといった感じで、しかも発生量は各種1本か、せいぜい数本ずつ、と言った感じだった。

しかし!


来た!来やがった!珍菌カゴタケ!
折りたたみ状態の丸いカゴが卵から生まれて、生まれたあとはコロコロ転がっていくという冗談みたいなキノコだ。

これだから観察会はあなどれない。

最終的に50種類はこえたと思う。他にもフクロツチガキやウツロイモタケなどがみつかり、参加者のきのこ探索能力の高さが証明された1日でもあった。

三輪先生、県民の森スタッフ、および参加者の皆さま、ありがとうございました。

ドキドキきのこフェスティバル2014

2014-07-05 22:42:00 | イベント
大阪の阪神梅田本店でひらかれていた『ドキドキきのこフェスティバル2014』に行ってきた。

のだが!作品の著作権的な問題うんぬんで、展示会場の撮影はご遠慮ください、とのことだった。ケチー。

出展者は去年より多くて、約70。大半が個人の作家さんなので、手作り感があふれている。去年と同じ顔ぶれもあり、新しい顔ぶれもあり。去年一度会っただけなのに、ちゃんと顔を覚えてくれてる方がいて嬉しい!お互いテンションが上がってるせいか、妙に距離が近くなって、顔見知りってほどでもないのに会話で盛り上がってしまえるあたりがキノコの魔力か(笑)

前々からお会いしたかったきのこカルチャーの先駆者とよ田キノ子さんや、マイナーぶりが魅力的なきのこブログのまねき屋さん(本職は張り子屋さん)とも初めてお会いできて嬉しかった。

きのこグッズのレベルは去年より全体的にアップしていた気がする。キノコグッズ業界も底上げがすすんでいるのか?

写真は「kinoko-mono」さんのカード立て。こんぐらいは撮ってもええやろ~。

1センチちょいのキノコなのにこのフォルムの完成度!ヒダ彫るのに実体顕微鏡使うというムダな作りこみ度!感涙モノだわ~。

7月7日まで。

京都御苑きのこ観察会

2014-06-16 07:17:24 | イベント
京都御苑(御所)で毎月開催されているキノコ観察会に参加してきた。

キノコ観察などのキノコ活動がさかんな関西地域でも、実は御所は指折りのきのこ観察スポットなのだ。しかもここでは、菌類専門の先生によるガイド付きで、一般にもオープンな形で毎月、観察会が開かれている。

今回の六月は梅雨入り後、最初の観察会ということもあって、たくさんのキノコが期待されたが、残念ながらこの地域は雨に恵まれず、全般的に乾き気味。キノコ本番にはもう少し待たねば、という感じだった。それでも大勢の参加者が集まり、キノコを探したり、見つけたキノコに関する説明に聞き入ったりしていた。



すごい人数。70名くらいいたんじゃなかろうか。





発生量が少ないながらも50種弱が観察された。カレバキツネタケのような小型の腐朽菌に混じってベニタケやテングタケの仲間がちらほらと見られた。特にツルタケの発生は多い。ピーク時にはツルタケ天国になる。