月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

くさのおう

2015-04-30 23:51:55 | 植物
山に登ってきたんだけど、写真の整理が間に合わん・・・

花をたくさん見ることができて満足した!植物は覚えることが多すぎて大変。樹木も覚えたいしなぁー。


アネモネタマチャワンタケ見つけた!残骸だけど(^_^;)(左寄りの赤茶色の物体)
ニリンソウなどの植物につくキノコ。ニリンソウなら平地にもたくさんあるが、例外なく下ばえが茂りすぎてて探すのも撮るのも困難。けっきょく山登った方が早いってことかなぁ。来年はフレッシュなの見つけるぞ~!


うらべにがさ

2015-04-29 22:23:21 | キノコ
春によく見かけるウラベニガサ。あまり特徴がないものの、この時期には貴重な大型のキノコ型キノコなので遠目でもすぐに見当がつく。

かなり朽ち果てた広葉樹の倒木が好きらしく、使い古したシイタケのホダ木によく生える。腐って崩れかけの椎茸ブロックに生えてるのも見たことがあるなぁ。

ウラベニガサの仲間のひだは、言葉で表現するのが難しいが、優雅な曲線を描く独特のフォルムをしているように思う。


傘の表側。色は黒っぽいのから白っぽいのまで変化が大きい。よわいかすり模様があり、中央が突き出ることが多い。柄は傘に比べるとかなり細く感じる。

試食:歯触りが悪い。噛むとくにゅくにゅする感じ。無印ヤマイグチに似てる。味は特にこれといったクセはないが、ちょっと水っぽい。なぜかゴマ油の風味を感じたが、これは気のせいかもしれない。
味評価:C(他に何もなければ食べてもいい)


まむしぐさ

2015-04-26 22:38:45 | 植物
もうひとつマムシグサ(紫)。緑よりもこっちの色が普通かな?

テンナンショウ系は葉っぱも花も上についてるので、キノコ的撮影手法で撮りやすい植物なのだ!

ちなみに、サトイモやコンニャクもわりと近いグループ。

ひめきくらげ料理

2015-04-23 20:37:50 | キノコ料理
いまだかつて見たことがないほど巨大に膨れ上がったヒメキクラゲの群落を発見!今年の冬は例年になく雨が多く、キクラゲ類がよく育ったのだろう。いっつもチョロチョロ枝にへばりついてるだけの「どうでもいいキノコ」扱いだったが、これだけデカくなれば食材として利用可能だ!

かつて、C級判定をくだしたこともあるキノコだが、今回はきちんと料理してみることにしよう。

さてと。突然だが、ピーターラビットの生みの親の絵本作家、ビアトリクス・ポターをご存知だろうか?実は彼女は菌類学者を志していたことがあるのだが、その彼女が描いた絵本の一節、ヒキガエルが集まってお茶会をする場面で「魔女のバター黒キノコ」というものを登場させている。このモチーフがヒメキクラゲだというのだ。

「魔女のバター黒キノコ」。うーむ、黒くて妖しいイメージと、木の枝にべっとり塗りつけたような形状が的確に表現されている。よし、今回のコンセプトは、「魔女のバターを作る」!これで行こう!

さて、問題の料理法。ここでいうバターは、バターそのものじゃなくて、バターっぽいものを指すんだろうけど、とにもかくにも油分が欲しい。バターを使うと冷めたときに固まってしまうので、ここはオリーブオイルを使って炒めてみることにした。


イメージ的には、とろけてソース状になるようなモノを作りたかったんだが・・・むしろ固くなってプリプリしてきた??なんかいきなり選択肢を間違ったんじゃないかという疑心暗鬼に襲われる。いや、しかしこのままやるしかあるまい!

味付けはピーナツバターみたいな甘いものにする案もあったが、魔女つながりってことで「マジックソルト」を選択した。


とりあえず完成。いや、見た目ぜんぜん変わってないんですけど……
油はあまり馴染んでくれなかったので、見事に分離している。キクラゲもカタマリのまんまだ。どう考えても「魔女のバター」のイメージには程遠い。やっぱりなんか間違ったかもしれん(-_-;)

いや、それでも……味はいいのかも!試食してみよう。

トーストに塗ってみた。う、うーーーん、見た目はちょっとアレな(^_^;)
食べるか……。

かぶりつくと、オリーブオイルとマジックソルトの地中海風味が口に広がる。

おお、なんと!サクッとしたトーストの香ばしさと、瑞々しいヒメキクラゲのプリプリとした食感が・・・
ぜんぜん合わん

これはアカンわ。甘かろうが辛かろうがパンにプルプルはミスマッチすぎる。
そう即断した私は、完成したばかりの「魔女のバターもどき」をふたたびナベに戻し、再調理にとりかかった。


おー!これよこれ!! 

見よ!この安定のつくだ煮っぷりを!もうつくだ煮以外の選択肢が浮かばないほどだ!

ウム。プリとろ食感が食べてもうまい。ご飯がススムわ~~

ということで。ヒメキクラゲはつくだ煮にすべし!以上!ヒメキクラゲ試食レポートでした~!


きくらげ

2015-04-22 21:05:14 | キノコ
春によく見かける(無印)キクラゲ。

今まで、美しいキクラゲに出会えそうで出会えてなかったので、かなり嬉しかった。
中華料理でおなじみのコリコリアラゲキクラゲにくらべ、こちらはプルプル。食材としてはまったく違った歯触りが楽しめる。ただ、柔らかいのがアダになって、大型になりすぎると重みでボトリと落ちてしまうので、あまり長いこと残っていないようだ。


じつはこのキクラゲ、竹(モウソウチク)に生えている。昔、初めて見たときは「珍しいこともあるもんだ」と思ってたけど、その後も何度も見かけるので、「無印キクラゲは竹が好き」ってことでいいらしい。

からむらさきはつ

2015-04-20 19:53:02 | キノコ
夏に生える種類が多いベニタケ類にあっては珍しい、春に生えるカラムラサキハツ(だと思う)。

シイやカシなどの常緑樹の菌根菌。ただ、この写真のものはクヌギについてるように見えたなぁ。
紫色のものが基本らしいが、変化が大きいらしく、実際この場所にも紫っぽいものと同時に、灰色っぽいものも生えていた。辛味がある。ドクベニタケに近い種類らしい。

他にもカシタケをはじめ、春の常緑樹林に生えるベニタケ類が(未知の種類を含め)いくつかあるそうだ。意識して探しているが、なかなか見つからない。



柄やヒダは白い。見分け方のひとつとして「透明感がある」と言われるらしい。確かにベニタケにしては珍しい、輝くような美肌だ。


すぎのおちばたけ

2015-04-19 21:34:32 | キノコ
杉の枯れ葉に極小キノコを発見。傘の直径はせいぜい5ミリ。

ヒノキオチバタケか?いや、ちょっと違う。あれはもっと大きくて柄が全体に白く、粉っぽいそうだ。

調べてみたらスギノオチバタケというのがあるらしい。

スギはマツに比べると古いタイプの針葉樹で、菌類の存在を敵としてしか認識してないのか、キノコが分解できないような腐りにくい葉っぱをつけてるが、そんな中では貴重かも。



ヒダは退化してるのか、キノコに比べて分厚く、傘の肉と一体化してる感じ。柄は上部が白、下部に行くにしたがって茶色になる。

とがりあみがさたけ

2015-04-17 21:18:38 | キノコ
トガリさんはもう打ち止めかな?中が空洞なので日に透けるのがオモロイ。

イエローモレルの方は、今年かなり遅れている。どうもイエローの方はある程度、日照が必要な気がするんよね。となると、今年はゴールデンウィークあたりまでずれ込むか、不発で終わるかだろうなぁ。

ひめあじろがさもどき

2015-04-16 19:13:54 | キノコ
小さなキノコがたった3本、素敵な感じに並んでくれていた。

ツバがあるのでアジロガサ系、ヒメアジロガサモドキあたりだろう。よく似てるのがときどき地面からも生えてるんだけど、同じヤツかな・・・?

ちなみに、近い仲間に猛毒のコレラタケ(ドクアジロガサ)があるんだけど、これを正確に判別できる人はあんまりいない。