今まで度々見かけていた、なんだかわからないイグチが特定できた。ウスキニガイグチというそうだ。
傘の直径10センチ前後とイグチとしては中型かちょっと大きめ。傘は薄黄色、というよりか、ひどく煮え切らない薄汚いクリーム色で「何色なのかはっきりしろ!」とツッコミたくなる。
管孔は細かめ。ニガイグチにありがちな白っぽい灰色で、傷つけるとこれまたありがちに淡い褐色に変色する。
肉は白で変色はしない。ニオイは図鑑では無臭とか言ってるけど、ウソをつけ、なんかヘンなニオイがするぞ。断面のにおいを嗅ぐとわかるけど、製材したての材木にシナモンをちょっとだけ振りかけたようなニオイがする。あと、微妙に苦みがある。
柄は、イグチにはちょっとめずらしいほどの滑らかさで、何かにつけ地味なこのキノコにおいて、最大にアイデンティティを主張するところである。ま、それにしたって地味だが。傘と同じような煮え切らないベージュ色に、茶色いシミがやたらに浮かんでいる。スベスベ肌も日焼け後のケアを怠っては台無しである。
念のため(?)食ってみたが
マズイ!
ここまでの特徴の解説が、やけにネガティブ調というか、批判的なのはそのせいである。
傘はくしゅくしゅに縮んで歯触り最悪、もちょもちょする。苦みも生の時より強く感じる。
そして柄はクサい。製材したての材木に振りかけたシナモンを、ゴーヤー汁をつけた金属タワシでこそげ落とした感じ(当社イメージ)。最悪。
苦くて食べれないイグチを除外すれば、おそらく最も不味いイグチであろう。
味ランク:D(二度と食べるかコノヤロウ)