月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

すみれほこりたけ

2013-09-29 23:16:43 | キノコ
スミレホコリタケっぽい何か。違ったらゴメン。爆発後を見に行けば分かるかもしれんかったけど、もう遅い。胞子がスミレ色してるらしい。

ベニテン・タマゴタケ・ハナイグチ報が各地から相次ぎ、もはや辛抱の限界に達した。

行く!なんとしても行く!北の方のどこかへ!えーと、長野とか?(計画性ゼロ)

ベニイグチの味噌汁

2013-09-25 22:06:07 | キノコ料理
ベニイグチ
東日本では珍しいが、西日本には多いキノコ。目立つ色にくわえ、背が高くすらりと伸びる姿が印象的。カビに侵されやすいため、傷みやすさはイグチの中でもトップクラス。
食毒不明とする図鑑が多いが、少なくとも中毒例は報告されていないようだ。

「フィールド版 キノコの本」(松川仁 著)では『食用になるのではないかと考えてはいるが、試していない』としている。私自身、無知な頃に他のイグチとごちゃまぜにして食べた記憶があるが、よく覚えていない。

ということで、カビの入っていないものを選び、味噌汁にしてみた。

とにかく歯触りがいい。肉質が柔らかく、とろんとした感じなのにもかかわらず、管孔部分のしゃきしゃきとした食感はしっかりとしていて心地よい。歯触りだけならイグチ類でもかなり上位に入ると思う。

香りや旨みはイグチとしては凡庸だが、クセがなく使い勝手は良さそう。とはいえ、味噌汁との相性は抜群で、他のレパートリーは不要な気がする。食べ頃のものを手に入れるのが難しいのが難点。

味ランク:A- (あったら食べたい)

例によって安全性は保証しないが、死ぬことはなさそうだ。


もえぎあみあしいぐち

2013-09-23 21:24:21 | キノコ
モエギアミアシイグチ。今まで珍菌の部類だったが、最近、妙に発生頻度が高い。

傘は灰色~黒、傘の裏は紫っぽい灰色、柄は緑っぽい灰色で網目つき、という暗黒デザイン。特に柄の緑は気持ち悪いとしか言いようがない。

写真が撮りにくいので幼菌を撮ってごまかす。子供のうちはまだかわゆい。

きのこ観察会

2013-09-22 23:38:22 | イベント
今日は「みえ菌輪の会」のきのこ観察会が開かれた。

コンディションは、先週末の台風が通過して以来、雨なしの日照り続き。この日のキノコ観察を行う「鈴鹿青少年の森」は街中の森林公園とあって、ちょっと期待が持てない中でのスタートとなった。

それでも、探していくと意外とキノコが見つかって、イグチの仲間を中心に30種類を越えるキノコが見つかった。量的に目立ったのが、ヘビキノコモドキやシロテングタケ、キクバナイグチ、キニガイグチなど。



ウグイスハツが群生していたが、それにもまして、モエギアミアシイグチの大群生はすさまじかった。100本を軽く超える大行軍。他のイグチでもこの数は見たことない。にしても、なんでモエギやねん……

うすきにがいぐち

2013-09-21 20:02:25 | キノコ
今まで度々見かけていた、なんだかわからないイグチが特定できた。ウスキニガイグチというそうだ。

傘の直径10センチ前後とイグチとしては中型かちょっと大きめ。傘は薄黄色、というよりか、ひどく煮え切らない薄汚いクリーム色で「何色なのかはっきりしろ!」とツッコミたくなる。
管孔は細かめ。ニガイグチにありがちな白っぽい灰色で、傷つけるとこれまたありがちに淡い褐色に変色する。

肉は白で変色はしない。ニオイは図鑑では無臭とか言ってるけど、ウソをつけ、なんかヘンなニオイがするぞ。断面のにおいを嗅ぐとわかるけど、製材したての材木にシナモンをちょっとだけ振りかけたようなニオイがする。あと、微妙に苦みがある。

柄は、イグチにはちょっとめずらしいほどの滑らかさで、何かにつけ地味なこのキノコにおいて、最大にアイデンティティを主張するところである。ま、それにしたって地味だが。傘と同じような煮え切らないベージュ色に、茶色いシミがやたらに浮かんでいる。スベスベ肌も日焼け後のケアを怠っては台無しである。





念のため(?)食ってみたが

マズイ!

ここまでの特徴の解説が、やけにネガティブ調というか、批判的なのはそのせいである。

傘はくしゅくしゅに縮んで歯触り最悪、もちょもちょする。苦みも生の時より強く感じる。
そして柄はクサい。製材したての材木に振りかけたシナモンを、ゴーヤー汁をつけた金属タワシでこそげ落とした感じ(当社イメージ)。最悪。
苦くて食べれないイグチを除外すれば、おそらく最も不味いイグチであろう。

味ランク:D(二度と食べるかコノヤロウ)

コガネキヌカラカサタケ料理

2013-09-18 21:23:27 | キノコ料理
先日『コガネキヌカラカサタケを食べてみた』で料理する前に食べてしまったため、撮影できなかったコガネキヌカラカサタケの料理写真をリベンジ。

『KKK(サンケー)汁』
1.鍋に水適量とコガネキヌカラカサタケを入れ、中火で熱する。
2.沸騰したら、味の加減を見ながら塩を入れる。
3.輪切りにしたオクラを入れ、ひと煮立ちしたら完成。

コガネキヌカラカサタケの黄色い(正確には黄色黒い)煮汁の色を活かすため、味はあえて塩だけを使用した。写真のスープの色はキノコの色である。
また、めっぽう強いうまみ成分に敬意を表して、ダシの類も一切不使用。とろみと相性がよいと思い、彩りも兼ねてオクラを相棒に起用した。

特上のダシが出ており、味は言うまでもない。ただ、手間を惜しんで根っこの部分を切り落とさなかったため、少し土臭さがあった。強くはないが独特のにおいが多少気になるため、オクラの代わりに三つ葉あたりを使うのも一手かもしれない。

ちなみに、「KKK」とはガネラカサタケの俗称である。


今度は黄色い炊き込みご飯・『KKK飯(サンケーめし)』にも挑戦してみたい。


おおこげちゃいぐち

2013-09-17 21:33:10 | キノコ
台風の通り過ぎた翌日。台風の吹きっ返しの乾いた風で、大雨を生き延びたキノコが今度は乾燥に耐えていた。

そんな中で強力な存在感を見せていたのがオオコゲチャイグチ。その重量感はスーパーヘビー級で、大型キノコがひしめくイグチの中でも最重量クラスだ。



幼菌でこのデカさ。ちゃんと生長できれば立派なオブジェになりそうな。

白いガンタケ

2013-09-15 19:19:50 | キノコ
あっ、シロウロコツルタケ……ん?なんかヘンだ。ツボがない。

この柄には見覚えがある。どう見てもガンタケだ。でも傘が……白いんだよねえ。

キノコにもアルビノ(白色個体)っているんだろうか?それとも別種かなあ。

わからん。



ちょっと上から。傘も色以外はガンタケぽい特徴。