月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

ひめろくしょうぐされきん

2015-11-26 21:23:46 | キノコ
直径が数ミリほど、青緑色の小さなキノコ、ヒメロクショウグサレキン(たぶん)。

この仲間が浸食した木材は緑色を帯びるので、すぐにわかる。ボロボロの古い木材が多く、ひっくり返して裏側を見てみると青緑のキノコがついていることが多い。

青緑っていうよりはやっぱり緑青(ろくしょう)色だな。染め物にも利用できるそうだ。

ほそやりたけ

2015-11-23 22:46:37 | キノコ
雨上がりにキノコポイントを散策。

なんもないなぁ、と思って辺りを見渡していたら、ん?なんかツクツク立っている??

ホソヤリタケだ!キノコなのに傘もなし枝もなし。一本筋の通ったはりがね状のキノコ。

撮影しようと思ったらちょうどショウジョウバエさんがいい感じにとまってくれた。手頃な休憩場所だねぇ^^


落ち葉から生えてくる。秋に多い。あまりに地味なのでふつう見落とす。
たとえそっくりな別のキノコだったとしても判別のしようがない(笑)

べにちゃわんたけもどき

2015-11-19 21:43:07 | キノコ
秋の雑木林に場違いな深紅のチャワンタケ!

ベニチャワンタケモドキ。枯れ枝に生えてくる。初めて見るキノコだったけど、この日はあちこちで見かけた。山あいでは普通種ってことかな。なんせ平野部でキノコを探すことに慣れちゃってるもんだから(^_^;)


この赤ってどんな意味があるのかな・・・?

ほそねひとよたけ

2015-11-17 22:47:52 | キノコ
何これ初めて見る!ちょっとかっこいい不明ヒトヨタケホソネヒトヨタケ。

傘に淡褐色のささくれがあり、木の根もとに束になって生える。標高高めの場所に多いらしい。地中に根っこのような菌糸束を作るので「ホソネ」なんだそうな。ヒトヨタケらしからぬユニークな特徴。おもしろい!たかさん、情報提供おおきに!

なんかけっこう暖かいし雨も降ったから、今週末あたり駆け込みキノコ日和かも・・・?


うらべにほていしめじ

2015-11-12 21:14:32 | キノコ
雑木の茂る急な斜面を登っていると、遠くに大きなキノコがあるのが目に入った。あれはっ!!

ウラベニホテイシメジだ!

大型になるイッポンシメジの仲間。いままで自分があんまり見たことがなかったのは、ふだん足を踏み入れない山あいに生えるキノコだからかもしれない。


少し干からび加減だったおかげか、イッポンシメジ特有の肉色のヒダがめだっていた。

通称「いっぽん」などの名で呼ばれ、食用キノコとしても有名だけど、けっこう強い苦みがある。歯触りとボリューム重視ってことなのかな。煮こぼして食べるそうな。

とにかくデカイので、よく似た毒キノコと言われるクサウラベニタケと間違えることはないだろー、って思うのは、考えが甘いかなぁ。

くりふうせんたけ

2015-11-09 21:53:13 | キノコ
クリフウセンタケ。

特別うまいというわけでもないが、群生して量が採れるので、食用キノコとして重宝されている。
フウセンタケは種類が多く判別が難しいが、クリフーさんはフウセンタケとしてはかなりヒダが密なので判別しやすい。

ながえのすぎたけ

2015-11-07 22:01:19 | キノコ
なんだか巨大なフウセンタケが株になってるのを発見した。

フウセンタケが株になってるって……なんかヘンだな。近寄って見てみると、やっぱりフウセンタケとはどことなしに違う。柄にはっきりとしたツバがあって、そっから下がケバケバしてる。あれ?これはもしかすると……!?

古くなってひっくり返ってるのが近くに一つ落ちてたので、拾ってにおいをかいでみた。やっぱり!ナガエノスギタケだ!

ナガエノスギタケはとっても地味だけど、キノコ界では知る人ぞ知る存在。別名を「もぐらのせっちんたけ」と呼ぶ、モグラの便所に生えてくるという珍しい生態を持つキノコなのだ。

モグラは地中に作った巣の周りに便所をつくる。その養分を求めて木の根が伸びてくるが、その根っこに菌根を作って育つのがナガエノスギタケだ。トイレの浄化という役割を果たすので、モグラと共生していると言えなくもない。

このキノコ、独特のにおいがあって、図鑑には「独特の臭気」とか「せっけん臭」とか書いてある。しかし、今回においを嗅いだものは、不自然なくらい強いフローラルの香りがした。せっけんのにおいと言えなくもないが、これはやっぱり芳香剤の香りだと思うんよ。
古くなったナガエノスギタケから香るこのにおいを、私は「さわやかサワデー臭」と命名したい。ホラ、便所に生えるわけだし(笑)


それにしてもこんなに大株になるのは珍しい。掘り返すと地中深く柄がのびてるはずなんだけど、そこまで根性はないので掘らなかった。


あいかわたけ

2015-11-05 21:32:13 | キノコ
コナラの枯れ木を見上げると頭上3メートルくらいのところにマスタケっぽいキノコが!

マスタケは私の大好物、少しだけいただくことにした。手頃な棒に小ガマを結わえて収穫。奮闘のすえ、落っこちてきたのは黄色いマスタケだった。

……ていうか、広葉樹に生える黄色いマスタケは、マスタケじゃなくてアイカワタケだったな。

マスタケは針葉樹に生える種類と広葉樹に生える種類があり、それぞれ別種らしいのだが、それとは別にアイカワタケはアイカワタケなのだ。かなりややこしい。マスタケは橙色、アイカワタケは黄色だ。

ちょっと生長しすぎて堅そうだったが食べられなくはなさそうだ。細切れにしてみそ汁につっこんだ。やっぱりモソモソだったけど良いダシが出た。でも味はマスタケよりちょっと劣る気がする。

なめこ

2015-11-03 23:06:34 | キノコ
この秋はキノコ好きにとって、かつてない過酷なシーズンとなっている。とにかく10月になってから雨がちっとも降らない!しかもこれは全国的な傾向とあって、方々から嘆きが聞こえるようだ。

特にキノコハンターの方々におかれては、前半マツタケやコウタケ豊作で気をよくしていたところの後半大不発で落胆もひとしおのご様子。最終盤のナメコ・エノキタケ・ヒラタケに望みを託している方も多いかと思われる。

実はですね。

10月上旬に県外某所のミズナラ林に行ったら、もうすでにナメコ第一陣が百花繚乱だったという事実が!むしろナメコしかない!


というか、そのナメコすら大半もう干からびて、時すでに遅しだったのよ。10月後半から11月、遅いと12月アタマまで行けるイメージだったけどねえ。こんな早いとは……まったく予想外!


今さら公開してなんになる!的なことを今さら公開してみる、即時性のかけらもない月刊きのこ人でした^^