月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

まんねんたけ

2015-06-30 23:06:41 | キノコ
こないだ見つけたマンネンタケ、たった2週間でこんなに生長していた。

サルノコシカケみたいな硬質キノコは生長遅いだろう、なんてたかをくくっていたら、とんでもない。成長期には一気に大きくなるもののようだ。けっこう虫が入りやすくて、穴だらけにされてしまっているのをよく見る。


おおしろからかさたけ

2015-06-29 19:27:58 | キノコ
枯れ草捨て場に、遠目にもわかるほどの巨大キノコが乱立している。これはオオシロカラカサタケ!

観葉植物や花のプランターなんかに突如現れて人々を当惑させるコガネキヌカラカサタケについで、人目によく触れるビックリ系キノコ。

とにかく大型で、傘の直径は15~20センチくらい。真っ白なのでよく目立つ。しかもこれが公園の草地や植え込み、畑の堆肥置き場なんかに生えてくるので、人の目に触れないわけがない。

毒キノコなので、空港の植え込みに生えてきたのを業者に頼んで駆除させる、などという騒動を起こしたこともある。

胞子が緑色を帯びるのが特徴。成熟したヒダを見ると、どことなく緑色っぽい気がする。これが微妙すぎて写真じゃうまく撮れないのよね。


コムラサキシメジとのコラボ。

こうじたけ

2015-06-28 23:11:05 | キノコ
傘の裏側がスポンジっぽい感じ(管孔)になっているキノコ……イグチ類は夏の大型キノコの主力だ。

多くはマツやナラ・カシ・シイなどの根っこにとりついて共生関係を築いている。

コウジタケはイグチの中でももっとも早くに姿を見せるもののひとつ。この時期、ふわっとした雰囲気で少しひびわれの入った赤い傘を見たらコイツかもしれない。

こむらさきしめじ 再び

2015-06-27 20:59:32 | キノコ
定点観察していた公園でコムラサキシメジの大群の撮影タイミングを逃すという失敗をおかし、落胆していた私は、しかし翌朝、撮影コンディションが良さそうなのでふたたび同じ公園に向かった。

そういえば公園の外れの方に枯れ草捨て場みたいのがあったよなぁ。そう思ってそちらに回ってみると、遠目からでもわかるほどのオオシロカラカサタケの群れが発生していた。たくさん出すぎて押しくらまんじゅうをやっている。

たはは、こんなもんどうやって撮るんだよ~と思って裏側に回ってみると……おおっ!ビューティフル・コムラサキシメジがっ!しかも大群!!

ということで、撮影を満喫しましたとさっ(ついでに試食も)

こむらさきしめじ

2015-06-26 20:45:42 | キノコ
最近、頻繁にやっている朝の畑キノコ探索。

生えるキノコのメンバーがだいたい固定してきたのでつまらんなー、と思っていた矢先、大型キノコの大群生が予期せず目の前に現れた。こっ!これはっ!!コムラサキシメジだっ!!

ムラサキシメジに近い仲間で、夏に肥えた土や草地に生えてくる。畑キノコとしては、めずらしく食用。

しかし……古い!!

名前にある紫色は抜けてしまい白っぽくなってしまっているし、傘はひらひらに波打っている。こうなると粉臭くなって美味しくないし、なにより写真も綺麗にとれない。



すごい群生なのになぁ……二日前に来ていれば!残念(/_;)

ひょうもんうらべにがさ

2015-06-25 20:40:04 | キノコ
昼から半日休みをもらえた。さてどこへ行こうか。

キノコは出始めたが、まだまだ山林に入っていってキノコがたくさん見つかるというイメージはわかない。こういうときは手入れされまくっている公園に行くのが吉!ということで、困った時の某公園。
ドングリの木やマツが多いうえ、落ち葉をつねに掃き、美しい景観を保っているおかげか、市街地が近いのに、夏になるとたくさんの菌根菌が見られる県内屈指のきのこスポットだ。珍しいキノコの発生も多い。

見回ってみると、ベニタケが多数発生していたものの、テングタケ類はごく少数、イグチも発生したての幼菌ばかりで、本番はまだまだこれから、という感じだった。

チチアワタケの写真を撮っていると、ふと右手の地面に5センチくらいのキノコらしい形のキノコが5本ほど生えているのに気づいた。シメジ系?

のぞきこんでみる。あらら?茶色の地に白い斑点が。もしかして、ヒョウモンウラベニガサ!?ここで生えるなんて聞いたことないぞ??

わりと珍品のはずなので、半信半疑。キノコはひからびかけていて、微妙に模様が薄いので、ただのシワじゃないかとも思ったが、やっぱりどう見ても斑点模様がある。裏を見ると、やはりウラベニガサ系の薄桃色をしていた。

地面から生えるなんて変だなぁ、と思ったら、よくみると朽ちた木が地面に埋まっている。ほとんど土に還っていく寸前だ。フレッシュなのを撮りたいけど、もう一回生えてくれるかなぁ?

それにしてもこの公園のキノコポテンシャルには恐れ入りましたわ。


つまみたけ

2015-06-24 20:29:13 | キノコ
竹林でキノコ撮影をしていたら、妙にくさいニオイがただよってきた。

犬のフンでもあんのか?と思って見まわすと、いらっしゃいましたツマミタケ。

悪臭を放ってハエを呼び寄せ、胞子のまざった粘液をくっつけて運んでもらうキノコの一種だ。この仲間はみんな変な形をしていておもしろい。

パッと見て原始的にすら見える胞子散布法……しかし、基本的に動物のことをあんまり相手にしないものが多いキノコ界においては、これはもうスティーブジョブス並に革命的で斬新な発想なのだ!!!

……と思ってるのは、自分だけかもしれない(^_^;)

うすたけ

2015-06-23 22:24:12 | キノコ
おちょこみたいな形をしたラッパ状キノコ。

モミの木の下に生えるそうだが、自分の住むあたりはモミがそんなに多くないのでめったに見ない。

傘のイガイガささくれてるところとか、傘の裏側のヒダの表情とか、なかなか素敵。

すみれほこりたけ

2015-06-21 21:20:28 | キノコ
はい、早くもキノコ写真の整理がつかなくなってまいりました(^_^;)
これでキノコシーズン本番むかえたらどうなっちゃうんだろ。

写真はスミレホコリタケ。よくノウタケと間違えられる。ノウタケは茶色で、コイツは灰色。ちょっと網目模様が入ることがある。わりと開けた場所を好むノウタケより、さらに開けた場所が好きで、公園や川沿いの草地なんかによく生える。古くなると、きれいな紫色の胞子を大量にぶちまけることから「スミレ」の名前をもらった。ええ名前やん^^

そういえばこれ食えるのかなぁ……

ひとよたけの仲間

2015-06-20 18:31:21 | キノコ
撮影にバリエーションを加えたくて、少し長めのマクロレンズを購入した。

そこそこの望遠レンズ(焦点距離 約150ミリ相当)なので、普通のキノコを撮るとたいてい画面からはみ出てしまう。基本的には、極小キノコや、近づくと逃げてしまうような昆虫に使う予定。根性で手持ち撮影してるから、手ブレしないように撮ろうと思うとけっこう疲れる。

アート風にこういう使い方するのもいいね。アカン、ちょっと手ブレしとるわ(^_^;)

まんねんたけ

2015-06-19 18:57:15 | キノコ
大木の根元に、まだ成長中の若いマンネンタケを見つけた。

サルノコシカケの仲間の硬いキノコ。今はまだこん棒状だけど、先端の白い部分がいずれ傘のように広がってキノコになる。中国では「霊芝(れいし)」。かつては長寿の薬と言われ、今でも漢方薬として利用されているようだ。栽培もされている。

マンネンタケという名前とはうらはらに、一年で枯れてしまう。ただ、そのめでたい由来にくわえ、ニスのようなツヤの美しさから、盆栽のように鉢植えで飾られているのを見ることがある。

虫に食われずにきちんと育ってくれるかどうか……楽しみにしておこう。

キノコとアリ

2015-06-18 19:07:09 | 動物
梅雨はキノコのメインシーズン。キノコ好きは今か今かと待っているが、まだ本命のキノコたちは姿を見せない。ベニタケ類がちらほら、イグチならコウジタケ、テングタケならツルタケ、テングツルタケあたりが生えるくらい。

このあと、ヤマドリタケモドキやテングタケ(無印)が姿を見せ始めるころから爆発的に発生量が増える。

今はオチバタケ狙いかな。小さいキノコならそこらじゅうに生えている。被写体としてはステキ。

この写真のキノコの種類はわかんないなぁ。アリはアミメアリっぽい。ちなみにアリが3ミリくらい。ちっちゃい世界!!

くろはなびらにかわたけ

2015-06-17 23:56:07 | キノコ
ここんとこ雨の降り方が渋い。湿度と温度はじゅうぶんあるので、キノコは多少なりとも生えてるとは思うけど、瑞々しいキノコを撮影しようと思うと、やっぱり雨が欲しいところ。

明日はまとまった雨が降りそうだ。まとまり過ぎた量の雨ってのはパスね(^_^;)

クロハナビラニカワタケはキクラゲのボスって感じ。ただ、どちらかというとキクラゲよりはシロキクラゲに近い仲間のようだ。たしかに形は似ている。まっ黒ブーケ。

しろきくらげ

2015-06-16 21:03:11 | キノコ
この日、キクラゲの仲間がたくさん見られたが、なかでも数が多かったのはシロキクラゲだった。

雨上がりのシロキクラゲが日の光をうけると、宝石のようにきらめいて美しい。


そういえば、シロキクラゲを見たときに確かめようと思っていたことがあるのを思い出した。
シロキクラゲは、実は純粋に木材を分解しているわけではなく、木材を分解している他のキノコに寄生しているという話を聞いたからだ。

寄生されるキノコはクロコブタケ。5ミリかせいぜい1センチ弱くらいの黒いコブをつくる、ごくごくありふれた子嚢(しのう)菌の仲間だ。

おっ、あった。
シロキクラゲをとり囲むように生えてる小さなコブがクロコブタケ。ちなみに木の表面が黒くなっているのはクロコブタケの胞子のしわざ。


あっ、ここにも。

この日50株くらいのシロキクラゲを見たが、調べた限り、シロキクラゲの生えている枯れ木にはことごとくクロコブタケがついていた。しかも、ふつう、別種のキノコは境界線を作って棲み分けるものなのだが、この2種に関しては完全に混じっているというか、クロコブタケの群れのただ中にシロキクラゲが生えてきているという印象が強い。

どうやら、この2種が深い関係にあるというのは確かなようだ。キノコを食べるキノコ。生き物の世界はおもしろい。