月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

べにうすたけ

2016-07-30 07:50:57 | キノコ
「ウスタケ」とは名につくものの、実質はアンズタケの“ハズレ賞”的存在・・・て言ったら失礼か。

アンズの香りはしないし、ヒダにやたら砂を噛むので食べようにも食欲がわかないし(そもそも食えるのか?)てな感じ。でも被写体としては好きだぞ。

アンズタケ類はどうも似た種類がひしめいているっぽくて分類が混乱中、このキノコも実は本当のベニウスタケじゃない可能性が濃厚だったりする。
まあでもよくわかなんないから、今はとりあえずベニウスタケのままでいいや。


梅雨終了間際に暗い林床で群生してやたらに目立つ。

はいいろおにたけ

2016-07-24 19:14:37 | キノコ
大きめのテングタケはっけーん!

シロオニタケっぽいけどちと違う。西日本に多いハイイロオニタケかな。

傘の直径10センチ前後。20センチオーバーのシロオニタケよりはだいぶ小さい。
傘の表面はイボが尖ってたり薄かったり、白かったり灰色っぽかったりで、ある程度のバリエーションがあるのがすこし悩ましい。



きいぼかさたけ

2016-07-21 23:43:40 | キノコ
梅雨明け!とか宣言した途端に、なにやらあやしい雲マークだらけの週間天気予報が。天候不順な近年はもう境目がよくわからんくなっとるんよね。

ってことで、まだまだキノコチャンスはあるぞい。

とりあえず(なんも生えてなくてもコイツくらいはおるやろ)的な腐生菌・キイボカサタケは落ち葉がたまったゴミっぽいところがお好き。次の雨でそろそろソライロタケさんの出番もあるかもなー。

こてんぐたけもどき

2016-07-20 00:35:07 | キノコ
梅雨明け宣言!

しかし惑わされてはいけない!まだまだキノコチャンスはあるのだ!(と、とりあえず言ってみる)


東海地方でもっとも見かけることの多いテングタケ類のひとつ、コテングタケモドキ。

今年はテングタケの仲間をほとんど見かけていない。頑張って探さなかったせいもあるとは思うけど、不作だったのかな・・・?

ひすいがさ

2016-07-16 21:15:32 | キノコ
今年も発生、緑のキノコ!

盛夏に芝生に発生する極小の緑色のキノコ・ヒスイガサ(仮)。

以前、新種として最近登録されたフカミドリヤマタケとして紹介したけど、アカヤマタケ属のキノコはとても種類が多く、しかも分類が進んでいないことで知られており、色が似てるというだけで判別するのはよくないという指摘もあり、以前につけられた仮名称「ヒスイガサ」に戻すことにする。

っていうか、ヒスイガサの方が圧倒的にネーミングセンスいいし、なし崩し的にこっちの名前で固定できればなぁと(笑)


みごとに緑色。

とっても小さい。傘の直径は1~1.5センチほど。

おそらく芝生といっしょに運ばれてかなり広い分布域を持っていると思われるが、いかんせん保護色なのと探すべき範囲が広すぎるのとで見つけるのが難しい。

かわむらふうせんたけ

2016-07-15 00:31:16 | キノコ
フウセンタケといえば秋のキノコってイメージだけれど、例外的に夏の庭園にも生えてくるものがある。

カワムラフウセンタケは夏・秋を通して、この界隈でもっともよく目にするフウセンタケの仲間だ(っていうか他のフウセンタケは判別できないのよね・・・)


ひだや柄は紫を帯び、根元は極端にふくらむ。水にぬれると粘性が出る。

ただ、よく似たナツノカワムラフウセンタケという種類があるらしい。ちゃんと調べなかったからわからないが、これがそうなのかもしれない。

においわちちたけ

2016-07-12 00:44:55 | キノコ
庭園でのド定番キノコ・ニオイワチチタケ。輪っか状の模様が目立つチチタケの仲間。

名前にある「ニオイ」が何のにおいかってえと、これがなんと加齢臭ならぬカレー臭!

大量発生すると、もう飯盒炊さんでカレー作成中のキャンプ場さながら。

ニオイで虫をおびき寄せるキノコはあるけど、カレーに集まる虫なんていないよなぁ。

キノコ界の7つの謎に数えてもよいかもしれない。

やまどりたけもどき

2016-07-08 21:12:08 | キノコ
Mr.夏キノコ・ヤマドリタケモドキ。

梅雨に生えるキノコとして質・量ともにトップクラスの優秀食材。ただし、生長&腐りスピードが尋常じゃなく早いので入手は想像以上に難しい。

採り時を一日逃すと巨大化、二日逃すと虫だらけ、三日逃すと溶けてる、ってな具合だな。


キノコマニアにとっては、かわいすぎて採れないというさらに別の困難が(笑)

みかわくろあみあしいぐち

2016-07-02 00:21:24 | キノコ
出ました猛毒イグチ!真っ黒のミカワクロアミアシイグチ(仮)。

三河で発見されたことを受けて命名。その後、名古屋でも発生が確認された。三重にも発生すると聞いてたんだけど、実際に県内で見るのは初めて。兵庫でも発生するそうなので、分布はそれなりの広がりを持っているようだ。

イグチとしては珍しく猛毒をもつことが知られており、茹でて口の中に入れると痺れのような感覚を味わう。ちょうどマムシグサの実をかじったみたいな感じ。


柄はかなり強力な網目模様があるのが大きな特徴。

コナラの木に菌根をつくってるんではなかろうかと。


こんな感じ。管孔は柄に対して直生。なんとなくデコボコして整わない雰囲気。生長につれ、汚白色→淡い赤褐色へと変化するが、この色も不均一で、シミが出たりムラがあったりの汚い感じ。

柄の網目模様はかなり個体差がある。三重には他にも、柄に二重の網目模様を持つ別の黒いイグチ(松の樹下に発生、管孔は湾生、均一なワイン色)が存在している。もしかしたら同種かもしれんけど。