月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

へびいちご

2011-04-30 21:26:58 | 植物
可憐なヘビイチゴの花。

「ヘビ」からの連想で有毒だと思っている人もあるみたいだけど、毒はない。ただ、基本的にはまずいものなので、口にしないことに変わりはない。よく似たもので食べられるものもあるらしいそうだけど……

ときわはぜ

2011-04-28 20:25:24 | 植物
トキワハゼ群落。

これとよく似たものに、地面を這うようにして広がるムラサキサギゴケというのがある。

ピンク~紫系の花をつける雑草はとても多いが、あとは黄色系と白色系で大きなグループができそうだ。オオイヌノフグリやツユクサみたいな青色系、ヒガンバナみたいな赤色系は種類数から見れば例外的存在ということになる。バリエーションって意外と少ないんだなあ、と。

たんぽぽ

2011-04-27 19:34:30 | 植物
キノコ探すのは至難だけど雑草なら撮り放題。ブログ名を『月刊 雑草ダマシイ』とでも変えにゃならんか?

おなじみタンポポ。当たり前すぎて普通撮らないけど、こうして撮ってみると見栄えの良さは特級クラスだね。

写真のは、いわゆるセイヨウタンポポと呼ばれているもの。一般的には日本在来のタンポポの地位をおびやかしていると言われているようだが、話はそう単純でもないらしい。

ちなみにタンポポも食べられる。キクの仲間なので少し苦いが、春の柔らかい葉を選べば充分に実用圏内。根っこも食べられるが、かなり重労働なうえに、むやみに掘り起こすと土地の人に怒られそうなので、あんまりお勧めしない。少々アクの強いゴボウ(水にさらすと真っ黒になる!)と思えばいい。実のところ、黙って食卓に出せばゴボウだと思ってみんな食べるだろう、というくらい味はいい。ゴボウもキク科なのねー。

貧乏かずら

2011-04-26 17:58:07 | 植物


ヤブガラシ、俗称で「貧乏かずら」の名があったように思う。

園芸屋さんにとっては折り紙つきのやっかい者で、縦横無尽にツタを伸ばして日光を遮り、植木など覆わんばかりに茂る。刈っても地下茎から新しい芽がすぐに復活するという強者。

新芽が食べられるような話を聞いたので、天ぷらを一度試したことがあるんだけど、これがすさまじいアク。二つほどで喉がいがらっぽくなってしまい、どうしようもないシロモノであった。茹でてから、親の仇をとるくらいの気持ちでしつこく水にさらさないと食膳に饗するのは無理らしい。そこまでして食うもんじゃない、と言えばそれまでだけど。

新芽は意外にも美しいと思う。

夢の島

2011-04-24 21:03:44 | 植物
頼みもせんのに生えてくる雑草たち。

「雑草」の定義が実は難しいんだけど、ぶっちゃけた話が「人間様のナワバリに頼みもせんのに生えてくるジャマっけな草」ということだ。この定義から導き出される雑草根絶の秘法を教えて進ぜよう。

「人間様を滅ぼす」!! 

これでこの世に雑草は存在できなくなる。……スンマセン、ただの言葉遊びです。意味ないです。

ショッピングセンターの立体駐車場の高架下、こんなちっちゃなスペースにも雑草達がひしめいている。カタバミ、アメリカフウロ、スズメノカタビラ、タチイヌノフグリ、あと見づらいとこにスズメノエンドウが一本、手前のはヒメジョオン?右端にノゲシ?左よりにスイバ?まだ他にもいそう。

雑草てんこ盛りだー。

ほとけのざ

2011-04-18 18:27:50 | 植物
ホトケノザ。三月ごろの平暖地では、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウと並び、質、量ともにもっとも目立つ野草だと思う。早春御三家といってもいいほどかと。四月に入ると後発の野草にうずもれながらも頑張る姿がそこかしこで見られる。

ちなみに

せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ 春の七草

にある「ほとけのざ」は実は本種とは別人(別草?)で、タンポポに葉の形が似ているコオニタビラコを指すということだそうだ。
少しかじってみれば納得がいくと思うが、こっちのホトケノザは全然おいしくない。ちなみに「ごぎょう」はハハコグサの異称ということになっているようだが、このハハコグサというのもマズいうえに毛だらけで、間違っても食いたくなるようなシロモノではない。多分こちらも人違いならぬ草違いであろうと、個人的には思っている。さらについでに言うと「すずな」と「すずしろ」は野菜だから「草」というには語弊があるんじゃないかと常々思ってんだけど。

なんにせよ「はこべら」が断然うまい。


2011-04-13 19:43:30 | 植物
去年同様、今年も桜をバックにアミガサタケを撮る絶好のチャンス!などと思っていたのだけど、ここへ来てちっとも雨が降らない。空気もカラっから。散歩に掃除に洗濯に、快適なことこの上ないが、キノコのキの字も見込めないので、いささか残念。今年のモレルは空振りか……

公園の梅園にキランソウを見つけた。春の野草に紫の花をつけるものは数多いけど、そのなかでも特に落ち着きのある上品な濃紫色をみせるのがこの草。葉の形も独特でおもしろい。オオイヌノフグリやホトケノザから始まった野の花のバトンリレーは、これから初夏に向かい目まぐるしく移りかわってゆく。毎年かわらず繰り返される営みは見ていてとても頼もしい。



桜は満開。写真を見てもわかる通り、へそ曲がりの私は桜に対してさほどの思い入れはない。どちらかというと、この時期のたった一週間の花期のためにソメイヨシノばかりボコボコ植えまくるということ自体、疑問を感じているくらいだ。公園でキノコの好適環境をみつけて、この木がコナラだったら……!などと思いながら桜を見上げる私の個人的な恨みではござんせん。ええ、けっして。

ああ、でも桜の散りぎわは素直にきれいだと思う。あと樹皮もね。

2011-04-02 21:31:04 | 植物


気がつけば新しい年度が明けていた。この冬は寒さが厳しく、春爛漫といえる日和をむかえたのもこの数日のこと。桜のつぼみがようやく開きつつある。

それにつけても地震は厳しかった。被害が皆無と言ってよいこの三重の地にあっても、震災報道によって感情が引きずられてしまう。さほど感傷的でない方だと自認する私ですらそうなのだから、被災の地にあって暮らす人々の心はいかばかりか。
原発の方はいまだ終息しない様子だが、わたしは容認派であったので、特に言うこともない。日本が世界でもっとも原発に向かない国であると同時に、もっとも原発を必要とする国であるという話は、まったくその通りだと思う。いずれにせよ、プロの仕事を信じ、結果を受け入れる以外ない。

辛気くさい話はこのくらいにしよう。つらくとも笑うのが大人の務めだ。

写真はヒメオドリコソウ。春の野草のふわふわっとした感じが私は大好きなんだけど、これを撮影するとなると意外に難しい。キノコと違って被写体が無尽蔵にあるのにかかわらず、ちっともアングルが決まらない。背景に邪魔なものが入りこみすぎる。ズームするとはみ出す。遠ざかると何撮ってんだかわからない。今回もうまく撮れなかったので切り抜いてお茶を濁した。冬場は長いこと撮影してないから、リハビリにはちょうどいいかも。