月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

シイタケ・オン・ザ・ロック

2010-10-30 23:36:37 | キノコ創作
シイタケ下僕ロック
シイタケに 魂売っちまった
ずいぶん安い魂とも思うが
売ったれ売ったれ売っちまえ
売れるうちにたたき売れ

シイタケに全部賭けちゃえ Bet,bet,bet,all!
安い魂全額賭けちゃえ Bet,bet,bet,all!
人生もシイタケも 売れるうちが花よ
売っちまったあとは 菌塊だけが残るぜ

                  作:鳥居コデルマ
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名古屋COP10その2

2010-10-27 21:09:49 | イベント
私が向かったのは会議場ではなく、それに隣接する白鳥公園を中心とした『生物多様性交流フェア』だ。国・自治体・企業・財団法人・大学・市民団体など、ありとあらゆる雑多な団体が、それぞれのブースで展示や活動紹介などを行っている。その数は200を超え、自分の興味のあるものだけを回ったとしても、かなり遊べそうだ。

見通しのいい公園にテントがずらずら並ぶ光景は、大学の学園祭を思わせるものがあり、開放的でいい。入口からはいってすぐのところに、『兵庫県立 人と自然の博物館』のブースがあり、実はここでささやかながら、キノコの展示を行っていた。

知る人ぞ知る兵庫県立御影高校の生徒が作成した、手のこんだ乾燥標本が陳列ケースに並べられている。標本の出来の良さはともかく、高校生がレベルの高い調査活動を、しかも継続的に行っていることには感心しきり。それをサポートする博物館や兵庫のきのこ会の存在も光っている。こういう連携がとれるのは、すばらしいことだな、と。
ブースには幸い、キノコに詳しい方がいらっしゃったので、キノコのほかにもマツ枯れやナラ枯れの話なども聞けて有意義だった。

それからは面白そうなブースを回ろう、と思ったんだけど……自治体や大企業はわりと無難で面白くない気がするからパス。「かけがえのない自然を守ろう」系の活動はちょっと苦手なのでそれもパス。ということで、聞いたこともない団体や企業で、具体的な試みを行っていそうなトコロを回ってみた。

なかでも面白かったのが、傾斜地での道路建設の際におこなわれるノリ面緑化の話。かつては斜面をコンクリで固めるのが主流だったが、今では草や木などで表面を覆い、より自然に見せる緑化工法が普通だという。ところが、それにもいくつか問題があって、より強度を高めようとか、より在来種を生かすような工夫をしようとか、そういう方法がいくつも研究されているそうだ。
中でも、シカ対策には涙ぐましいものがあり、「緑化工法にとってシカは不倶戴天の敵」という話はかなり面白く聞けた。

他にもいくつか回り、それなりに面白い話が聞けたが、そこそこにして引きあげた。来るのがもう少し早ければもうちょっと回れた気がする。


この日は風が強く、この秋一番の涼しさであった。
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名古屋COP10

2010-10-26 22:00:27 | イベント
今日は久々に平日休みがとれた。光の条件がいいし、キノコ撮影もいいな、とは思ったけど、名古屋で開催されているCOP10があと少しで閉幕されるというので、せっかくだからと思いそちらへ出かけることにした。

たしか十数年前、京都でCOP3が開催された記憶がある。まだCO2削減という言葉も一般に認知されておらず、自然環境に関する取り組みもグローバル化していない時代、日本でその先駆けとなる重要な国際会議が開かれるというので、注目を浴びたものだったが……いつのまにやら議題が生物多様性に変わってたのね。
成り行きでそうなったのか予定通りなのか、その辺の経緯は不勉強ゆえ、よくわからないけれど、地球温暖化対策が中途半端なままのような気がするのは気のせいか?ま、いいか、生物多様性も重要な問題であることに違いはないし。(※あとで注釈)

実はこの生物多様性という問題、意外にクセモノで、実はそれ自体が何なのか、いまだもってよくわかっていない。もちろん言葉を額面どおりにとれば「生物種の多様性」という、まさにその通りなのだけれど、それをどう扱うか、ということになると、途端に百家争鳴、専門家の中ですら意見がまとまらなくなってしまう。
たとえば外来種。駆除すべし、という意見がある一方、現在の自然が、古いものも含め、すでに大量の外来種を受け入れて成り立っている以上、新たな外来種を途方もない労力をさいて駆除することに意味があるのか、という意見もある。

利害関係がからまない外来種の問題ですらややこしいのに、クジラやマグロなどの生物資源や、熱帯雨林の開発・保護といった利害にからむ問題となったら、それこそ話がもつれるのは当然というもの。こんな短い会期でどうにかなるものとは思えないけど……ま、各国の顔つなぎ、兼デモンストレーションのようなもんだと思えば、それでも意味はある……ハズ。

真面目に文章書いてたら疲れた(←いつもは不真面目なのか)続きはまた。

写真はバス待ってる間にみつけたミゾソバ。コンクリで固めてない田んぼの水路は生物の宝庫。

※COPとはConference of Parties(締約国会議)の略で、ある種の国際会議を示すただの一般名称。CO2削減のCOPと生物多様性のCOPはまったく別物のシリーズだそうです。まぎらわしいからやめてほしい……ちなみにCO2の方はCOP15まで進んでおりました。COP13はすごく強かったに違いない(ズキューーーン)

通りすがりさんご指摘ありがとうございました

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ドングリ凶作

2010-10-24 20:46:12 | 植物
今日は用事のついでに山すそにある緑地公園に立ち寄ってみた。
予想通りというか、チャツムタケを除けば、キノコはほぼ皆無。さすがにここしばらく雨が降らないのが大きいようだ。

それにしてもこの公園ではイノシシの歩いた痕跡が目立つ。鼻で土を掘り起こしながら餌を探した跡だそうだが、それこそそこら中どこでもといった具合に地面がささくれ立っていた。
今年は猛暑の影響でドングリが凶作だとか。そう言われてみればあまりドングリを見かけない。あるいはほとんど食べつくした後なのだろうか、コナラの大木の下には未熟果やハカマばかりが転がっていた。イノシシには厳しい冬がもうすぐ訪れる。

※クマも困っている。特に日本海側はナラ枯れの影響でドングリの木そのものが少ない。クマ出没の報は大半それらの地域だ。
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微妙キノコ三連

2010-10-21 23:15:40 | キノコ
北勢からの帰りがけにいくつかの公園をまわったけど、さほどのキノコは見られず。


ウスキモリノカサ三連
なんか食えるキノコ扱いされているようだが、一回食ったらすごくまずかった、と言うより口に合わなかった。たいがいのモノは食べられる私がまずいというのだから、そんなに間違いじゃないと思うけど。
ちなみにハラタケ類は傘が開ききってしまうと撮るのが難しくて苦手。


コビチャニガイグチ三連
けっこう人通りの多い公園の遊歩道に生えていたのを撮影。いくら奇異の目で見られようともいっさいを無視。子供が興味深そうに眺めていたので「おっきいやろ?」と話をふると「それ毒なん?」と聞いてきた。
「毒キノコやあらへんに。」
「食えるん?」
「う~ん、食えるけど……あんまおいしくない、苦い(←ウソ)」
「ふ~ん」
と、こんなような会話をして去っていった。

ありがちな会話だが、毒か食えるかで悩まなきゃいかん食いもんって、フグとキノコくらいなもんじゃないか、ということに、このとき気付いた。そういう点では、私はこれまでかなり貴重な経験を積んでいるのかもしれない。目の前に置かれた、味も安全性も微妙なキノコを、知識にカンを加味して天秤にかけて、こんくらいならOKとか、これはヤバいからパス、とかを判断して食べる。

こういう経験を積んでおれば、食べ物に対する目も全然違ってくると思うんよね。たとえば賞味期限切れだからといって食べ物をじゃんじゃん捨てたり、うさんくさい売り文句で割高の食べ物を無自覚に買ったりとかは減るんじゃないかと。

子供の食育にキノコを!(←やめたほうがいい)
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キノコ豊作の陰で3

2010-10-20 21:02:03 | キノコ
10月も半ばだというのに、テングタケ類の姿が多く見られた。主力はタマシロオニタケとカバイロツルタケという微妙なコンビ。ちなみにノーマルテングタケはこの一本のみ。


この日の戦果。30種類ほどが確認できた。量的にはクリフウセンタケ風のキノコが群を抜いて多かったが、他はいま一つ。テングタケ類やベニタケ類、フウセンタケ類が比較的多く、イグチ類は少なかった。朽ち果てたマイタケが見つかったのがこの日の目玉かな。

それにしてもフウセンタケ類の同定は難しい。
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キノコ豊作の陰で2

2010-10-19 21:22:23 | キノコ
今回、一番最初に目についたのはキノコではなくコナラだった。もちろん普通のコナラなら気にもかけないのだけど……木の幹の根ぎわにさらさらの木くずが積もっている。小さな虫が幹に穴をあけて潜っている、その削りカスだ。カシノナガキクイムシ、ナラ枯れ病を媒介する甲虫の仕業と思われる。

被害を受けているのは一本や二本ではない。むしろ被害を受けていない木の方が少ないくらいだ。木を見上げると、葉っぱこそついているものの、梢の先が丸裸だったり、葉っぱが縮れるように枯れていたり、根ぎわから新しい枝をのばしたり(梢が枯れた証拠)している。すでにかなり弱っているようだ。ここから回復するのは相当に難しいと思われる。

コナラはアカマツとともに、この地域の菌根性キノコをはぐくむ代表格。それがこうして一気に滅びる様を見せつけられると、キノコが見つからないことよりも、何倍も暗澹とした気持ちにさせられる。

ただ、なぜここが、という疑問はある。私の住む地域はここから南に数十キロしか離れていないのに、ナラ枯れの目立った被害を見たことはない。

せいぜい考えられるのは、ここが東海地方の北西のどん詰まりだっていうことくらいか。南東に広がる名古屋や四日市で出た窒素酸化物かなんかが、夏の南東の季節風にのって山にぶつかったところで雨が降る。それが近年の夏の高温乾燥で、濃縮されるか化学的変化を起こすかして、コナラの菌根にダメージを与える。弱った木にキクイムシがつく……と、こんなシナリオはどうだろうか。

当たっているにしろ、当たっていないにしろ、問題の根は深そうだ。

今年はマツタケをはじめとしたキノコが豊作で人々を喜ばせているが、アカマツもコナラも衰退の道を歩んでいることを忘れてはならない。見ようによっては今年の豊作も、マツ菌根菌の「最後のひと花」に見えなくもないのだし。

ま、景気の悪い話はこのくらいにしとこか。

今回、キノコの出かたとしてはショボかったが、そんでも撮影して遊ぶ分には不自由はしなかった。


キホコリタケ?あちこちでプツプツと湧いていた。


ヌメリニガイグチだろう。ただ、苦味はなかった。
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キノコ豊作の陰で

2010-10-18 22:56:38 | 植物
今度は北勢地区でのキノコ観察会。去年の夏、ヒルの暗躍で悩まされた場所だが、この時期にはそれほどのこともあるまい。問題はキノコの方。各地でキノコ豊作の報を聞くも、ここのところは雨も降らず、ちょっとしんどいかもな、といったところ。まあでも期待だけはしとこ。

林内でギンリョウソウをみつけた。ちょっとだけ珍しいギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)ではないかとのこと。この仲間は菌類に寄生(というと微妙に違うが)することで知られている。

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きのこケニア

2010-10-17 20:44:57 | キノコ
いやー、たくさん撮れた。満足、満足。最期の方はメモリーが一杯になっちゃって、消しながら撮るのがおっくうだったけど。



日が暮れちまったい。
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ミスアメリカ

2010-10-16 22:29:10 | キノコ
さすがにこれだけキノコが生えると、一般の人の眼に触れないはずもなく、「ホラ、あそこにもあるよ」「あれ、マツタケっぽくない?」といった会話がもれ聞こえてくる。時には採りたくなる人もいるのだろう、ひっくり返されて転がっているキノコもある。

ハツタケやヌメリイグチ、ヤマドリタケモドキなんかはそのまま朽ちさせてしまうには惜しいので、拾い集めていたら……それだけで小さなコンビニ袋がいっぱいになってしまった。真似されて中毒者でも出たら困るし、できればあまり人目に触れたくないところだが……ビニール袋は中身が透けて見えてしまう。通りすがりに穴があくほど私の手元に視線を注ぐ人がいるのには参った。けっきょく私は肩掛けカバンに結わえつけて、自分の背中に隠れるようにした。中身傷むからあまり気は進まないんだけど。

時おり、刃物できれいに切られているキノコが転がっていた。むむ、これはただ者の仕業ではないな、と思っていると……あれか?遠くに挙動のあやしい二人組(人のことは言えない)が見えた。

なんのことはない、二人のうちの一人はきのこ会で会ったことのあるHさんであった。手元にはやはり袋。堅実にハツタケとハタケシメジを少量採っていた。
別の場所ではエノキタケもみつけたそうだ。今年は季節感が狂っているのか……


キツネタケ……だと思う。



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きのこコサック

2010-10-15 20:36:37 | キノコ
あとはまあ有象無象のキノコってことで。


コツブタケ。どう見ても石コロ。


わからん小型菌。マツの落葉上に大群生。このくらい小さければ望遠レンズで撮るかいもある。
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きのこフランス

2010-10-14 20:29:23 | キノコ
イグチ類
ヌメリイグチ◎
ヤマドリタケモドキ△
アミタケ△
チチアワタケ△
アカヤマドリ、キイロイグチ、ヌメリコウジタケ、ミドリニガイグチ、ブドウニガイグチ?、オニイグチ?、ベニイグチ


テングタケ類
テングタケ○
カバイロツルタケ○
ツルタケ、コテングタケモドキ、ヘビキノコモドキ、ガンタケ、シロオニタケ近縁種、写真のは……種類わかりません

ベニタケ類
ハツタケ○
ドクベニタケ△
ニオイワチチタケ?△
わからんチチタケ属数種

カキシメジ△
ヒメカバイロタケ△
ナラタケモドキ△
ムラサキシメジ△
キツネタケ?△

アカヤマタケ、アカヤマタケsp.、ウラムラサキ、ハタケシメジ、マツオウジ、モリノカレバタケ、ウスキモリノカサ、キツネノカラカサ?、ザラエノハラタケ似でザラエじゃない奴、ヒトヨタケ、ニガクリタケ、オウギタケ、カワムラフウセンタケ、わからんフウセンタケ科数種、ノウタケ(爆発後)、コツブタケ、ホコリタケsp.、ツチグリ(開花前)、カレエダタケモドキ?

簡単に数えただけでもこれだけあった。公園を一周するのも半日がかり。
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きのこジャパン

2010-10-13 20:39:13 | キノコ
この日特徴的だったのは、夏キノコと秋キノコが同時に出ていたことだ。盛夏を代表するキノコ、シロオニタケ(いぼが落ちないので正確にはシロオニタケ近縁種)が発生していたかと思えば


秋のキノコ、ハツタケや


カキシメジなども見られた。晩秋のキノコ、ムラサキシメジの姿もある。さすがにテングタケとムラサキシメジが並んで生えているのを見ると、頭がおかしくなってしまう。
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きのこフィーバーJ

2010-10-12 23:31:47 | キノコ
この日ダントツに多かったのがヌメリイグチだった。これまでヌメリイグチというのを見かける機会があまりなかったので、少々オドロキ。

基本的に松につくキノコのようだが、それこそ土手という土手にうじゃうじゃ生えているという有り様。収穫しようと思ったらバケツ単位で採れたことだろう。ただ、消化不良や下痢を起こしやすい弱毒キノコとして扱われているので、食べるにしても少量、ということになる。


さらに問題なのは虫に食われやすいこと。この日のヌメリイグチはほぼ100パーセント、甲虫の一種(ハネカクシだろう)に食い入られていた。管孔に穴をあけ、お菓子の家よろしく、中に住んでいらっしゃる。機動性が高いうえに食欲がものすごいらしく、まだ発生したてだと思われるものでも、管孔がほぼない状態にまで食われているものがいくつも見られた。
まあそれでもキノコを溶かしてしまうウジ虫よりはマシなので、被害の少ないうちに追い出してしまえば食える。


チチアワタケとは、つばのあるなしで判別するそうだが、けっこう紛らわしいものもあるようだ。

アミタケも少量ながら見られた。三重では『スドーシ』の名で知られる食菌だが、いまでは細々としか発生しない。この日アミタケは撮らなかったが、かわりにアミタケのそばにしか生えないと言われるオウギタケを撮ることができた。


意外ときれいだねぇ……
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きのこフィーバー

2010-10-11 22:53:47 | キノコ
前日は雨。このまま天気悪かったら明日は何しようかな、などと思いながら床につき、そして翌朝。なんと見事な秋晴れになっていた。この理想的な天気をキノコ散策に使わぬ手はない、ということで、この日は少し足をのばして上野に出向いた。

最初は「お、けっこあるじゃん、きのこポイント一発で見つけるとは、さすが俺」などと思いながら進んでいたのだが、しばらくしてそれが誤りであることに気付いた。「待てよ。なんかそこらじゅうキノコだらけじゃないか?」

ここにもそこにもあそこにも。見れば見るほどわじゃわじゃと。

つい数日前はキノコ不作を嘆いていたというのに、なんなんだ、この突発的大発生は。


この日、テングタケ類が数多くみられたがその中で発生の多かったのがテングタケ。まさか10月になって理想的配置のデュオが見られるとは思わなかった。


テングタケ類で次に多かったのが意外にもカバイロツルタケ。今シーズン、ついぞ一度も見かけることがなかったカバツルさんが、まさか10月になってそこかしこに群生するのを見ることになるとは……


ウラムラサキ。たくさん生えるのを見るのは久しぶり。雨上がりは裏と言わず表と言わず、紫色が鮮やかだ。
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