月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

きよすみうつぼ

2022-06-28 19:30:40 | 植物

ヌナワタケの撮影中、キノコのすぐそばの土手の中ほどに、なにやら白いものを見つけた。キノコ??なんかどうも質感が違う気が・

・・ちょっとギンリョウソウに似てるような。

 

周囲を探してみると、あ、他にもたくさんある。その中に、そこそこ成長したものも見つけた。どうやら筒状の花のような構造になっている。葉っぱがなくて、地面からいきなり花が咲いてるような感じだ。いわゆる無葉緑植物ってヤツっぽい。たいがいは他の植物や菌類から栄養を拝借して暮らす植物で、有名なギンリョウソウやイチヤクソウを始め、たくさん種類があるけれども自分はこれは知らん。なんだろ?

あとで植物に詳しい知り合いに聞いてみたら、キヨスミウツボという名前の植物らしい。すこし珍しい植物で、以前紹介したことのあるハマウツボの遠縁にあたり、アジサイの仲間をはじめとした植物に寄生する種類らしい。そう言われれば確かにコアジサイがそこかしこに花を咲かせている。

まあ本当に珍しいかはさておき、発生期間が短い上に、見た目にかなり地味なので、よほど目の肥えた人でなきゃまず見つからんよな。自分もヌナワタケの真ん前に生えてなかったらまず気付かなかったし、もう一度案内しろと言われても、もう見つける自信がない(^-^;


キノコのおかげでなかなか良いものを観察できた。


ぬなわたけ

2022-06-26 19:28:45 | キノコ

三重県は6月14日に梅雨入り。例年よりちょっと遅め。

問題はちゃんと降るかどうかだね。あんまり降りすぎても困るんだが。

久々の山行きに出てみた。鈴鹿の山々はおしなべてキノコの乏しい土地柄なので、そんなに期待してはいなかったけど、それでも多少は生えていた。
小さな木片に生えていたのはヌナワタケ。色彩は地味でありながらも、柄にだけぬめりがあるのが大きな特徴の小型キノコだ。雨上がりで潤った柄が、ゼリーのような透明の粘液に包まれているのが見えるだろうか。

雨上がりでこちらもまた絶好調のヤマビルどもと格闘しながらの撮影だ。なかなかにシンドイ。