テレビのトレッキング番組で、我が故郷の山アポイ岳が取り上げられていました。
標高810m程の低い山ですが、固有種の高山植物で知られる日高山脈の南端に位置する山です。
このアポイ岳は、約1.300万年前ユーラシアプレートと北米プレートとの衝突によって
日高山脈が形成された際に、数10km地下にあったマントルが上昇露出したとされる
「幌満橄欖岩体-ほろまん かんらんがんたい」により構成されている山です。
遥か昔の中学生だった頃、此のアポイ岳の中腹まで登ったことがありました。
夏休みを利用してクラス担任だったJ先生に引率された10数名の殆どが初めての登山でしたが
アポイ岳はハイマツが生い茂る、比較的に歩きやすいハイキングコースでした。
最初から山頂まで行くのは無理という判断で、見晴らしの良い中腹で昼食を食べ
太平洋を眺めたり、珍しい「アポイマンテマ」や「エゾコウゾリナ」の花を見つけて
楽しいトレッキング体験でした。
夜は麓の幌満中学校の校庭にテントを張り、キャンプファイアーを囲んで
「僕の前に道は無い、僕の後ろに道は出来る」なんて
皆で声を合わせて暗誦したりして‥ああ青春でしたねぇ~。
あの日からウン10年の歳月が過ぎました。
懐かしいJ先生は既に亡く、友人たちと会うことも無くなりましたが
今日のテレビで甦った、貴重な我が青春の一頁でした。