

毎月最終日曜日のNHK教育TV『古典芸能への招待』、今夜は新歌舞伎座こけら落し公演から
「近江源氏先陣館~盛綱陣屋」でした。片岡仁左衛門の佐々木盛綱、中村吉右衛門の和田兵衛、
お二人の見事な千両役者振りに惚れ惚れ、まるで錦絵のように風格あり気品あり、これぞ歌舞伎
ワールド

伎座までは出掛けられず、TV中継や録画で楽しむことが多いのが現実です。
ところで小四郎を演じていたのは、松本染五郎の長男・金太郎くん。長い台詞を淀みなくスラスラと
…、もう8歳になったのですね。歌舞伎ファンのkimitsuku、実は金太郎くんの初舞台を観ています。
平成19年6月2日、「侠客春雨傘」に当時2歳3か月の藤間斎(いつき)ちゃんが、祖父・幸四郎に
手を引かれて登場し立派にご挨拶、「藤間いつき、2歳です。がんばります」。劇場いっぱい大きな
拍手が鳴り響きました。高麗屋の初お目見えを祝い、仁左衛門や吉右衛門も花を添えていました。
伝統文化の歌舞伎、こうして古典芸能は伝承してゆくのだろうと感慨深いものを感じたことでした。
さて歌舞伎座の十月公演は「義経千本桜」、吉右衛門は知盛を、仁左衛門は権太を演じます。
来年には中村歌右衛門の襲名も決まったそうで、益々楽しみなことです。残念なことに此のところ
公私もろもろ忙しく、とても歌舞伎見物の余裕はありません。せめても『古典芸能への招待』放送を
期待しましょう。