今年のNHK「介護短歌」が発表になりました。介護する人される人が、日々の生活の中で感じた
喜怒哀楽を詠んだ「介護短歌」は、年を重ねるごとに大きな反響を呼んでいるようです。
人が老いることの哀しみや辛さだけでなく、介護を通して支え合う夫婦・親子の優しい情愛が、深い
感動を与えているのでしょう。
人は支え支えられて生きてゆく そんな想いを強くした今年のNHK介護百人一首でした。
気をつけて 帰りなさいと 言う時の 母は昔の 母に帰りぬ
苦労ねと 言われるけれど 母が居て 話せる笑える 元気貰える
臥す夫は 私の口に 指を触れ その指自分の 口に移せり
こぼれゆく 母の記憶に まだ残る 我の名前と ふるさとの家
降りしきる 雪の足跡 追いかけて 名を呼び探す 午前二時半