南アフリカの学生が「水いらずの風呂」発明、途上国での活用も
[ヨハネスブルク 18日 ロイター ] 「肌に塗るだけで済む風呂を誰か作ってくれないかな」──。怠け者の友人が口にした言葉をヒントに、南アフリカの大学生が発明した水いらずの風呂「ドライバス」が、世界的な注目を集めている。
ケープタウン大学のルドウィク・マリシェーンさん(22)が発明したドライバスは、ジェル状で無臭。肌に塗れば水とせっけんの役割を果たしてくれるという。
ドライバスは、学生らの起業を奨励する目的で設置されたグローバル・スチューデント・アントレプレナー・アワードで2011年の最優秀賞に輝いた。
発明のきっかけは、10代のころ耳にした友人の話だった。風呂に入るのが面倒臭いという友人の話をヒントにドライバスを思い付き、特許も取得した。今では長距離フライトを実施する航空会社や、兵士を戦地に送っている国などを顧客に持ち、商業用生産が始まっている。
また、衛生状態が悪く、数億人が水を常時利用できない状況にあるアフリカやその他の発展途上国では、ドライバスが活用される機会も広がっている。
マリシェーンさんは、貧困が深刻な地域で水資源の保存につながるとの見方も示しており、「ドライバスは地域社会にとって大きな助けになる」と自信をのぞかせた。
昔から「発明読本」のようなものを読むのが好きだった。
えてして、ヒット商品は、くだらない雑談の中から生まれたりする。
ただそのことを、特許にするのはまた別の話なのだが。
日本でも「泡の出ないシャンプー」なんかが商品化されていて、風呂に行きそびれた夏の日などは、頭にドボっとつけて髪をぐしゃぐしゃやって、プラスチックブラシで髪を梳かして、ゴム輪で後ろ髪を結わえて、怪しいおじさんの出来上がりとなる(笑)。もちろん、水は使わない。
で、それを使っているときに、この南アフリカの学生君と同じ事を考えたのだった。
3.11のこともあったし、被災地なんかでも重宝されるだろうなあ、と。
この学生君は、誰でもが思うようなことをちゃんと事業化してやっているのはエライ。
ただ、「発明読本」でいろんなエピソードを読んでいても、とりあえずここまでたどりつくのも、当然事ながら万にひとつもないのではあるが。
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