サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

お見事!(78歳の唸りたくなるような女優魂度80点)

2010年04月23日 | それでも世界は回る

有馬稲子が市川崑監督との不倫、堕胎告白


日刊スポーツ2010年4月22日(木)10:06

 女優有馬稲子(78)が日本経済新聞朝刊に連載中の「私の履歴書」で50年以上前の市川崑監督との不倫を告白し反響を呼んでいる。有馬本人が書き、連載は1日付から始まったが、12回目から4回にわたり20歳代での不倫を告白した。

 映画「華々しき一族」出演時の監督について「21歳の私の心は騒いだ」と書いたが、市川監督であることは明らかで、出会いから1年後に「妻とうまくいっていなくて別居している。きちんとしたら君と結婚したい」と求婚されたという。不倫は7年におよび、61年に有馬と
中村錦之助の結婚が決まった時は入院中の有馬を訪れ、結婚をやめるよう説得。その最中に錦之助が来ると、レインコートをかぶって病室の隅に隠れたという。

 監督は62年に赤ちゃんを取り巻く大人の大騒ぎを描いた映画を撮ったが、そのポスターを見た有馬は「かつて間違いなく私の体の中にいて、ついに愛情に祝福されることのなかった子どものことを思い出して涙が止まらなくなった」と堕胎の事実も明かした。有馬は95年に自伝「バラと痛恨の日々」で監督との不倫を暴露したが、再び書いたことについて22日発売の週刊新潮に「その勝手さが今もって許せないのです」とコメントしている。

いいなあ、有馬稲子。78歳で、日経新聞の「私の履歴書」でまた爆弾発言だ。
有馬稲子は、僕はもちろん宝塚の活躍は知らないが、全盛期の銀幕を何本も見ている。もうあんな美しい人は出ないのではないか。映画界にデヴュー仕立てのころ(僕の生まれたころだ!)、岸恵子、久我美子らと「にんじんくらぶ」を作っている。すごいメンツだ。そのあとは、岡田茉莉子と松竹の二枚看板となっている。
市川崑監督は二年前にお亡くなりになったが、これまた僕の大好きな監督だ。奥様で同志で脚本家の和田夏十さんとの夫婦関係はいろいろ伝えられていて、素敵だなあと思っていたが、そのある時期に有馬稲子がからんでいたということも、またなんとなく女家族で育ち、お坊ちゃん的なところのあった市川崑のひとつの側面を見せて興味深い。
有馬稲子の少女時代はまた特異だ。おやじさんは筋金入りの共産主義者で、日本にいられなくて韓国に行っており、有馬稲子も韓国の学校を卒業している。
ともあれ、女優というのはこうでなくちゃ。
日経の「私の履歴書」はほとんどケッ!と思いながら自慢話や苦労話を「はいはいそうですか」と読んでいるが、ここ数年でこの有馬稲子の執筆が断然いい。


 


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