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サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 09370「百万円と苦虫女」★★★★★★☆☆☆☆

2009年06月29日 | 座布団シネマ:は行
蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す。監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者も『スマイル 聖夜の奇跡』の森山未來をはじめ、『ワルボロ』のピエール瀧や『転々』の笹野高史ら個性派が脇を固める。転居を繰り返しながら、少しずつ成長して行く主人公 . . . 本文を読む

mini review 09368「胡同(フートン)の理髪師」★★★★★★★☆☆☆

2009年06月21日 | 座布団シネマ:は行
『紅い鞄 モォトゥオ探検隊』のハスチョロー監督による、北京の下町を舞台にした人情物語。90歳を超えた現役の理髪師を主人公に、庶民の日常風景をドキュメンタリータッチで優しく映し出す。温厚な主人公を演じるのは、実際に理髪師として腕をふるうチン・クイ。そのほかの出演者もほとんどが映画初出演ながら、何ともいい味を醸し出している。チン老人の豊富な人生経験からふと語られる名言の数々が満載。[もっと詳しく] . . . 本文を読む

mini review 09365「ブタがいた教室」★★★★★★★☆☆☆

2009年05月05日 | 座布団シネマ:は行
ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題を呼んだ、大阪の小学校の新任教師による実践教育を基に映画化した感動作。1年間大切に育ててきたブタを食べるかどうかで大論争を巻き起こす子どもたちの、うそ偽りのない表情にカメラが肉迫する。『涙そうそう』の妻夫木聡が教師役に初挑戦し、子どもたちと素晴らしいコラボレーションをみせる。大切な命をどうするかという結論を自らの力で出そうとする生徒たちの姿勢が、痛いほどダイ . . . 本文を読む

mini review 09359「ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン」★★★★★★★☆☆☆

2009年03月15日 | 座布団シネマ:は行
1956年に公開されたアルベール・ラモリス監督の名作『赤い風船』にオマージュをささげた、ホウ・シャオシェン監督による詩情あふれる人間ドラマ。仕事に家族のこと、日常の悩みに心がささくれ立つ人形劇師が、息子の子守りをする留学生との交流によってゆるやかに変化していく。人形劇師を魅力的に演じるのは、フランスとハリウッドの両方で活躍する演技派のジュリエット・ビノシュ。空を浮遊する赤い風船とともに映し出される . . . 本文を読む

mini review 08345「ぼくの大切なともだち」★★★★★★★★☆☆

2008年12月21日 | 座布団シネマ:は行
人生の半ばを過ぎた2人の男が、偶然の出会いをきっかけに、不器用ながらも友情を育んでいくハートウォーミング・ストーリー。監督は『ハーフ・ア・チャンス』など、新作をコンスタントに発表し続ける名匠パトリス・ルコント。主演は『あるいは裏切りという名の犬』のダニエル・オートゥイユと『戦場のアリア』のダニー・ブーン。シンプルだが深みのあるテーマをかかげながら、男同士の友情を繊細(せんさい)につづったストーリー . . . 本文を読む

mini review 08337「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」★★★★★★★★☆☆

2008年11月24日 | 座布団シネマ:は行
20世紀初頭のパリに始まり、一度は解散した伝説のバレエ団“バレエ・リュス”の再生の歴史を追うドキュメンタリー。20世紀のあらゆる芸術とエンターテインメントに影響を与えたバレエ・リュスの知られざる軌跡を、かつてのダンサーたちへのインタビューなどを交えながらひも解いていく。監督はドキュメンタリー作品でエミー賞に輝いたこともあるダニエル・ゲラーとデイナ・ゴールドファイン。初公開となる貴重なアーカイブ映 . . . 本文を読む

mini review 08336「ポストマン」★★★☆☆☆☆☆☆☆

2008年11月23日 | 座布団シネマ:は行
“手紙”が運ぶ人と人の温かい交流を描いた心温まる感動作。実直な郵便局員が起こす小さな奇跡を、風光明美な港町の自然の美しさとともに描写する。本作で製作総指揮も兼ねる長嶋一茂が『ミスター・ルーキー』以来久々に主演を果たし、不器用な父親役を熱演。共演者には『幸福な食卓』の北乃きいをはじめ大塚寧々、竹中直人ら豪華キャストが集結し、ドラマを盛り上げる。味気ない現代の暮らしにもたらされる“郵便”の温もりが心に . . . 本文を読む

mini review 08331「人のセックスを笑うな」★★★★★☆☆☆☆☆

2008年11月05日 | 座布団シネマ:は行
山崎ナオコーラの同名小説を『犬猫』の井口奈己監督が映画化したほろ苦い青春映画。20歳年上の女性に恋をした、純情な青年の喜怒哀楽を優しく映し出す。純朴な青年にふんする松山ケンイチが、永作博美ふんする年上の女性との愛をリアルに演じ切る。『フラガール』の蒼井優、『リリイ・シュシュのすべて』の忍成修吾ら注目の若手俳優たちの好演も見逃せない。それぞれに悩んだり傷ついたりしながら、少しずつ成長していく登場人物 . . . 本文を読む

mini review 08307「故郷の香り」★★★★★★★☆☆☆

2008年06月29日 | 座布団シネマ:は行
大ヒット作『山の郵便配達』のフォ・ジェンチイ監督最新作。主演は『藍色愛情』のグオ・シャオドンとリー・ジア。原作は、『紅いコーリャン』『至福のとき』の原作者として知られるモー・イエンの「白い犬とブランコ」。郷愁を抱かずにはいられない村の風景は必見。[もっと詳しく] いつも人は遠くのものに憧れる。そして、喪ったものの大きさもまた。 2003年の東京国際映画フェスティバルの出品だから、少し古い作品 . . . 本文を読む

mini review 08302「ヘアスプレー」★★★★★★★☆☆☆

2008年06月04日 | 座布団シネマ:は行
ジョン・ウォーターズの同名カルトムービーを基にした大ヒット・ミュージカルを映画化。人種差別が残る60年代のボルチモアを舞台に、外見を気にしないビッグサイズのヒロイン、トレーシーが活躍する。監督は『ウェディング・プランナー』のアダム・シャンクマン。ヒロインの母親役で大胆な女装姿を披露するジョン・トラヴォルタを始め、新旧豪華キャストの歌とダンス、さらには60年代を再現したレトロでキュートなファッション . . . 本文を読む

mini review 08298「包帯クラブ」★★★★★★☆☆☆☆

2008年05月24日 | 座布団シネマ:は行
心に傷を負った人々を癒すため、依頼の場所に包帯を巻いて回るクラブを結成した若者たちの青春ストーリー。「家族狩り」の天童荒太が書き下ろした原作を、『明日の記憶』の堤幸彦監督が映像化した。奇抜な行動を繰り返す主人公ディノを『誰も知らない』柳楽優弥、ディノと出会う女子高生ワラを『北の零年』の石原さとみが好演するほか、注目の若手キャストが集結。人知れず傷ついている少年少女たちの心の再生劇に胸が熱くなる。[ . . . 本文を読む

mini review 07291「ヒロシマナガサキ」★★★★★★★★☆☆

2008年04月27日 | 座布団シネマ:は行
広島、長崎への原爆投下がもたらした悲劇を見つめ、核兵器の脅威を訴えるドキュメンタリー。14人の被爆者と、原爆投下に関与した4人のアメリカ人の証言に貴重な記録映像や資料を交え、ヒロシマ・ナガサキの真実を描く。25年の歳月をかけて本作を完成させたのは、日系3世のアカデミー賞受賞監督スティーヴン・オカザキ。原爆によってその後の人生を変えられてしまった被爆者たちの姿に、戦争のない平和な日々を願わずにはいら . . . 本文を読む

mini review 08289「パラダイス・ナウ」★★★★★★☆☆☆☆

2008年04月14日 | 座布団シネマ:は行
イスラエル占領下の町ナブルスを舞台に、自爆攻撃に向かう二人のパレスチナ人青年の苦悩と葛藤(かっとう)を描いた問題作。第78回アカデミー賞では、自爆攻撃の犠牲者遺族が外国語映画部門ノミネートから外すよう抗議があったなど、世界各国で上映され論争を引き起こした。監督はパレスチナ人のハニ・アブ・アサド、製作陣の一人にイスラエル人のアミール・ハレル。占領により国家として、人としての尊厳を奪われたパレスチナの . . . 本文を読む

mini review 08276「ボルベール<帰郷>」★★★★★★★☆☆☆

2008年02月18日 | 座布団シネマ:は行
カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞し、各映画賞を席巻している珠玉のヒューマンドラマ。母として、娘としてのままならない人生をたくましく生きる女性たちの生き様を描き上げる。監督は『バッド・エデュケーション』のペドロ・アルモドバル。主演はアルモドバル監督と『オール・アバウト・マイ・マザー』以来の顔合わせとなるペネロペ・クルス。アルモドバルらしいビビッドな色彩の中で展開する人生賛歌を堪能できる . . . 本文を読む