けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

慰安婦問題反撃の準備を整えろ!

2014-11-28 23:51:58 | 政治
昨日の産経新聞の朝刊に面白い記事があった。

産経ニュース2014年11月27日「米政府の慰安婦問題調査で『奴隷化』の証拠発見されず…日本側の主張の強力な後押しに

記事の書き出しはこうである。

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米政府がクリントン、ブッシュ両政権下で8年かけて実施したドイツと日本の戦争犯罪の大規模な再調査で、日本の慰安婦にかかわる戦争犯罪や「女性の組織的な奴隷化」の主張を裏づける米側の政府・軍の文書は一点も発見されなかったことが明らかとなった。
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この調査結果は、以前私のブログ「マイケル・ヨン氏をケネディ大使に会わせることは出来ないだろうか?」で取り上げたマイケル・ヨン氏の調査活動の一環で明らかになったものであり、2007年に米国でまとめられた「ナチス戦争犯罪と日本帝国政府の記録の各省庁作業班(IWG)米国議会あて最終報告」に関するものである。時期的には安倍総理が2007年4月に訪米した頃にまとめられており、この時にブッシュ前大統領との間で安倍総理が謝罪したとかしていないとか話題になった時期である。その年の7月、米国下院では「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」が採択される。時代の流れ的には、人権の観点から慰安婦問題は日本に謝罪させて決着を見ようという流れが米国内でも大勢を占めており、その様な人々に不都合な真実は暗黙のうちに闇に葬られていた。実際、報告の序文でIWG委員会の委員長代理が証拠が見つからなかったことに「失望」したとしており、バイアスがかかった調査であることが明らかとなっている。しかし、バイアスをかけても見つからなかったというのがこの報告書による事実であり、その結果はマイケル・ヨン氏の独自の調査結果とも符合している。勿論、日本政府との主張にも合致する。しかし、IWG委員会は日本軍の悪行の証拠が見つからなかった理由は「当時、慰安婦は当時の日本において合法な売春制度の延長であり、米軍が徹底的な調査を行っていなかったからだ」と説明して勝手に納得している。しかし、この主張は日本政府の立場の正当性を主張するためには「存在しないことを立証する、所謂『悪魔の証明』」をしろと言っている様なものである。一方で「存在することを証明する」ことは簡易なはずだから、韓国もアメリカの親韓派(反日派)の人も、その様な簡単な証拠を長年追い求めているはずだが、未だにパキッと決着をつけられる証拠が出てきていないことを考えれば、通常であればマイケル・ヨン氏の結論に到達できるはずである。

ただ、今回のこの報告書の存在が明らかになったことの意義は大きい。前述の通り、この報告書は米国の下院決議の直前にまとめられたものであり、本来は米政府が大々的に行った調査結果だからその結果は下院決議の前に吟味する対象になっても良いはずである。しかし、その様な客観的な情報を排除して決議に至った経緯を考えれば、非常に恣意的に政治的な流れが作り出されていたことが分かる。

問題はこの後の戦略である。この手の話は反日派の人達を相手にしても仕方がない。泥仕合になるのは目に見えているから、ピンポイントでニュートラルな人を選んで集中的にこの客観的事実を伝えるべきである。つまり、この結果は河野談話の前に行われた日本政府の調査結果と一致しているし、韓国側の主張する証拠の中に裏取りが可能な1次証拠で日本軍の組織的な悪行を証明する明白な証拠が見つかっていない事実とも整合することを「客観的事実」として説明するのである。そして、それはマイケル・ヨン氏の様な日本にも韓国にもしがらみがない客観的な第三者を通して行われると、より効果的である。彼が自身で進めている調査結果の発表も間もなくあるだろう。ニュース・バリュー的にはマイケル・ヨン氏がキャロライン・ケネディ大使に面会し、この調査結果を紹介し、そのタイミングで報道発表に踏み切ると話題性は大きくなる。更に訪日ついでに維新の党の橋下共同代表とも会談し、橋下氏のかっての問題提起はマイケル・ヨン氏の調査結果と矛盾しない点を紹介し、橋下氏の国際的な名誉回復も合わせて行えれば好都合である。こうなれば橋下氏とサンフランシスコ市議会との対立も和解可能になるので、その後に橋下氏が訪米すれば一連の流れの中でのニュースとしてアメリカ国内でも少しはニュースになるかも知れない。少しづつ、少しづつ、外堀を埋めながら本丸に迫るのである。

だからこそ安倍総理には、様々な人的コネクションをフルに活用し、日本政府による直接的なアプローチというのではなく、水面下でニュートラルな米国人の仲介者を介してマイケル・ヨン氏にキャロライン・ケネディ大使との面会を提案し、本人をその気にさせて欲しいと感じる。フリーのジャーナリストが気合を入れて調査をしているのだから、その結果発表をセンセーショナルにするための舞台作りは本人も吝かではないはずだ。

反撃の狼煙があがる日が今から待ち遠しい。

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