けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

引き金を引いたのは親ロシア派でも、その裏に何かあるかも知れない・・・

2014-07-24 01:18:50 | 政治
サッカーのW杯期間中はサッカー中心でスケジュールが組まれ、時差ボケ感覚の日々が続きブログどころではなかった。W杯が終わりブログを再開できる状況になったはずだが、何とも不完全燃焼でブログを書く元気がなかった。私はオランダのサッカーが好きなのでオランダを応援していたのだが、日程がタイトの上に延長で消耗しまくり、名将ファンハールも省エネサッカーでリスクを回避し、スペイン戦に代表されるような面白いサッカーは決勝トーナメント以降は影を潜めてしまった。次に応援していたのはメッシである。アルゼンチンではなく、あくまでも個人としてのメッシを応援していた。これまでの経歴は歴史に燦然と輝くものだが、その様な天才が最後に「神」になるにはどうしてもW杯の優勝が欲しかった。しかし、試合を重ねるごとに徐々に輝きはくすみ、大会MVPという栄光には不満を感じる人も多いだろう。結論としては今回のドイツは優勝すべくして優勝したと言っても良く、前回大会のスペイン的な良さを取り入れながら、レーヴ監督なりのアレンジを加えて面白いサッカーをしていた。ブラジルを完膚なきまでに叩き潰した準決勝の試合は圧巻であり、孫子の代まで語り継がれる名(迷?)勝負となるのは間違いない。その意味では納得してはいるのだが、第1希望、第2希望が叶わず第3希望に落ち着いたという欲求不満が心に残り、そこに「サッカー・ロス」的な気持ちも重なり、日頃のニュースを熟読する気にはなかなかなれなかった。今後、暫くリハビリしながら少しずつ復帰していこうと思う。

という言い訳の後に、最初に選んだネタがウクライナでのインドネシア航空機撃墜事件である。客観的な状況からは、親ロシア派の犯行の可能性が圧倒的に高く、どのテレビを見ても、どの専門家の解説を聞いても、相当、ロシアのプーチン大統領の分が悪いとの報道が全てと言っていい。だから別に親ロシア派ないしはロシアの肩を持つつもりはないのだが、現在の報道は少々バイアスがかかっているように感じるので、「大穴狙い」で感想を書いてみたい。

私のブログでもこれまでに下記の様なコメントを書かせて頂いている。

2014年3月3日 ウクライナ問題に対するまとめ(個人的なメモとして・・・)
2014年3月22日 ウクライナ情勢を再考してみる(1)
2014年3月23日 ウクライナ情勢を再考してみる(2)
2014年3月31日 既にプーチン大統領は「損切り」を行ったのか!?


特に最後のブログなどにも詳しく書いたが、佐藤優氏の言葉を借りればウクライナ暫定政府と反暫定政府(親ロシア派)の関係は言ってみれば毒ヘビと毒サソリの関係の様なもので、どちらも決して「正義」を大声で語れるような立場ではないはずである。EUにしてもアメリカにしても、ロシアの庭に勝手に土足で入り込み庭を踏み荒らしている様なものだから、善意の第三者ぶるのは余りに調子が良すぎるとしか言いようがない。ただ、親ロシア派にしても毒サソリなので決して褒めれた立場ではない。多分、そんな中で起きた今回の事件に対し、ここで情報戦に勝利することで流れを一方的に自分の方に引き寄せようとしているというのが今回の事態である。
現在の状況を比較的客観的に理解するには、下記の記事が良いだろう。

Blogos 小泉悠2014年7月22日「マレーシア機撃墜 米露の熾烈な情報戦

この記事でも分かる通り、各国の「情報戦」下にある現状を考慮すれば、事の真偽を判断することは我々には不可能に近い。テレビでは繰り返し親ロシア派の通信傍受の情報が流されているが、仮にウクライナ側の極右勢力がロシアを陥れるために民間機を撃墜したのなら、嘘の通信傍受情報を流して情報操作をしていてもおかしくない。あまりにもクリアな音声で、あまりにも無防備な会話を聞いていると、如何にもヤラセっぽくて俄かには信じ難い。ウクライナ側からの情報では、親ロシア派による地対空ミサイル「ブーク」の搬出の映像が流されていたが、上記の記事にもある通り、ロシア側の反論は極めて筋が通っている。また更に、ロシア航空局のレーダー情報ににてウクライナ空軍のSu-25攻撃機がマレーシア航空17便の付近を飛行していたことが確認されているそうだが、この辺の関連なども確かに不明である。ウクライナ軍の「ブーク」用レーダーの活動状況のデータは、この地域で戦闘機を有していない親ロシア派への対応を考えれば、何故、これ程までにレーダを稼働させなければいけないのかが不思議である。親ロシア派があっさりフライトレコーダをマレーシア側に提供したが、この辺は何か勝算があるからあっさりマレーシアに提したのだと思う。この提供先がウクライナだと、疾しいことを捻じ曲げて公表する可能性があるが、マレーシアは立場はニュートラルなので、その中に記載の情報を正確に公表するだろう。そこでSu-25攻撃機の接近などの会話がコクピット内であったとすれば、形勢は逆転するかも知れない。

ここから先は私の当てずっぽうで言わせて頂くので、あまり信用なさらない方が良いと思うが、この様な可能性も少しはあることを意識して頂ければと思う。

まず、結論としては地対空ミサイルを発射したのは親ロシア派だろう。これは米軍の衛星の監視下であるから、同様の情報を監視しているロシアに対し、あまりにも出鱈目な情報を発しては世間の信頼性を失うので、アメリカの公式発表はある程度信頼できると考えた。しかし、何故、親ロシア派が地対空ミサイルを撃ったかは理由が少々違う。民間機を狙ったのではなく、ウクライナ空軍のSu-25攻撃機を狙ったのだろう。実際、今日もSu-25攻撃機の撃墜のニュースが流れていた。しかし、実際にはSu-25攻撃機を狙ったはずが、民間機を撃ち落すことになった。私の頭の中では可能性は二つあり、ウクライナ軍機がワザと民間機の近くを飛んで誤射を誘発しようとしていたこと、もうひとつが地対空ミサイルに追尾されたSu-25攻撃機が回避行動の中で民間機の近くにワザと近づき、結果的にミサイルが誤って民間機側の追尾するに至ったというストーリーである。この様に思う理由は、ウクライナ軍の「ブーク」用レーダーの活動状況を見ると、少なくともウクライナ軍の中の極右派の中には民間機を撃ち落し、国際世論がウクライナ側に傾くのを狙っていたフシがある。しかし、あまりにリスクが大きすぎて二の足を踏んでいたところ、輸送機の撃墜などを経験して「親ロシア派に引き金を引かせよう!」と考えた者がいたのだと思う。極めてリスクが低く、しかも言い逃れができる戦略であり、中々、良い(悪魔の)アイデアだと評価?できる。

多分、アメリカとロシアはこの辺の事情を理解し、微妙な駆け引きを行っているのではないのだろうか?勿論、こんな話は出鱈目である可能性は高いが、「情報戦」下にあることを考えれば、一方の主張を鵜呑みにするのは余りに危険である。ウクライナ政府側が圧倒的に有利であることは認めながらも、そちら側だけに偏りすぎると道を踏み外しそうな気がする。まずはフライトレコーダーの解析結果を待つのが良いだろう。ニュートラルな視点でニュースを見る習慣が今こそ問われていると思う。

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