塩野七生のローマ人の物語(31) - 終わりの始まり [下] より抜粋。
元老院会議では、発言権はまず現職の「執政官(コンスル)」にあり、その執政官が発言した後で意見を求められるのが、「consul disignatus」であったのだ。
この "disignatus" という言葉、dis(否定)+ignatus に分割出来る。
ラテン語の語源は
ignitus:ignis(火)+-ite=点火された
英語の ignite(点火する)はここから来ている。
一方で、消火を意味する extinguish は ex(外に)+stinguere(消す)。
言葉は似ているが意味は異なる。
話を戻すと "disignatus" とは、執政官の発言の点火を受けて、それを鎮める、反論する、別視点で切り込むなどの役目を担っていたと推測される。
少なくともまだ元老院に発言権があった時代にはそういう位置付けだったと思われる。
調べる過程で見つけた言葉。
"ignis fatuus"
人を迷わす理想;誤った目標.
ignis = 火
fatuus = 馬鹿げた(英語のfatuous = まぬけ、愚鈍、中身の無いの語源)
元老院会議では、発言権はまず現職の「執政官(コンスル)」にあり、その執政官が発言した後で意見を求められるのが、「consul disignatus」であったのだ。
この "disignatus" という言葉、dis(否定)+ignatus に分割出来る。
ラテン語の語源は
ignitus:ignis(火)+-ite=点火された
英語の ignite(点火する)はここから来ている。
一方で、消火を意味する extinguish は ex(外に)+stinguere(消す)。
言葉は似ているが意味は異なる。
話を戻すと "disignatus" とは、執政官の発言の点火を受けて、それを鎮める、反論する、別視点で切り込むなどの役目を担っていたと推測される。
少なくともまだ元老院に発言権があった時代にはそういう位置付けだったと思われる。
調べる過程で見つけた言葉。
"ignis fatuus"
人を迷わす理想;誤った目標.
ignis = 火
fatuus = 馬鹿げた(英語のfatuous = まぬけ、愚鈍、中身の無いの語源)