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ブログ的なアレです。

好きな短歌

2005年12月09日 | 本・映画・音楽レビュー
なんかBLOGってすごいんですね。
ブログ普及委員会



けんたです。



何か色々と切なくなる季節ですね。
今日は好きな短歌を色々と紹介したいと思います。



君恋ふる心はちぢにくだくれど
ひとつも失せぬものにぞありける

~和泉式部「後拾遺和歌集」~



いつかって言わないでくれ
ゆっくりと目の高さまで煙草をあげて

~加藤治郎「ニュー・エクリプス」~



月やあらぬ春や昔の春ならぬ
わが身ひとつはもとの身にして

~在平業平「古今和歌集」~



唇をよせて言葉を放てども
わたしとあなたはわたしとあなた

~阿木津英「柴木蓮まで・風舌」~



悲しいといえば悲しみへらないし
悲しくないといえば淋しい

~杉山理紀「銀紙」~



一度だけ本当の恋がありまして
南天の実が知っております

~山崎方代「こおろぎ」~



きみの幸せ願うから
雪とかし露ときえるよ音無しの滝

~詠み人しらず~



短歌の醍醐味の一つは、「何かが起きたその瞬間」を「線」ではなく「点」で切り取っている事でしょうか。



一瞬だからこそ輝く。

一瞬だからこそ儚い。

一瞬だからこそ切ない。

一瞬だからこそ尊い。

線香花火のように。

(久々にキレイなまとめ、えっへん!)

コメント
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