参照元記事:
真央、世界初トリプルアクセル2度挑戦 (日刊スポーツ) - goo ニュース
けんたです。
まずは少しだけ昨日の続きを。
色々なBLOGを見ていたら、「自己満足な人生」がブックマークに入っているBLOGをいきなり見つけてビックリしました。
察するに会社の同期の女の子なんですが。
その子、こんな記事を紹介していました。
やる気が出ないのは会社や上司のせい?
あー。
やっぱりみんな病んでるんだなぁ。
と、ふと思ったわけです。
まあ、それだけの話なんですが。
さて、気を取り直しまして。
最近、なんか重っ苦しい記事ばかり書いていて、なんかボクのBLOGっぽくないので、今日は久々に本のレビューでもしてやろうかと思います。
博士の愛した数式
記憶が80分しか持たない博士と、シングルマザーの家政婦と、家政婦の息子(ルート)と、家政婦の雇い主(N)と、素数の話し。
素数というのは、「1と自分以外の数字で割り切れない数字」のこと。
例えば17。
17の公約数は1と17しかない。
他のどんな数字でも「割り切れない」。
実は人間にもこういった要素が多分にある。
「割り切れる」人もたくさんいる中で、世の中から「割り切れない存在」として見られる人もたくさんいる。
不器用で、朴訥(ぼくとつ)で、他の人とも公約数も持ち合わせていない。
自分自身でしか割り切れない人たち。
でも、そんな人たちだからこそ見せる輝きがある。
素朴さ。
素直さ。
素数さ。
それが、博士であり、家政婦であり、ルートであり、Nなのだ。
この4人が織り成す人間関係、言うなれば「数式」は、穏やかな、そして緩やかな時を経て「完全数」へと昇華していくのだ。
そんな話だ。
と、書いていて、そういえば映画化されるという話を思い出したので、映画「博士の愛した数式」公式サイトを見てみたら、作者の小川洋子さんも人間と素数の共通点について言及していたので、自分の理解が正しかった事を改めて認識出来ました。
(自慢です。エッヘン!)
ちなみに、このサイトに、映画版のプレビューがあったので見てみたら、なんか泣きそうになりました。
これも本を読んだ人にしか分からないと思うんですが。
映画を見る予定の人がいたらアドバイスなのですが、絶対に本を先に読んだ方が良いと思います。
この作品は、ストーリーや設定自体が、心温まる話しにはなっているので、映画でも必ずやそれが伝わる作品にはなっているはずなのですが、それ以上に小川洋子さんの使っている、洗練された、優しく、暖かい言葉が、我々をそっと包んでくれるのです。
映像ではなく、言葉だから通じる暖かさもある。
映画も、映画ならではの「描写」や「間」があり、観た後に、きっとカイロを懐に入れたような「ほんのり暖かい」感覚になるとは思うのですが、まずは本を読んで、優しい気持ちになって、それから映画を観る事をお勧めします。