that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

アイルランド奇行

2005年06月04日 | なんとなくアレなやつ
風邪で脳みそがとろけそうです。
ナメック星みたいなところで救命ボートに乗ってる夢をみました。

けんたです。



JBさんの記事を読んでいてふと思い出したのですが、アイルランドに1週間ほど出張にいったことがありました。

仕事が毎晩8時くらいまであったので観光は出来なかったのですが、色々とあったので書いてみることにします。





ギネスはぬるめで
仕事が終わった後に飲むキンキンに冷えたビールは最高においしいですよね。
アイルランドも色々なご当地ビールが存在する国ですが、やはりなんと言っても一番有名なのはギネス。黒ビールの中でもかなり有名なブランドなのでご存知の方も多いでしょう。

そんなギネスですが、アイルランドではキンキンに冷やさずにちょいとぬるめのギネスを飲むのが常識みたいです。

ちなみに、私はアサヒスーパードライ派です。キンキンに冷えた辛口の喉越しが好きなわけなので、生ぬるくて濃いギネスは・・・ちょいと辛かったですね。



物価が高い
2国間の購買力を比較する指標として「ビッグマック指数」というものが存在しますが、確かアイルランドのビッグマックセットは800円くらいしたと思う・・・。

やけに高いなと思ったら、他の料理も随分と高かったので食品の物価はきっと高いのでしょう。

タクシーの運転手と話しをしていたところ、いわゆる「ユーロ圏」においては、ユーロ圏の真ん中(ドイツやフランス)に近ければ近いほど食品・衣料など、生活の基礎部分を構成するモノの価格が低く、車などのNice to haveのモノの価格が高いらしい。それに反比例する形で、ユーロ圏の端っこにあるアイルランドでは衣食住関連のモノの価格が高く、車などはべらぼーに安いとのこと。

理由はよく分かりませんが。



移民が多い
アイルランド人じゃない人、結構いましたね。インド人とか中国人とか。
・・・ただ、インド人と中国人はどの国にも大量にいますが。

特にこれを強く感じたのは、仕事帰りに外人たちと夕食を食べようと一つの中華料理店に入った時のこと。店に入って出迎えてくれたのはインド人。あれ?ここって中華料理だよね?

話しをしてみると、どうやら店長がインド人でコックが中国人とのこと。

ふーん。

ま、いっか、なんて思いつつも注文をしていると「あー、その料理はまだ担当コックが来てないからダメ」と言われました。
頼んだ料理は「Satay(カレー風味)Chicken」。担当コックはマレーシア人とのこと。

ふーん。アレ?

つまりまとめると:
店→中華料理
店長→インド人(カレーは作れない)
コック1→中華料理担当(カレーは作れない)
コック2→マレーシア人(カレー担当)

といった具合。言うなれば、中華料理ではなく多国籍料理?

ちなみに外国って「ここは○○料理なんだ!」って宣言してしまえば、何人が料理していたとしても関係ない的なところがあります。

アメリカなんて特にそうで、日本料理屋に入って店員に日本語で話しかけると「No, I can't speak Japanese」なんて言われる場面が結構あります。大抵、中国人か韓国人なんですが。
ひどいものなんかは「湯豆腐」の下に「Cold Tofu」という説明文がついているところもありました。それ、冷奴だろ!

他にも、寿司の食べ方が分からない客が、ネタとシャリを別々に食べるなんて光景も珍しくないし、Sushi Train(回転寿司)で天丼やらカレーやら中華料理やら、寿司とはほど遠い食べ物がぐるぐる回っている事もありますね。

まあ、サ・デポン・デ・ジャンじゃないけど、そこまで大幅にはずれていると、ちょっと悲しいですよね。

ついでなので、過去のBLOGでも何度か紹介した辻仁成の「いつか、一緒にパリに行こう」から抜粋。フランスでも同様の事が起きているらしい。

フランスは日本食ブームで、いたるところに寿司屋がある。オデオンからリュクサンブール公園へと南下するムッシュー・ル・プランス通りの左右には寿司屋がぞろぞろ軒を連ねている。店の名前もジャポジャポとかマイドアリドウなんてへんちくりんなものばかり。置いてあるのはどこも判を押したように寿司とやきとりと天ぷらだけ。日本人のお客はほとんどいない。店に入った瞬間に、すぐわかる。まず店員が日本人客とは目を合わせようとしない。日本語で挨拶をすると、そわそわしだす。格好は日本人だが、あれ、おかしいぞ。

日本が誰ひとり通じないのでオリジンを訊ねると、中国やベトナムの人だとわかった。

日本の寿司だと思わないほうがいい。全く別物の「SUSHI」だと思えば、確かにこれはこれでまあまあ。わさびはちっとも鼻にツンとこない。フランス人は辛いのが苦手なのでツンとしないように作り変えられている。マカロニウェスタンを思えばいい。イタリアで作られた西部劇だ。フランスで生まれた「SUSHI」。まあ、これも生まれるべくして生まれたのかもしれない。




で、肝心の仕事は?
入社2年目の時に行ったわけなんですが、当然仕事もまだよく分かっていない鼻垂れ小僧。

けんた「・・・あのー、俺仕事まだよく分かっていないのに行っても大丈夫なんでしょうか?」
先輩「大丈夫、大丈夫。これも勉強だと思ってさ!ハハハ!」



・・・。



大丈夫じゃありませんでした!



案の定、お客さんには

「けんた、これはどうなってるの?」とか
「で、日本としてはどういう改善提案をしてくれるの?」

と色々と厳しい事をを聞かれるわけですよ。
すごいプレッシャーなわけですよ。

「えーっと、そうですね、どうなってるんでしょうね・・・ハハハ・・・」とか
「うーん、こうすれば上手くいくんじゃないですかね・・・上手くいくといいですよね・・・ハハハ・・・」

という曖昧な受け答えしか出来ずに。
ミーティングの後にも、うちの会社の外人に「あんな曖昧な受け答えしてると、お客さんが不安がるだろっ!」なんて言われる始末で

・・・んなもん知らねぇーよ!!

と心の中で叫んでおりました。
今から考えると「ファッキン外人」という言葉が自分の中で確立されたのはこの頃だったと思います。



というわけで、風邪で頭がぐるんぐるんなっているので寝ます。
皆さんもくれぐれもお気をつけて。
コメント (2)
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