西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

カラヤン氏のお墓を訪ねる

2019-06-04 22:21:48 | 音楽一般
先だって、オーストリアへ周遊旅行をした。ここを訪ねられたらといくつか考えていたが、すべてではなかったが、そのいくつかを実現することができた。

カラヤン氏は、私にとってクラシック音楽のすばらしさを教えてくれた人である。もちろんベートーベンの交響曲の偉大なことをその演奏で教えてくれたこともある、またそれとともに、まだ十分でなかったクラシック音楽の知識を広めてくれたのであった。以前も書いたかもしれないが、ブルックナーの音楽は、当初私にとって敬遠するものであった。マーラーの音楽も同様であった。カラヤンは、自分が録音し、後世に遺すべきものを録音する、そういう姿勢で自分のするべきことをしている人だと、いつしか考えるようになった。それはいまでも100%正解だったと考える。カラヤンが録音するものは、愛好家なら知っていなくてはならない音楽であろう。EMIでカラヤン/ベルリン・フィルによる3枚組のレコードが出た。4番と7番のセットである。上に述べたような気持ちから初めてブルックナーの音楽を購入し、その音楽に接した。2曲とも愛好するものとなったが、特に7番には圧倒的な感銘を受けた。カラヤンはその後、ベルリン・フィルで全集を出し、また最後の録音としてウィーン・フィルともこの曲を録音したが、そのどれも優れた演奏であることは言うまでもないが、私にはこのEMI盤が第1にあげたい演奏である。マーラーも同様で、5番が「亡き子をしのぶ歌」がフィル・アップされて出たが、やはりこの演奏でマーラーの凄さを知り、その後はマーラーの全貌を知るまでになった。

そのカラヤン氏からサインをいただいたのはここでも書いたが、ザルツブルクに行ったら、ぜひとも墓参したいと考えていました。テレビで、またそれ以前にも質素なお墓であることは知っていたが、訪れることができて良かった、と思っています。

亡くなった時、ソニーの大賀さんと歓談中だたっという話も聞いています。それだからなのか、お墓のそばの教会に行く途中、カラヤン氏と大賀さんの像が並んで立っていました。このことは知らず驚きました。

ザルツブルクに着いて、お墓にあるアニフの村にはどのように行くのか、そこまでは調べていず、結局次の行き方を現地で知ることになりました。中央駅前のバスターミナルで探すと、25系統のnach Unterbergbahn行きのバスがあります。(私は、駅前のバス停で見つけようとバスの総合掲示板を見ましたが、結局はRathaus(市役所)から乗り、帰りもここを目指し帰りました。)このバスに乗り、降りるバス停は、Anif Friesacherです。途中噴水で有名なヘルブルン宮殿があるバス停Schloss Hellbrunnがあり、次がザルツブルク動物園のバス停Anif Zoo Salzburgで、その次が目指すAnif Friesacherです。バスを降りて右方向に歩いてほどなくして教会や案内所(土曜日曜は休み、行った日は土曜だった!)があり、置いてあった地図を一部頂いた。この近くと思い少し歩いたらすぐに見つけることができた。とうとう来た。感無量であった。

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