西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

グルック「アルチェステ」

2007-04-23 09:07:00 | 音楽一般
今日は、グルックの「アルチェステ」のフランス語版が初演された日です(1776年、パリ)。
フランス語版と断りがあるのは、この作曲家は名前からわかるようにドイツ人ですが、後にパリに出て活躍したからです。この作品は、ドイツ人といえども、当時の慣例に従い、イタリア語で当初作曲されました。その後、パリでの上演に際し、フランス語に改訂されたのです。
グルックと言うと、小品「精霊の踊り」が飛びぬけて有名ですが、これは歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」の中の曲です。
上にあげた2作品を始め、グルックには「パリスとヘレン」、「アウリスのイフィゲニア」、「タウリスのイフィゲニア」などギリシア神話に題材を持つ作品がたくさんあります。R.シュトラウスにも「エレクトラ」、「ダフネ」、「ダーナエの愛」など同様の作品があります。学生時代、プラトンなどの哲学にひかれ、ギリシア神話にも興味を持ちました。(深い知識を持つまでには至りませんでしたが。)グルックやR.シュトラウスのオペラを通じて、もう一度ゆっくり時間をかけてギリシア神話の世界に浸りたいと思っているところです。

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