けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

AG隊の今後の予定は。。。

2014-07-16 05:09:57 | ガッシャブルム2014

けんけん@まだまだまだガッシャブルムベースキャンプです!
 

隊員たちはみ元気です。。。と言いたいところですが、
綾さん体調を崩しピンチです。

上から、下からという感じで、
みんなと同じものを食べているはずなんだけど、
どこかで何かが体内に入ったのでしょうか。。。

今日は散歩も行かず、トイレにも行かず、ずっとテントの中。
一日で回復してくれることを祈ります。

上部キャンプ食料の仕分け

他の隊員たちは、BCから砂利の堆積である氷河のモレーン上を
上流に向かって散策し身体が鈍らないようにトレッキングし、
待望のG2の姿を見てきました。

美しいピラミッドの形をした三角が青い空に突き出ていて、
そこから白い氷河が垂れ下がっていて、、、

ピラミッド直下のトラバースに7時間をかけ力尽きた韓国隊の奮闘が想像できます。
AG隊員たち、それぞれの目にはどの様に写ったでしょうか。

 モレーンから見えたG2!

僕はBCに綾さんと残り、いろいろと作業を。
電気関係や、シャワーテントの設置、不足物資の調達などなど、
でも、一番大切な使命は、みんなにオール日本食のランチを作ること。

夜中1時に荷上げスタートしたダデンリたちが早々に帰ってきて(速い!)、
疲れているのにキッチンボーイ出身のチェパがランチ作りを手伝ってくれました。

広島風お好み焼き、冷やしうどん、海草サラダのたった三品でしたが、
氷河散策帰りのメンバーと荷上げ後のシェルパたちには好評で、
たちまち、全て完食となりました。

綾さんのテントにもデリバリしてみましたが、
うどんとサラダは手が出なかったらしく、
でも広島焼きはちょっとずつならと、少しだけ食べてくれました。

 豚肉じゃなくヤギ肉ですけど。オタフクソースも!焼ソバ用でしたが。

午後は、隊員たちは読書や昼寝、シェルパたちはもちろん昼寝、
私は再三に渡ってAGキャンプを訪れてきてくれる韓国隊のキム隊長と
またまたお話をしました。

今日は、奥様と、若い隊員のリーダーと、二回にわたって訪問され、
手土産をまたまた持ってきてくれて、今後の相談もしました。
(乾燥ナムルとかもらったけど、作れるかなぁ。。。)

韓国隊は、またG2に再アタックしたいそうで、
なんとか協力して登山を成功させ、その後のG1にもつなげたい意向。

お隣の国際隊は一度も相談をしていませんが、
シェルパ同士の話だと、やはりAG隊の動きにあわせたいらしく、
私たちの動きを注目しています。

 C1に到着したカルザンの写真。バック右がG2、左がG3!


…という、なかなか簡単には行かないガッシャブルム登山ですが、
AG隊は今後の登頂日程を決めました。

 

明日16日は、隊員・シェルパスタッフ・高所ポーター全員が最後の休み。
そして、翌17日にBCを出発!長い長い氷河を越えてC1に移動します。

18日 C1滞在 高度順応
19日 C1からC2移動 C2宿泊
20日 C2より上部への高度順応後、C1へ移動
21日 C1にて滞在 休養
22日 C1を出発しC2に移動 C2宿泊
23日 C2を出発しC3に移動 C3宿泊
24日 C3より山頂を目指しアタック!

登頂後は、できればC1まで下山したいと考えていますが、
C2での宿泊となる事も想定しています。

もちろん、天候、隊員の体調、その他の事情で日程は
変更となることも考えられます。


その後の事は、G2の登山が無事に終了したら考えたいと思いますが、
ずっとBCには下山できないために、PCとインマルサットを使っての
ブログアップはできなくなります。


アイフォンとスラヤの組み合わせで、超高所より、
皆さんにどれだけカラコルム・ガッシャブルム登山のリアルを伝えられるかわかりませんが、

登山中での余力で、なんとか隊員の登山報告と皆さんからの応援メッセージを
隊員たちに伝えたいと思っています。

  

まずはG2に向けて出発準備をします。
引き続きの応援をよろしくお願いいたします!

ではでは。