けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

白馬濃習会一日目終了~!

2010-01-09 16:35:02 | バックカントリー
濃い~一日でした。

八方には、とにかく凄い風が吹いていましたが、
視界もあり、ルートファインディング的には良好だったので、
移動しながら地形のお勉強を!…といった感じでしたが、

あれやこれやと考えていた事は、ほとんど消化できず、
クラスコントロールしながら安全に下山するのにいっぱいいっぱいで、
それどころじゃなかった。…って感じでしたか。(苦笑)

受講生は、いきなり戦場に出されて、最前線に行かされた気分だったろうな。

少しは、気象や地形の勉強、登高技術・耐風姿勢、そしてルートファインディングや
滑降フォーメーションの勉強になったでしょうか?

強烈な風でした。その中で笑顔のツワモノも!解説しても声が届かない~!

深さ約30センチ幅約100mくらいのスラブも落ちましたが、傾斜と方角を考えて滑走。

改めて地形を観察し、二股方面へ下山です。夜は翌日のための同定表を作図!


ケニア山ネリオン峰フォトⅡ!(クライミング編)

2010-01-09 13:33:55 | ケニア山
登りがいのある凄い岩壁でしたね~。

ネリオン登頂後、「霧のゲート」へ懸垂下降してバチアンへ向かったけど、
アフリカ人ガイドがラッペリング中に痛恨のミス。足を捻挫しちゃいました。

彼を無事に下山させる事が第一という意見が一致し、残念ですがバチアンは諦めました。
かなり痛そうでしたが、テーピングで固定してアイゼンつけさせて、
かなり急なスラブと雪のクーロアールを1時間以上かけてネリオンに登り返しました。

帰りのラッペリング中にミゾレが降ってきたときは寒かった。
60mダブルでのカウンターラッペリングが5回!順番待ちの時間もあったしね。

かなり長い空中懸垂もあったし、ラッペリングオンリーの下山でしたね。
それにしても手が冷たかったぁ~。

多少のガリーはあるものの、ネリオンの倒れてきそうな前衛壁に感動。

壊れたベイリービバーク。ここで中間点くらい。圧倒的な高度感の中でトラバース!

上部岩壁もほとんど直上!雪も出てくる。ネリオン山頂にはしっかりしたアルミ小屋が。

氷雨にやられてロープも手袋もビチョビチョ。晴れたり降ったりの繰り返し。懸垂も繰り返し!

お陰で最後に綺麗な虹が。ぬかるんで車が来ない為、全て歩いて下山。疲れたねぇ~。
赤道の貿易風になびくタカ。