Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

スーパーとびなわ 2

2008-08-07 10:21:37 | 体育
 スーパーとびなわを注文すると,なわとび級表が付属でついてくる。
 この級表のシステムは大変優れている。私の勤務校では,多くの学年がこの級表を使用している。優れているからこそ広まったのである。

 なわとび級表で優れているのは,教師が押し付けるのではなく,子どもが自然に動き,ひとりでに学習していけるように構成されていることである。

 授業のシステム化が図られるのである。
 システム化された授業の条件として,目標,活動,評価の自動化が図られていることがある。

(1)目標:なわとび級表により明確に示される。
(2)活動:級表にしたがい,友達と励まし合い,教え合いながら活動する。
(3)評価:教師がシールを貼る。


なわとび級表のユースウェアは,次の通りである。

・級表の横一列に色が塗れたら合格。

・合格したら,先生に見せにくる。先生は「TOSSなわとびチャレンジシール」(または色ビニールテープ)をロープの柄の近い部分に貼る。

・授業の最初に練習時間を設定する。

・休み時間に友達に見てもらってチャレンジしてもよい。

 意外に誤りが多いのが,テープを貼る位置である。チャレンジシールを使用している場合は,使い方のシートが入っているので間違うことはないだろうが,ビニールテープを使っている先生で間違っている先生がいる。

 ロープに貼るのではなく,グリップ部分に貼っている先生を見たことがある。テープのベタベタがグリップに付着してしまい,だんだん使いづらくなってくる。
 正しくは,ロープに巻きつけるのである。グリップの付け根に近い方から順番に20級,19級……と巻きつけていく。

 15級より先に進んでいるのに,どこまでも長く貼り続けているのを見たことがある。これも誤りである。
 15級になったら反対側のグリップのロープに巻きつけていく。5級ごとに反対側に巻くのである。
 10級になったときは,これは既に貼ってある20級のシールの上から重ねて貼る。または,前のシールをはがしてもよい。

 シールを貼ることで,自分や友達が何級なのかが分かり,励みになる。友達同士の教え合いも,自然に起こる。

スーパーとびなわ 1

2008-08-06 00:27:33 | 体育
 『教育トークライン』11月号の「スーパーとびなわA表B表の挑戦」の原稿依頼をいただいている。

 2007年12月のTOSSランドにおける向山洋一氏の「今月のひとこと」は,なわとび運動についてであった。
 そこでは,次のような内容が述べられていた。


●第一の特徴は柄が長いこと。

 グリップが長く,全長が21cmである。そのため,遠心力がつきやすいのである。二重跳びや交差跳びが比較的容易にできるようになる。
 プラスチック製でグリップが長いものが市販されている。しかし,木製のスーパーとびなわと,市販されているプラスチック製では重さが違う。木製のスーパーとびなわは,適度な重みがあり,手に馴染みやすいのである。


●くるくる回るようにハトメが入っている。
 
 回転部はハトメとワッシャーで留められている。そのため,大変回転しやすくなっているのである。
 また,長すぎる場合,はさみで切り取ってハトメで調整するようになっている。
 
 1年生を担任したとき,家で長さを調整してくるよう指示した。
 グリップの中でロープを結んで留めてきた子が結構いた。おそらく身長が伸びたときに,結んだロープをほどくことで長さを再調整しようと保護者が考えたのだろう。しかし,これでは駄目である。
 グリップの中で引っ掛かるため,なわの回転が悪く,しまいにはねじれて切れてしまう。
 また,いったんグリップ内で結んでしまったロープは,変なくせがついてしまい,結局使い物にはならないのである。
 結局1人1人私が長さをチェックし,余分な部分を切ることにした。

 また,このときは一括採用できなかったので,スーパーとびなわを使用できなかった子もいたが,ハトメとワッシャーをつけて,回転がよくなるよう全員分を改良した。