Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

長短とび 1

2011-02-04 23:47:09 | 体育
 2月4日1時間目,諸般の事情により,隣のクラスに体育授業を行うことになった。
 他のクラスで飛び込み授業を行うのは,なかなかない機会である。1時間だけの単発授業である。

 長なわとびと短なわとびを組み合わせる「長短とび」の授業を行うことにした。

 まずは短なわとび。
 頭上で回旋,横で回旋,前回し跳び,かけ足跳び,後ろ回し跳び,あや跳び,交差跳び,二重跳びとテンポよく指示していった。

 集合させ,「次は別の運動をします」と言うと,K君が勢いよく「ドッジボール!」とリクエストした。

 この発言を聞いてがっくりきた。
 これが他のクラスの体育授業の実態なのである。
 体育授業が遊びの時間と混同されている。
 何の学びもなく,遊ばせるだけの授業が横行しているのである。

 即座に「ドッジボールはしません」と却下した。

 「ぐるぐる跳び」の指導をした。
 「前跳びをしていたはずなのに,いつの間にか後ろ跳びになっているという不思議な技です」と言って,示範した。
 これはなかなか子供たちに好評であった。

 次に長短とびの指導に入る。
 生活班7グループで整列させた。1チーム4人である。

 「今日は,世界初の技に挑戦します。長なわの中で短なわを跳ぶのです。これは先生が発明しました。ですから,他の学校の人は誰もやっていません。3年3組が初のチャレンジャーです」と言った。
 世界初などというのはもちろん大嘘であるが,これで子どもはのってきた。
 「そんなことができるのか」という反応であった。

 「では,やってみます」と言って,示範した。
 本当なら,私は長なわを回す役をするはずだったが,T君とHさんが回すというので,短なわ役をすることになった。
 この示範で失敗すると,うまくイメージをつかませることができないかもしれない。失敗は許されない。
 まず,2人に長なわの空回しをさせ,スピードをつかんだ。
 「今のスピードで回してね」と念を押してから演示した。
 途中で長なわのリズムが狂い,5回ほどで引っ掛かってしまったが,子どもたちにイメージをつかませることはできた。

 5分ほど練習させた。
 すぐにできた子もいたが,なかなかできない子も多い。
 最初に1回は跳ぶのだが,2回,3回と続かない。
 原因は,短なわの子と長なわを回すことのタイミングがずれるからである。

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