Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

計算の補助の書き方 2

2011-05-18 23:18:36 | 算数
2年生のたし算


 私はオのように書かせてきた。繰り上がりの1を次の位の=の上に書かせた。

 読み方は,次のようになる。

56たす38は,6たす8は14,5たす3は8,8と1で9,答え94です。

 =の上に書くと,十の位の計算が楽になる。
 2つの数の計算では,繰り上がりは絶対に1なので,最後に1を足すのは簡単である。

 大日本図書と学校図書の教科書では,このように下の方に書かせているそうである。

 一方,カのように十の位の上に書く方法がある。
 啓林館,教育出版,日本文教出版,東京書籍の教科書では,こうなっているという。

 十の位の計算は,1+5=6,6+3=9となる。
 目に見えない6と3を足すのが,困難な子がいる。

 最後に1だけ加えるオの方法の方が,子どもにとってミスが少ない。

 繰り上がりの際に,4を先に書いて,その後で1を書くように教える教師がいる。

 私はこの方法に反対である。
 「14」なのだから,1→4の順で書くべきである。

 4→1の順で書くと,4を書いている間に,1のことを忘れてしまう子がいる。
 ADHDの子などはワーキングメモリーが1つなのである。

 また,後述するが,カのように書くと,3年生になってかけ算の筆算で繰り上がりが出てきた時に混乱が生じる。
 かけ算で繰り上がった数字なのか,たし算で繰り上がった数字なのかが分からなくなってしまうからである。
 =の上に書けば,このようなミスは防ぎやすくなる。

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