Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

計算の補助の書き方 1

2011-05-17 23:33:59 | 算数
 昨年,3年生の算数を指導していて困ったことがあった。
 2年生のときのクラスによって,繰り下がりの補助の書き方が全て違っていたのである。
 3パターンの書き方が混在し,指導をやり直した。

 このようなことは,ひき算に限らず結構あると思われる。

 学年が変わるたび,教師が変わるたびに教え方が変われば,子どもが混乱する。
 特に特別支援を要する子の中には,一度入力されてしまった方法を修正できない子もいるので,途中で変わるようなことになれば対応が難しくなる。

 そこで今年度,勤務校では補助の書き方を全校で統一するという。

 全校で統一して指導していくというのは大切な視点であるが,実際には難しいのではないかと思う。
 水道方式,基幹学力,問題解決,向山型など,いろいろな立場,いろいろな理念を持っている教師がいるからである。
 自分ではそれがいいと納得して指導しているはずだからである。
 先日の学年会で計算方法について話題にしたが,やはり指導法が違っていた。

 以下に,私の考えを示していく。


1年生のたし算

 1年生の繰り上がりのあるたし算は,次のように書かせた。
 「さくらんぼ」で分け,「ソーセージ」で囲んだ。



 私は,計算方法を定着させるために,計算の仕方を声に出して言わせるようにしている。

 アの場合は,次のようになる。
8たす4をします。8はあと2で10。4を2と2に分ける。8と2で10。10と2で12。答え12です。

 イは次のようになる。
8たす4をします。4はあと6で10。8を2と6に分ける。4と6で10。10と2で12。答え12です。

1年生のひき算



 ウは減加法である。
12ひく4をします。12を10と2に分ける。10ひく4は6。6と2で8。答え8です。

 エは減減法である。Vの字のようになる。

12ひく4をします。4を2と2に分ける。12ひく2は10。10ひく2は8。答え8です。

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