Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

リズム太鼓の活用 2

2009-01-08 00:18:10 | 体育
 TOSS体育代表の根本正雄氏は,リズム太鼓の利点について,次のように述べている。

1 手軽に持ち運びができる
2 リズム感が育つ
3 楽しく動ける

 「リズム太鼓を使わないと子供の動きはぎこちなく,途切れてしまう。軽快感がなく動きが重い。 リズム太鼓を使うとひとりでに走り出す。太鼓のリズムに,体が自然に反応していくのである。」

※『体育授業技術入門』根本正雄著(明治図書)より


 根本氏の授業は何度も参観した。
 根本氏は,常に太鼓を叩いているというイメージがある。

 例えば,準備運動などでリズムを引き出すときに使用している。
 「太鼓のリズムに合わせて走りましょう」と言って鳴らす。スキップやギャロップなど動きが変われば,その動きに合わせてリズムを変えて鳴らす。
 
 ときには時計代わりになることもある。
 「かえる倒立10秒」「太鼓が10なる間に集まりなさい」などの指示はよく知られるところである。
 私が驚いたのは,ゲームの時間を計るのに,太鼓を鳴らしていたことがあったことである。ゲーム後,「いま私は太鼓を何回叩いたでしょうか」と根本氏は講座の参加者に問われた。すると,「試合時間が1分ですから,60回叩いていました」というのである。

 授業の雰囲気づくりにも役立つ。
 サッカーの試合中も,ダブルダッジの練習中も,軽快な心地よい太鼓の音が鳴り続けている。

 太鼓が動きを引き出し,教師と子どものリズムが共鳴させていく。
 また,太鼓が授業の盛り上がりをつくっているのである。

 リズム太鼓は,まさに根本氏の分身といってもよいほどである。

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