Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

プレルボールの授業化まで 1

2011-01-11 00:23:43 | 体育
 新学習指導要領に例示されたネット型ゲーム「プレルボール」の授業を開始した。初めての実践である。

 プレルボールについては4~5年前に橋健夫氏が論文で取り上げているのを読み,関心を持っていた。
 杜の都セミナーで取り上げようと考え,教材研究をしたこともあった。
 しかし,特に次のような疑問が解決せず,授業化ができないでいた。

 ・どんなボールを使うのが適切か。
 ・げんこつでボールを打って操作するのは難しいのではないか。
 ・どんな戦術的な工夫があるのか。

 ボールについては,ゴム製のソフトバレーボールやドッジボールを使う実践が多く紹介されている。キャンディボールを使った実践も知っている。しかし,どれがいいのかは分からなかった。

 プレルボールでは,片手をげんこつにしてボールを打ちつける。これでボールを操作するのは難しいと感じていた。
 これを簡易化して,平手で両手打ちすればよいと橋氏は述べている。
 木村真知子氏の『子どものボールゲーム バルシューレ』(創文企画)に付属していたDVDでは,完全に両手でボールをキャッチして打ちつける方法が紹介されていた。しかし,これだとあまり面白くないのではないかとも思った。

 また,作戦面の工夫として,どんなものがあるのかもいま一つ見えなかった。

 しかし,昨年秋に発刊された文部科学省の『学校体育実技指導資料第8集 ゲーム及びボール運動』を読み,付属のDVDを見て,イメージがつかめてきた。

 DVDでは,平手で両手打ちし,「プレル・プレル・キャッチ・シュート」の合言葉を掛けながら取り組む児童の姿が収録されていた。
 今まで私が見たり調べたりしたのと違うのは,「キャッチ・シュート」の部分である。
 3人目のプレイヤーがボールをキャッチし,その場から相手コートにワンバウンドで投げ入れるのである。
 
 また,この本には作戦の工夫や動きの工夫についても分かりやすく解説されている。

 これならば,子どもたちにも受け入れられそうだと思った。授業のイメージが見えてきた。

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