Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

考えを広げるための聞き方

2009-01-06 22:29:07 | 教師修業
 12月18日の研究授業での指名方法については,以前も記した。
 強制的指名,アトランダム指名である。
 この指名法では,子供たちは即興的な解答を求められる。
 じっくりと考えることができない。
 発問後すぐに,しかも手を挙げようが挙げまいが関係なく突然指名されるので,時間を掛けてじっくりと考えている暇がないのである。

 指導案には,「それぞれの意見を発表させることで,自分の考えを広げさせる」とある。
 では,この授業で子供たちは自分の考えを広げることができたかというと,私は十分にはできていなかったと考える。

 自分の考えを広げる以前に,自分の考えを明確に持っているかどうかが問題である。
 考える時間が与えられないのであるから,自分の考えを持つに至らなかったのではないかと思う。
 多くの子は,友達の意見を聞くという,受動的活動しかできない。

 友達の意見を聞くだけで,自分の考えは広がるであろうか。
 単なる受け身では,私は十分には広がらないと思う。

 能動的に友達の意見を聞くためには,自分の意見を持っていなければならないと考えるからである。
 能動的に友達の考えを聞くということは,自分の考えと比較するということである。
 「なぜか」「本当か」「正しいか」と,友達の考えを検討するのである。そして,自分の考えとどこが同じか,どこが違うかと考えていく。

 このような聞き方ができれば,友達の発表を聞いて,自分の考えを広げていくことができるであろう。

最新の画像もっと見る