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修業の時計を止めない教師でありたいです。

社会科の授業力を高める会 IN SENDAI 2

2008-01-22 00:29:49 | 教師修業
 後半は佐々木潤先生の実践発表でした。
 仮想都市・岩巻市の地図を子どもに提示し,その都市のどこに自動車工場を作ったらいいのかを考える活動です。

 この日の会のテーマは「読解力の育成」です。
 有田先生は,先日の山形での勉強会で,「PISA型学力を読解力と訳したのは間違いではないか。情報収集力,情報分析力と訳したほうがよい」とおっしゃっていました。
 佐々木先生の発表を聞いて,これはまさに有田先生の言っていた内容を具現化したものではないかと感じました。

 地図を分析できなければ,どこに工場を建てたらいいかという見通しを立てられません。
 また,工場を作るにはどんなものが必要かという情報を収集しなければ,どこに工場を建てたらいいか分かりません。

 有田先生はコメントの中で,「分かっていることをもとに,分からないことを類推することが大切である」と分析されていました。

 この発表を聞いて,私は読解力を身につけさせるには,資料の読み取り能力,資料の活用能力が必要であると考えました。

 この実践発表に対しては,グループ討議が行われましたが,仮想都市を授業で扱うことに対しての批判も出ました。社会科は事実から出発すべきではないか。実際の場所で考えるべきではないかというのです。
 私はそれも一理あると思いました。
 しかし,今回の場合は,仮想都市という設定が子どもを引きつけるという面もあるのではないかと思いました。

 「社会科の授業力を高める会」は来年度も4回予定されているそうです。ぜひ続けて参加したいと思いました。