Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

板書のポイント

2008-01-05 22:59:43 | 教師修業
 私は板書が苦手です。
 これは字が下手という意味ではありません。字は決して下手なほうではないと思うのですが,板書が苦手です。
 何を書いたらいいのか,いまいち掴めないのです。
 その時間の要点を書き出すだけの板書なら,私もできます。でも,何かが足りません。構造化されていないのです。
 私が目指しているのは,構造化された芸術的な板書です。
 
 私が実際に目にした中で,一番すごいと思ったのは,現在指導主事をされているS先生の板書です。
 2年前,マット運動の研究授業の指導案検討会をしたときのことです。
 当時,体育研究部の地区長だったS先生は,話し合いが始まると同時に板書し始めました。
 その板書は,どんなことがいま話し合われているのかが一目で分かり,要点がまとめられ,大切なところは色チョークで囲まれたり,関連したところは矢印で結ばれたりして,見事に構造化されていました。
 この板書は大変すばらしく,話し合いが終わったあとに携帯電話で写真を撮っている先生もいたほどでした。
 
 有田和正先生の板書も見事です。
 有田先生の板書は私の憧れのひとつです。
 『新ノート指導の技術』には,たくさんの板書写真が掲載されています。
 
 どんな板書をすればよいかについて,有田先生は次のように書いています。
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・何を考えればよいかを明示する
・何が対立しているかわかるようにする
・ことばで表すよりも板書したほうがよいものを書く
有田和正著作集13『学年別板書事例とノート指導』P.119~120(明治図書 1989年)
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 また,次のようにも書いています。
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 つまり,板書のポイントは次の2つのことである。
・子どもが発表したことの中から,その要点を全体の中にはっきり位置付けてやること-。これによって,子どもたちは,発表することの意義を発見し,発表することに積極的になるのである。
・教師は,子どもたちから発表されたことの関連を図り,学習内容を全体として組織することである。
前掲書P.121
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 子どもの意見をいかに生かすことができるかがポイントとなりそうです。