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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

困難を打ち破る祈り

2015-11-22 18:05:33 | 礼拝説教
2015/11/22礼拝説教
【テーマ】  ネヘミヤの祈り
【説教題】 「困難を打ち破る祈り」
【聖書箇所】 ネヘミヤ1:4-11
1:4 私はこのことばを聞いたとき、すわって泣き、数日の間、喪に服し、断食して天の神の前に祈って、
1:5 言った。「ああ、天の神、【主】。大いなる、恐るべき神。主を愛し、主の命令を守る者に対しては、契約を守り、いつくしみを賜る方。
1:6 どうぞ、あなたの耳を傾け、あなたの目を開いて、このしもべの祈りを聞いてください。私は今、あなたのしもべイスラエル人のために、昼も夜も御前に祈り、私たちがあなたに対して犯した、イスラエル人の罪を告白しています。まことに、私も私の父の家も罪を犯しました。
1:7 私たちは、あなたに対して非常に悪いことをして、あなたのしもべモーセにお命じになった命令も、おきても、定めも守りませんでした。
1:8 しかしどうか、あなたのしもべモーセにお命じになったことばを、思い起こしてください。『あなたがたが不信の罪を犯すなら、わたしはあなたがたを諸国民の間に散らす。
1:9 あなたがたがわたしに立ち返り、わたしの命令を守り行うなら、たとい、あなたがたのうちの散らされた者が天の果てにいても、わたしはそこから彼らを集め、わたしの名を住ませるためにわたしが選んだ場所に、彼らを連れて来る』と。
1:10 これらの者たちは、あなたの偉大な力とその力強い御手をもって、あなたが贖われたあなたのしもべ、あなたの民です。
1:11 ああ、主よ。どうぞ、このしもべの祈りと、あなたの名を喜んで敬うあなたのしもべたちの祈りとに、耳を傾けてください。どうぞ、きょう、このしもべに幸いを見せ、この人の前に、あわれみを受けさせてくださいますように。」そのとき、私は王の献酌官であった。

○ 今日は音楽神学校ワーシップ・ジャパンの皆さんもお出でくださり、午後にはセミナーと聖会が持たれることを嬉しく思います。
今日は先週に続いて、神殿再建の続きです。
私たちは困難に出くわすと当然祈ります。そして、事実祈りによって困難を乗り越えてきたのではないでしょうか。

Ⅰ.祈りが道を開いた
A.悲しむネヘミヤ
1.神殿が再建されてからすでに50年以上経ってもまだエルサレムの街は荒れたままでした。ネヘミヤはそのことを悲しんでエルサレムに戻ることを決意しました。
2.ネヘミヤもまた捕囚となった人たちの子孫で、今はペルシャの国に留まってアルタシャスタ王のそばで仕える大切な仕事をしていました。

B.祈るネヘミヤ
1.ある日、ネヘミヤの所に親戚の人やエルサレムに戻った人々がやってきました。ネヘミヤがエルサレムに戻った人々の様子を尋ねると、エルサレムはひどい状態で、城壁は崩れたまま、門は焼かれたままで、人々の生活も苦しい状態だと知りました。
2.ネヘミヤは同胞が苦しんでいることを思って悲しくなり食事もしないで泣きながら祈りました。「ああ、神様、私達はあなたに罪を犯しました。不信仰を赦してください。イスラエルを憐れんでください」ネヘミヤは熱心に祈り続けました。

C.エルサレムに帰るネヘミヤ
1.ある日、王はネヘミヤの悲しんでいる姿を見て、事情を聞いてくれました。そして、王はネヘミヤの気持ちを理解して、ネヘミヤが安全に帰れるように、また、必要な材料も手に入るようにすべて手配してくれました。
2.現場を遠く離れている時、私たちの心は辛いものです。しかし、祈りはすでに届いており、神様がネヘミヤの祈りを聞いて王の心を動かされたように、私たちの祈りも誰かを動かすものです。

Ⅱ.祈っていても困難はある
A.一時は順調に進んだ
1.ネヘミヤはエルサレムに着くと早速城壁を再建するために、誰にも邪魔されることがないよう、密かに調査を始めました。そして人々を集めて、みんなを励ました。
2.王の許可もありますが、神様がここまで導いてくださったのです。ですから、必ず工事は完成すると信じたのです。人々はネヘミヤの声に励まされて早速工事に取り掛かり、工事は順調に進んでいきました。

B.妨害が続く
1.ところが、イスラエル人が自分たちより強くなることを恐れて工事を妨害する周りの人たちがいました。その中のサヌバラテやトビヤ達は様々な妨害をしてきました。
2. 4:3 彼のそばにいたアモン人トビヤもまた、「彼らの建て直している城壁なら、一匹の狐が上っても、その石垣をくずしてしまうだろう」と言った。 というようなひどいことを言ってユダヤ人をバカにしたのです。
3.順調に進むのを好まない人は私たちの周りにもいます。ところが、妨害や困難というのは私たちの祈りを強めるものとなるものです。

C.内側にも問題発生
1.妨害の中にも神様は守りを与えてくださいました。また、ユダヤ人はやる気に満ちていましたから工事は進みました。敵が攻めてきた場合に備えて、半分の人が工事をし、残りの半分の人は見張りをするように工夫もしました。
2.こうした工夫のお陰で工事は進んだのですが、現実は厳しく、今度はユダヤ人同士の問題が起こってきました。この城壁再建の仕事に来たために生活は苦しくなり、命の危険も感じてストレスを感じながら生活しなければならないからです。
3.教会は外側からの攻撃、妨害もありますが、大変なのは内部の問題です。それが一致を失わせるとガタガタになってしまいます。音楽も一致が無いとガタガタになるのと同じです。

Ⅲ.祈りが完成を導いた
A.祈りで守られたネヘミヤ
1.神様が導いてくださったのだから何の問題も起こらないというわけではありません。敵の妨害、身内のギスギスした状態。そして、ネヘミヤの殺害計画も起こりました。これはネヘミヤの心をどれほど苦しめたでしょう。
2.しかし、ネヘミヤは祈りの内にその策略を見抜くことができ、いのちを守ることができました。ネヘミヤはどんなことがあっても神様に祈ることをやめなかったのです。自分には力はないけれど、神様には力があると信じて頼り続けたのです。

B.城壁が完成した
1.そして、あれほど妨害が激しかったにもかかわらずネヘミヤが城壁の再建を初めてなんと52日目には城壁が完成してしまったのです。みんな大喜びでした。
2.工事を妨害した人々も神さまの力を認めざるを得ませんでした。 6:16 私たちの敵がみな、これを聞いたとき、私たちの回りの諸国民はみな恐れ、大いに面目を失った。この工事が、私たちの神によってなされたことを知ったからである。 と、あるとおりです。祈りは困難を打破し、城壁を築き上げたのです。

★ 私たちの人生には試練は必ずあります。しかし、それは信仰の成長のためだと知れば決して苦しみだけで終わるものではありません。祈らずにいると苦しみだけになります。しかし、祈ると困難が打ち破られていくのを現実に見るのです。


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