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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

あなたの信仰は強い?

2016-07-24 18:43:07 | 礼拝説教
2016/7/24礼拝説教
【テーマ】  愛の行い・裁かない
【説教題】 「あなたの信仰は強い?」
【聖書箇所】 ローマ14:1-6
  14:1 あなたがたは信仰の弱い人を受け入れなさい。その意見をさばいてはいけません。
14:2 何でも食べてよいと信じている人もいますが、弱い人は野菜よりほかには食べません。
14:3 食べる人は食べない人を侮ってはいけないし、食べない人も食べる人をさばいてはいけません。神がその人を受け入れてくださったからです。
14:4 あなたはいったいだれなので、他人のしもべをさばくのですか。しもべが立つのも倒れるのも、その主人の心次第です。このしもべは立つのです。なぜなら、主には、彼を立たせることができるからです。
14:5 ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます。それぞれ自分の心の中で確信を持ちなさい。
14:6 日を守る人は、主のために守っています。食べる人は、主のために食べています。なぜなら、神に感謝しているからです。食べない人も、主のために食べないのであって、神に感謝しているのです。

○ 今日の御言葉には「信仰の弱い人」という言葉が出てきます。では「信仰の強い人」もいるのでしょうね。皆さんはどちらのタイプだと思いますか? ここでは信仰の篤い人、薄い人と言っているのでは無いのですね。信仰の強弱ってどのようにして計ることができるのでしょうか?

Ⅰ.信仰が強い・弱いとは?
A.仲違いする信徒達
1.パウロは14章の最初から あなたがたは信仰の弱い人を受け入れなさい。その意見をさばいてはいけません。 と信仰の仲間でありながら受け入れ合うことのできないクリスチャン達に対して「受け入れなさい」と強く言っています。これがクリスチャンの交わりの根本です。
2.では実際にどのようにさばいてしまったのでしょうか? ここで取り上げているのは 14:2 何でも食べてよいと信じている人もいますが、弱い人は野菜よりほかには食べません。 と 14:5 ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます。 ということです。
3.このどちらの意見が正しいとかの問題では無いのです。何でも食べて良いと信じている「強い人」と、野菜しか食べない「弱い人」、そのどちらもが互いをさばいてはいけないと言っています。主義の違いで仲違いしているようです。単に菜食主義者は「弱い人」というのではありません。

B.困った信徒達
1.どこのアンケート調査かわからないのですが、牧師たちを対象に「教会で一番困る人はどういう人ですか?」という調査があったそうです。結果、第一は「四十日間断食をした人」、二位が「徹夜祈祷をよくする人」、三位は「神学を勉強した人」でした。断食、徹夜、神学の勉強、これらのことは個人の霊的成長にとってとてもすばらしいものです。
2.それなのに、なぜこれらのことが問題になるのでしょうか? それはこれらのことを経験した多くの人が、それによって他人をさばくからです。自分はやったのだということから「うちの牧師は、・・・」とか、「うちの役員たちはもっと祈らなくちゃ」と言うのです。
3.祈った、勉強したのであれば、より謙遜に、人を思う信徒にならねばならないのに、かえって人をさばいてしまいやすいのです。こういう人を「強い人」と呼ぶのでしょうか?

Ⅱ.信仰は一つでも・・・
A.ユダヤ律法の残るクリスチャン達
1.ユダヤ人には旧約の律法で食べてはならないものが決められていました。豚、鰻、タコ等色々あるのです。野菜は大丈夫です(参照:レビ記11章)。また、牛、羊などの食べてよい動物でも、偶像の神々に備えられてから売られていたらしく、クリスチャンの中には偶像に供えられたものは汚れていると信じて、食べない人がいたのです。
2.パウロはどちらのタイプなのでしょうか? パウロは何でも食べて良いと信じるタイプです(Ⅰコリント8章に詳しく出てきます)。パウロは偶像の神なんて本来無いのだから、偶像に備えられたとしても何の問題も無い、食べて良いというのです。しかし、パウロがそんな肉を食べるのを弱いクリスチャンが見てつまずくなら「私は肉を一生食べない」と言ったのです。

B.様々な教会がある
1.現代では旧約の律法とはまた違った形でその違いが生まれてきます。たとえば「洗礼」。私たちは基本的にバプテスト派にならい、「浸礼」の形を採っています。しかし、「滴礼」を行っているグループもあります。
2.コーヒーや紅茶など、カフェインをが入っている飲み物を飲んではならないと主張する教会。男女交際をしてはならないと考えていう教会もあるようですし、女性はズボンをはいてはならないというとところもあるそうです。「祈りましょう」と言うと大きな声で祈る教会、声が聞こえない静かに祈る教会もあります。

Ⅲ.大事なことは何か
A.さばかない
1.イエス様が裁いてはならないと言われたので、裁かないようにすべきです。前に語りましたが、マタイ7章の有名なお話のはじめに マタイ7:1 さばいてはいけません。 と言われています。イエス様が言われたことを守りたいですね。
2.教会には、強い人も弱い人もいるのです。互いにさばかないことなのです。

B.受け入れ合う
1.主義・主張は違っても、 主のために と励んでいるのです。 14:6 日を守る人は、主のために守っています。食べる人は、主のために食べています。なぜなら、神に感謝しているからです。食べない人も、主のために食べないのであって、神に感謝しているのです。 と。神に感謝しているのだからです。
2.クリスチャンでも色々な生き方があります。明らかな悪、罪を犯しながら生きるのはもちろん論外です。しかし、イエス様を愛して生きる人達は違いがあっても受け入れ合うのがクリスチャンの交わりの根本だとパウロは言うのです。


★ あなたの信仰は強くても、弱くてもどちらでもかまいません。相手をさばかないことです。受け入れることです。

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