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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

親を敬う人は神を敬う人だ

2022-06-09 08:23:43 | 礼拝説教
2022/6/12 礼拝説教
【テーマ】  第五戒・父母を敬え
【説教題】 「親を敬う人は神を敬う人だ」
【聖書箇所】 出エジプト記20:12
20:12 あなたの父と母を敬え。あなたの神、【主】が与えようとしているその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。

○ 来週は「父の日」です。今日は十戒の第五戒「あなたの父と母を敬え」を見ることにします。親を尊敬しているかを20代の人に聞いた調査では「父親を尊敬している」人74%、「母親を尊敬している」人87%だったそうです。今さら「あなたの父と母を敬え」という教えをしなくても良さそうな数値です。親を敬うように教えるのは何も聖書だけでも、キリスト教だけでもありません。むしろ一般的と言えるのかも知れません。しかし、聖書が、十戒を通してでも命じるには大事な意味があるように思えます。
 
Ⅰ.なぜ父と母を敬うのか?
A.幸せになると言う約束だから
1.今日の御言葉、十戒の第五戒は短いです。 あなたの父と母を敬え という命令に続いて、その理由が書かれています。 あなたの神、【主】が与えようとしているその土地で、あなたの日々が長く続くようにするためである と、命令を守るなら幸せに過ごすことができるという、理由は実に明解です。敬うというのは尊敬の念を持つことだけでなく、従う事も意味します。
2.なぜ父と母を敬えば幸せになるのか? それは神のお考えだからです。というのは親は愛をもって子どもを育てます。赤ちゃんは愛されないと生きていけません。私たちが今あるのは親に愛されたからです。特に母親は赤ちゃんがお腹にできたときから「いとおしくてたまらない」というホルモンが出るようになっています。出産時にはそのホルモンが爆発的に出てくるのだそうです。

B.親は神の代理人だから
1.本当の幸せというのは新中野キリスト教会の今年の標語にあるように「神と共に歩む」ことです。この見えない神を子どもにわからせるのが親なのです。親の愛は神の愛に近いからで、子どもにとって親は神の代理人なのです。親の権威から、神の権威を学び、社会の規律、権威を学びます。それは社会的にも幸せな生き方ができるためです。
2.また、親はその信仰生活において大先輩です。子どもは親の信仰から学ぶことが出来るからです。そして、子どもにとって親は神の代理人だからです。ということは親は神のように子どもを愛さねばならないということでもあります。

Ⅱ.父と母を敬うだけで良いのか?
A.神にこそ従うべき
1.イエスは地上の両親に従われました。もちろん天の父にも従われました。私たちにとってもそのことはとても大事なことです。神の代理人である親ですから、親から神を敬うことを学ぶわけです。つまり神を礼拝することを学ぶのです。
2.イエスを語ってはならないと言われた弟子達が何と言ったでしょうか。 使徒5:29 ペテロと使徒たちは答えた。「人に従うより、神に従うべきです。 と。地上の権威は大事なのですが、最大の権威者である神にこそ従うべきなのです。私たちは日々、このお方を敬って生活しているでしょうか?

B.教会を大事にすること
1.自分の教会を母教会と言いますね。そして、神のことを「天のお父様」とも言います。私たちは天の父と地上の教会を母として生まれた神の子と言えるのです。
2.ですから単に親孝行するというだけの話ではなく、信仰の先輩達を敬うということが大事です。パウロはテモテに Ⅰテモテ5:1 年配の男の人を叱ってはいけません。むしろ、父親に対するように勧めなさい。若い人には兄弟に対するように、5:2 年配の女の人には母親に対するように、若い女の人には姉妹に対するように、真に純粋な心で勧めなさい。 と、教えているように、教会は大事な家族なのです。もちろん、神より教会を大事にするのは問題です。

Ⅲ.敬えない親のためにできることは?
A.問題のある親がいる
1.親の愛は神の愛に近いと言いましたが、現代の虐待に見られるように子どもを正しく愛さない親もいます。その親を敬い・従う事はできないかも知れません。親は神の代理人ですから、神の愛で子どもを愛してこそ子どもから敬われるのでしょう。
2.しかし、いくら酷い親であっても産み育ててくれたのですから、その親のために祈ることは大事なことなのです。救いを祈るべきなのです。祈りは愛ですから、祈ることを通して敬うこともできます。

B.聖霊の愛で愛し、祈る
1.しかし、酷い親だと祈ることもできないと思うかも知れません。その通りです。人間的な愛だけではできないのです。イエスが単なる人間なら私たちの身代わりに十字架にかかるような愛は持てなかったでしょう。それができたのはイエスが神であるからですが、聖霊の愛がそうされたのです。
2.私たちも人間的な愛を越える聖霊の愛が満ちると愛することができるようになります。また、普通に敬うことのできる親であっても、やはり聖霊の愛で愛し、祈ることが大事なのです。

★ 父と母を敬うのは、私たち自身の幸せのためですが、それは愛の祈りによって親も幸せになるからです。そして、愛は膨らみますから、親だけを愛して留まらず、教会のみんなを愛し、人々を愛していくように祈りが深まるのです。


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