2017/6/18礼拝説教
【テーマ】 教会の成長
【説教題】 「神の教会になぜ問題が起こるのか?」
【聖書箇所】 使徒6:1-7
6:1 そのころ、弟子たちがふえるにつれて、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされていたからである。
6:2 そこで、十二使徒は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。「私たちが神のことばをあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。
6:3 そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。
6:4 そして、私たちは、もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします。」
6:5 この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、
6:6 この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた。
6:7 こうして神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰に入った。
○ 子どもの発達を勉強していますと、わずか2歳ぐらいで反抗期があります。そして、第二反抗期と呼ばれる時期までにも、親としてやりにくいことが多々出てきます。それを過ぎて大人になるものの、大人になっても色々あるではありませんか? 教会も色々な問題のようなことを通って発達・成長するのではないかと思います。
Ⅰ.初代教会に問題がおこった
A.聖霊に満たされた教会でも問題はある
1.ペンテコステというすごい出来事があって、一気に教会ができ、弟子達によって奇跡のわざ、聖霊の満たしなどが各地で起こりました。そして、救われる人が数千人単位で起こってくるということは本当にすごいことです。
2.こういう状況の中にあった教会ですから、教会は天国のような所と思いがちになりますが、今日のテキストを読むと、早速問題が生じています。苦情の申し立てが起こっているのです。
B.最初の問題とは
1.ここで起こった問題とは、やめもに対しての配給のことで不公平が生じたということです。人は自分が損をすることを見過ごせないものです。「クリスチャンだから自分が損をしても文句を言わなくていいじゃないか」と思いたいですが、初代教会からそれは無理なことでした。特にこれは食べることですから、命に関わるということでも苦情申し立てとなったのでしょう。
2.子どももちょっと量に差がつくと、「●●ちゃんの方が多い」と言って怒ります。こう考えると、初代教会はやはり生まれたばかりの教会だったんだなあと思えます。
Ⅱ.どのように解決したか
A.問題そのものは問題では無い
1.問題が起こるのは悪いことではありません。イエス様がパンを増やされたように、聖霊に満ちた教会は祈ることでパンが増えれば、やはり「すごい!」と言えるのでしょう。が、そんなことは起こらなかったのです。
2.大事なのは、その現実を、神様の許しの中で行われていることと認め、愛と信仰で対処していくことです。
B.聴く人を用意した
1.12使徒が行った解決は食卓のことに仕える人「執事」を決めることでした。しかも、 ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた のですから、ギリシャ語を使うユダヤ人7名を選んだのです。この人達が選ばれることで、明確な働き人が生まれたことになり、初代教会の大きな力となったのです。
2.しかし、ただ言葉が通じるだけではいけないのです。なぜ苦情が生まれたのか、その背景を聞き取ることが必要です。傾聴ということが言われますが、聴ける人が必要ということです。教会の問題は聴ける人で解決していくのです。
Ⅲ.全ては福音宣教のため
A.食卓の問題から宣教拡大に
1.使徒達の按手で祈られた7名は忠実にその仕事を果たしていきます。その結果、 6:7 こうして神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰に入った。 というすばらしいことが起こるわけです。
2.食卓の問題を解決することが最優先課題というわけではなく、福音宣教がスムーズに進むために何をすべきかということだったのです。この問題解決が使徒達に大事な時間を確保させ、宣教が進んだのです。
B.宣教のために作られる組織
1.多くの教会の牧師は 6:4 もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします と言いたいでしょう。しかし、現実はなかなかそうはいかず、あらゆることを牧師がしています。その解決のために教会組織をしっかりとしていこうとしているのです。
2.しかし、組織は命を失うと危ないことはよく言われるところです。あの7人の執事が選ばれた基準は 御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち でした。つまり、心の通い合う、命のある組織なのです。それによって宣教が拡大されます。
★ 教会に問題が起こることは何も問題ではありません。それを放置しておくのが問題です。問題は教会を分裂させるためにあるのではなく、それによって福音宣教が拡大するためにあるのです。そのためにみんなの知恵を出し合うのです。神は信徒を用いようとされているのです。
【テーマ】 教会の成長
【説教題】 「神の教会になぜ問題が起こるのか?」
【聖書箇所】 使徒6:1-7
6:1 そのころ、弟子たちがふえるにつれて、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされていたからである。
6:2 そこで、十二使徒は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。「私たちが神のことばをあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。
6:3 そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。
6:4 そして、私たちは、もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします。」
6:5 この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、
6:6 この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた。
6:7 こうして神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰に入った。
○ 子どもの発達を勉強していますと、わずか2歳ぐらいで反抗期があります。そして、第二反抗期と呼ばれる時期までにも、親としてやりにくいことが多々出てきます。それを過ぎて大人になるものの、大人になっても色々あるではありませんか? 教会も色々な問題のようなことを通って発達・成長するのではないかと思います。
Ⅰ.初代教会に問題がおこった
A.聖霊に満たされた教会でも問題はある
1.ペンテコステというすごい出来事があって、一気に教会ができ、弟子達によって奇跡のわざ、聖霊の満たしなどが各地で起こりました。そして、救われる人が数千人単位で起こってくるということは本当にすごいことです。
2.こういう状況の中にあった教会ですから、教会は天国のような所と思いがちになりますが、今日のテキストを読むと、早速問題が生じています。苦情の申し立てが起こっているのです。
B.最初の問題とは
1.ここで起こった問題とは、やめもに対しての配給のことで不公平が生じたということです。人は自分が損をすることを見過ごせないものです。「クリスチャンだから自分が損をしても文句を言わなくていいじゃないか」と思いたいですが、初代教会からそれは無理なことでした。特にこれは食べることですから、命に関わるということでも苦情申し立てとなったのでしょう。
2.子どももちょっと量に差がつくと、「●●ちゃんの方が多い」と言って怒ります。こう考えると、初代教会はやはり生まれたばかりの教会だったんだなあと思えます。
Ⅱ.どのように解決したか
A.問題そのものは問題では無い
1.問題が起こるのは悪いことではありません。イエス様がパンを増やされたように、聖霊に満ちた教会は祈ることでパンが増えれば、やはり「すごい!」と言えるのでしょう。が、そんなことは起こらなかったのです。
2.大事なのは、その現実を、神様の許しの中で行われていることと認め、愛と信仰で対処していくことです。
B.聴く人を用意した
1.12使徒が行った解決は食卓のことに仕える人「執事」を決めることでした。しかも、 ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた のですから、ギリシャ語を使うユダヤ人7名を選んだのです。この人達が選ばれることで、明確な働き人が生まれたことになり、初代教会の大きな力となったのです。
2.しかし、ただ言葉が通じるだけではいけないのです。なぜ苦情が生まれたのか、その背景を聞き取ることが必要です。傾聴ということが言われますが、聴ける人が必要ということです。教会の問題は聴ける人で解決していくのです。
Ⅲ.全ては福音宣教のため
A.食卓の問題から宣教拡大に
1.使徒達の按手で祈られた7名は忠実にその仕事を果たしていきます。その結果、 6:7 こうして神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰に入った。 というすばらしいことが起こるわけです。
2.食卓の問題を解決することが最優先課題というわけではなく、福音宣教がスムーズに進むために何をすべきかということだったのです。この問題解決が使徒達に大事な時間を確保させ、宣教が進んだのです。
B.宣教のために作られる組織
1.多くの教会の牧師は 6:4 もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします と言いたいでしょう。しかし、現実はなかなかそうはいかず、あらゆることを牧師がしています。その解決のために教会組織をしっかりとしていこうとしているのです。
2.しかし、組織は命を失うと危ないことはよく言われるところです。あの7人の執事が選ばれた基準は 御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち でした。つまり、心の通い合う、命のある組織なのです。それによって宣教が拡大されます。
★ 教会に問題が起こることは何も問題ではありません。それを放置しておくのが問題です。問題は教会を分裂させるためにあるのではなく、それによって福音宣教が拡大するためにあるのです。そのためにみんなの知恵を出し合うのです。神は信徒を用いようとされているのです。