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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

クリスマスの前に

2014-11-30 19:09:05 | 礼拝説教
2014/11/30礼拝説教
【テーマ】  アドベント
【説教題】 「クリスマスの前に」
【聖書箇所】 ルカ1:5-25
  1:5 ユダヤの王ヘロデの時に、アビヤの組の者でザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。
1:6 ふたりとも、神の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行っていた。
1:7 エリサベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた。
  1:8 さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、
1:9 祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。
1:10 彼が香をたく間、大ぜいの民はみな、外で祈っていた。
1:11 ところが、主の使いが彼に現れて、香壇の右に立った。
1:12 これを見たザカリヤは不安を覚え、恐怖に襲われたが、
1:13 御使いは彼に言った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。
1:14 その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。
1:15 彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、
1:16 そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。
1:17 彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。」
1:18 そこで、ザカリヤは御使いに言った。「私は何によってそれを知ることができましょうか。私ももう年寄りですし、妻も年をとっております。」
1:19 御使いは答えて言った。「私は神の御前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この喜びのおとずれを伝えるように遣わされているのです。
1:20 ですから、見なさい。これらのことが起こる日までは、あなたは、ものが言えず、話せなくなります。私のことばを信じなかったからです。私のことばは、その時が来れば実現します。」
1:21 人々はザカリヤを待っていたが、神殿であまり暇取るので不思議に思った。
1:22 やがて彼は出て来たが、人々に話すことができなかった。それで、彼は神殿で幻を見たのだとわかった。ザカリヤは、彼らに合図を続けるだけで、口がきけないままであった。
1:23 やがて、務めの期間が終わったので、彼は自分の家に帰った。
  1:24 その後、妻エリサベツはみごもり、五か月の間引きこもって、こう言った。
1:25 「主は、人中で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました。」

○ 神様にずっと願ってきたのに聞かれていないことがありませんか? 真面目に神様のために働いてきた祭司ザカリヤとその奥さんエリサベツはずっと子どもが与えられることを祈ってきましたが、与えられませんでした。ところが、年をとってからついに子どもが与えられたのです。

Ⅰ.天使がザカリヤに語った
A.ザカリヤに特別な仕事が回ってきた
1.ザカリヤとエリサベツは年老いていましたから、もう子どもが与えられるという希望はありませんでした。彼らの願いはかなえられなかったのですが、二人は神様に忠実に生きてきました。また、ザカリヤは祭司としてしっかり働きました。
2.祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。 とあるように、ザカリヤは特別な仕事をいただきました。これは彼にとって人生最後の一番大事な仕事となりました。

B.ザカリヤに天使が現れた
1.ザカリヤが特別な任務のために神殿に入りました。この特別な仕事は彼だけにしか許されないことで、神殿の中には彼しかいません。しかし、そこに一人の人が現れたのです。誰も入ることが許されないので、この人は天使だということを示しています。
2.天使にはそれぞれ神様からの仕事が託されています。この天使は ガブリエル という天使で、神様の言葉を伝えに来ました。その言葉は13-17節にあります。天使はザカリヤに男の子が与えられると伝えたのです。名前はヨハネとせよ、ヨハネはキリストのために先駆者となって働くという内容が伝えられました。

C.信じられない
1.ザカリヤは天使の言葉を信じることができませんでした。自分も妻エリサベツも年をとっていて、子どもはできるはずが無いと思ったのです。
2.この話はアブラハムとサラにイサクが与えられるときの話とよく似ています。100歳と90歳の老夫婦にイサクが生まれたのです。その話をザカリヤはもちろん知っていました。しかし、そんな奇跡的な事が自分にも起こるとは信じられなかったのです。
3.私たちも聖書の話は知っていても、自分にはそういうことは起こらないと思いやすいものです。かといって、反対に聖書にあるから自分にも同じ事が起こると思い込むのも問題です。

Ⅱ.ヨハネという人物
A.聖霊に満たされた人ヨハネ
1.天使はザカリヤに子どもが与えられることを語ったのですが、その子どもヨハネがどのような人かも語っています。ヨハネは 多くの人もその誕生を喜びます と。さらに 彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ ている人です。
2.ヨハネはお腹の中にいるときから聖霊に満たされているのです。あのペンテコステの日の後ではなく、もっと前に、しかも胎児の時にです。私たちも赤ちゃんを大事にしましょう。胎児の時から聖霊に満たされる可能性があるわけです。

B.神に立ち返らせる人ヨハネ
1.また、天使はヨハネの働きについても語りました。それは イスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせ る働きです。ユダヤ人は聖書の神を信じているのですが、その信仰は形式的になり、指導者達の律法的な指導によって、健全な信仰ではなくなっていたのです。そういうユダヤ人を神に立ち返らせる仕事をするのです。
2.彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。 と、ヨハネは旧約の大預言者エリヤと並べられました。エリヤの最大の働きはアハブ王が偶像礼拝に走り、妻イゼベルによって神の預言者の命が狙われていた時代に、バアルの預言者たちと対決して、天から火を呼び下して、バアルの神は神では無いことを証明しました。人々を真の神に立ち返らせた大預言者です。ヨハネはそのエリヤと並べられました。

Ⅲ.神の言葉は実現する
A.天使の語ったとおりに
1.ですから、見なさい。これらのことが起こる日までは、あなたは、ものが言えず、話せなくなります。私のことばを信じなかったからです。私のことばは、その時が来れば実現します。 とガブリエルは言いましたが、その言葉の通り、ザカリヤはしゃべることができなくなりました。
2.また、天使の語ったとおり、エリサベツは身ごもりました。このような奇跡的なことはそうは無いと思いますが、神様は希望も無いと思っていた老夫婦にイエス様の誕生前、つまりクリスマスの前にすごい仕事を与えたのです。

B.老夫婦に喜びが来た
1.ザカリヤは喜びに満ちたので喜びを声にして言い表したかったでしょう。エリサベツの言った 「主は、人中で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました。」 のように言いたかったでしょう。福音を語れないのは辛いのです。
2.クリスマスの前に老夫婦に喜びがやって来たのです。ヨハネの誕生はイエス・キリストの誕生を証明するものでした。神の言葉は確実に実現するのです。信じたいものです。


● 預言者エレミヤは エレミヤ1:6 そこで、私は言った。「ああ、神、主よ。ご覧のとおり、私はまだ若くて、どう語っていいかわかりません。」 と言ったのですが、神は 1:7 すると、【主】は私に仰せられた。「まだ若い、と言うな。わたしがあなたを遣わすどんな所へでも行き、わたしがあなたに命じるすべての事を語れ。 と言われたのは有名です。若過ぎる、年を取りすぎた、なんて神には無いのです。神はだれでも神の仕事に用いたいのです。

★ 私たちは今、イエス様の再び来られる日を待ち望んでいるのです。その再臨の前に何があるのでしょうか? 私たちはどのような仕事を命じられるのでしょうか? Ⅱテモ 4:2 みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。 この御言葉は私たちの大事な仕事を意味しているのではないでしょうか。