8×10撮影紀行

8×10の機材を主として、日本各地を
撮影したときの記録を主として記述。

大瀬崎

2011年02月27日 21時27分16秒 | 日記
2月26日 快晴
今回はダイビング。
当初は伊豆半島の東で潜る予定だったが、
西の大瀬崎に変更。
ダイビングでは天気より、風や波の影響を強く受ける。
陸地での気温は高く、上着がなくても寒くない。

11時頃富士山を見ながらダイビング開始。
大瀬崎では、波もなく透明度も高い。
水中生物も結構居る。
しかし、海底が砂地なので、砂を巻き上げてしまうと
視界が戻るのに時間がかかる。
砂自体が邪魔だし、ピントも砂に行ってしまう。
今回の機材はビデオだったので、照明はフラッシュではなく、
ライトを使用。
数十センチくらいまで近づいてライトを当てないと光量を
確保できずぶれてしまう。
でも近づけすぎると露出オーバーとなる。
また、ライトをカメラに固定していたため、ライトのアングルが
制限されてしまうこともあった。
補助としてもう一つライトは持っていった方が良いかもしれない。

そのため余り動かない生物を狙って撮影した。


ミノカサゴの子供?が居たが、
海底近くにいて下を向いているので正面から撮影するのは難しい。


魚の群れも結構居たが、ビデオのレンズの写野が余り広くないこともあり、
「群」を表現できない写真となってしまった。


帰る頃に曇ってきたが、ダイビング日和だった。


山寺と(羽黒山)

2011年02月19日 19時37分22秒 | 日記
2月17日
今日の最初の目的は羽黒山麓にある国宝の五重塔。
蔵王PAを過ぎたあたりから道路脇の積雪は高くなっていたが、
道路上は除雪されていて、雪は無い。
一般道も雪を心配したが、路上に雪はなくスムーズに目的地に到着。
しかし、駐車場が1m以上の雪に覆われていて入れない。
文化記念館兼観光案内所のようなところや、土産物やに止められないかと思ったが、
人が居ない。
しばらくあたりを回ったが、車を止める場所を見つけることができず、断念。
五重塔を見ることもできなかった。

次の撮影地は山寺。
寒河江SAや山寺と緯度は余り変わらないが、暖かい。
山寺は、山寺駅の裏手に芭蕉記念館があり、そこから全景が撮影できる。
レンズは標準レンズでほぼ全景が収まる。
五大堂など寺の一部を撮影するなら望遠から超望遠を使用する。

全体像では、どこに何が写っているのかわかりにくいかもしれない。
手前に桜の木があるので春なら広角レンズで桜を絡めて撮影するのも良いかも。
今回は桜の枝が入らないようにカメラ位置を下げて撮影した。
今回の撮影はこれで終わり。
もう少し北にも行きたかったが、この後雨の予報だったので諦めた。

帰るには時間がまだあったので、山寺に登ることにする。
当然8×10は持っていかない。
山寺の駅前まで行って駐車する。
駐車場はあちこちにある。人は居ないが料金箱がおいてあるのでそこに500円入れればよい。

山門で300円払って登ることになるが、係の人が
「ゴム長があるので良かったら使ってください」と言われるが、
「大丈夫です」と言い切って登り始める。
しかし、階段に積もった雪が踏み固められていてつるつるになっており、
手すりに掴まってもまったく登れず、断念。

山門に戻って、ゴム長を借りて再挑戦。
ゴム長は底が薄いのか、雪上に立つと足の裏が冷たい。
しかし、登り始めると殆ど滑らない。
ゴム長の偉大さを実感するとともに人の忠告には従うべきと痛感する。

奥の院までは30分ほど(コースタイムは40~60分)だが、
延々階段が続くので汗をかく。
また、ゴム長を履いていると滑りにくいとはいえ階段は急なので、
鉄の手すりに掴まりながら登るので手袋はあった方がよい。
下りてくる人もかなり慎重に下りてくる。
滑落する人はいないのだろうか。

奥の院は深い雪で覆われている。
ここはあまり人は居ない。
多くの人は途中の展望の良い五大堂へ向かうようである。
五大堂は直前でロープを伝って上り下りすることになり、
特に下りるときは時間のかかる人もいる。

五大堂からは寺や、麓の街を見渡すことができる。


下りは途中から一部上りと分かれるが、階段ではない坂道で
手すりもないので、混んでなければ上り道の階段で下りた方が
安全かもしれない。
下山にかかかる時間は10分ほど。

天気は下り坂と言っていたが、家に着いたときはまだ月が見えていた。
今回はかまくら撮影でフラッシュを持っていなかったこと、
五重塔を撮影できなかったことなどちょっと残念な撮影行となった。
(完)

横手市雪祭り

2011年02月18日 19時16分40秒 | 日記
2月16日
秋田県横手市で行われる、かまくらで有名な雪まつりは2月15日、16日。
前夜祭?のようなイベントは11日からやっているらしい。
当初はもう少し早く来る予定だったが、富士山撮影をしていたため、
この日の撮影となった。

今年は大雪だった横手市だが、会場へは高速を下りてすぐなので、
雪の心配は無いと考えていた。
高速を下りると道路脇には1mをゆうに越える雪が積もっているが、
道路上は除雪されており、雪は無い。

横手市の雪祭りは有名なので、駐車場へ誘導する看板があるだろうと考えていたが、
あまり無い。あっても目立たないし、雪の壁で入り口もよく分からない。
市役所の周辺をうろうろしていると看板があったので、適当に入ってみると
駐車場だった。
早く来ないと駐車場に停められないかもしれないと思っていたが、
16時の時点では、比較的空いていた。

ここから会場までは1kmほど。近くからシャトルバスがでているのでそれを
利用するのが一般的のようである。
私は機材がかさばることもあり、バスに乗ると荷物が邪魔になるので歩いて行くことにする。
祭り開始は18時からということで機材を持たず、下調べに行く。
会場へは、JRの線路を越えて行く道路があるが、車専用。
どこかに線路を越える事のできる場所は無いかと探していたら、
雪の壁からときどき人が出てくる。
そこへ行ってみると踏切があったのでそこから渡る。
でも戻ってくるときに気付いたが、自動車専用道路の地下に遊歩道がある。
こちらを歩いた方が早いし、雪が無いので歩きやすい。

道路を歩いていくとかまくらが見えてくる。
他にも雪のオブジェがいくつか作られている。
ここのかまくらを撮影すると背景に街が写りこんでしまうので
他の場所を探す。

更にまっすぐ歩くと小学校があり、ミニかまくらが作られていて、
火を入れているところだった。少し戻って北に向かって歩くと
河原に出てここにもミニかまくらが作られている。
こちらの方が小学校より数は多い。

河原のミニかまくらを撮影対象に決め、駐車場へ戻って機材を
用意する。
河原に戻ると時間は18時前、大分周囲は暗くなっていた。

河原に下りてカメラをセットする。
かまくらは雪で作られていて、白いので多少暗くなっても
写るかと思っていたが、中のろうそくとの露出差が大きく、
露出が難しい。

もう少し周囲が明るいうちに撮影するか、フラッシュを用意するべきだった。
かまくらを後ろから撮影するとほのかに明るく写るので、
こちらの方が露出は決めやすい。


撮影後、もう一つの撮影地横手城のある横手公園へ向かう。
距離がありそうなので、どれくらいかかるか聞くと、
周回バス(無料)で行った方が良いとのこと。
周回バスは、大通り、河原、横手公園、小学校を巡回して
回っている。

バスの停留所やバスの中では街や祭りについて、
いろいろ説明してもらえる。
・ミニかまくらは小学生、高校生が作っている
・それぞれの独創で毎年進化している
(ことしは蟻塚のような雪の塔にかまくら?がいくつも
 つくられ、それぞれにロウソクが灯される)
・ロウソクも進化して、最近は一度点けたら4時間くらい保つようになった
・かまくらでは中にいる子供から餅や甘酒をもらうことができ、お礼に100円渡すこと
 そのお金は子供たちの小遣いになること
等々。

バスを降りて撮影ポイントに向かう。
ここでのポイントは横手城を背景にしたかまくらの写真。
もう一つ見所があり、ここから小学校のミニかまくらも見渡すことができるらしいが、
見るのを忘れてしまった。

撮影ポイントにはひっきりなしに人が来るので、なかなかシャッターチャンス
が無い。
ここの撮影も背景の横手城がライトアップされかなり明るいので、
手前のかまくらにはフラッシュを使用した方がよい。

人混みの切れるのを待っていたが、21時に祭りが終わって巡回バスが
無くなると駐車場に戻るのが難しくなりそうなので、適当に撮影して切り上げた。


20時を過ぎても巡回バスは満席状態で、客を運んでいた。

駐車場へ戻り今日の宿泊地、山形道の寒河江サービスエリアへ。
横手市から直接南下すれば百数十キロだが、雪道が怖いので
東北自動車道を使った。
(続く)

忍野から大観山へ

2011年02月14日 20時52分26秒 | 日記
2月13日
午前5時半 -6度
寒さに耐えきれず、車のエンジンを掛けエアコンを入れる。
車内が暖かくなったら眠ってしまった。
目が覚めると6時半。
富士山を日が紅く染め始めていた。

今回も富士山の撮影。
場所は忍野の鱒の家。
前日寒気がしたのと、中央高速の大月ジャンクション-勝沼間で
通行止めになっていたため、行くのをためらったが、
降雪した翌日に快晴になるという日は少ない。
また、この時期になると晴れた日は気温が高くなるので、
降雪後、晴れたらすぐに撮影に行かないと雪が溶けてしまう心配もある。
そんなわけで、薬を2,3飲んで家を出た。
幸い河口湖へは通行止めの影響を受けることなく2時に到着。
既に車を止めるスペースは余り無かったが、なんとか端の方に駐車し、就寝・・・

富士山が日に照らされ、紅く染まっていくのを見ながら撮影場所を探すが、
人で埋め尽くされており、三脚を立てる場所は見あたらない。
気合いを入れて撮影している人の多くは
紅い富士山を撮影に来ているようなので
日が高くなり、富士山が白くなれば空くと考えて待つことにした。
案の定7時頃になると、場所が空き始めたので撮影開始。

去年は、鱒の家の庭?は壁で囲まれていたと思ったが、
今年は壁がないので撮影位置の自由度が広がった。
撮影は富士山の北側から行うので、午後は逆光になると
思われるので朝の早いうちの方が良いと思う。
また、朝は光がどんどん強く(明るく)なるので、
露出計内蔵のカメラなら問題ないが8×10の様な露出測定と
カメラへのセットを別に行うカメラでは、常に確認しながらセットしないと
露出オーバーになってしまう。
撮影地については、人の入れ替わりは早いが、駐車場は非常に混雑するので、
前日(深夜)に入っておいた方が駐車場探しに困らずにすむ。

鱒の家周辺にも撮影ポイントは多くあり、時間があれば
散策したいところだが、次は二十曲峠での撮影を予定していたので
忍野を後にする。

二十曲峠は忍野の北東に位置する。
夏は都留方面へ抜けることができるが、
冬季は峠から先は閉鎖される。
峠への道は距離こそ数キロだが、
狭く車がすれ違うことのできないところもある。
積雪、凍結していると通行は更にきびしい。
降雪直後は、普通の車では通行困難なこともある。
しかし、峠へ向かう車は結構あるらしく、1日も経つと
ある程度除雪(圧雪)されるようである。
それでも凍結には注意を要するが、今年はそれほど凍結している様子は
無かった。

峠には既に10台くらいの車が止まっていて、駐車場所を少し考える
必要があった。
峠からは、南アルプス?を望むこともできるが、上に電線が走っているので、
構図には気を付けないと電線が写り込んでしまう。
ここは、パノラマ向きの撮影地かもしれない。


今回の撮影ポイントは全て、「富士の雪の部分が露出オーバーにならないこと」。
35mmカメラでは気にならないが、微細な描写をする8×10では露出オーバー
になって、富士表面のディティールがつぶれると気になるので、
露出には気を遣う。
逆にアンダーになると雪が濁り汚くなるので加減が難しい。
(家に帰って露出計代わりに使用しているデジカメで露出を確認した。
 アンダー気味に撮影したつもりだったが、富士山の積雪の一部は飛び気味だった。
 35mmではそれほど気にならないが、8×10のフィルムをルーペで
 確認したとき、飛んでいると目立つので、ちょっと心配)

峠を下りると、畑?に雪が積もっている。
この風景も撮影。欲を言えば畑面がのっぺりしているので、もう少し
起伏が欲しいところ。

最後は、箱根の大観山。
忍野から2時間ほどで到着。
チェーン規制は出ていたが、凍結はなかった。
富士の南側は雲が出やすい。
着いたときは富士山の一部に雲がかかっている程度だったが、
8×10のセットを完了したときに雲がかかてしまった。
30分ほど待って、山頂に雲がかかっていない時に撮影したが、
善し悪しは仕上がりを見ないと分からない。

その後、雲が広がったため帰途につく。

須走まで来ると富士山が再び姿を現した。

三滝

2011年02月04日 21時40分44秒 | 日記
2月3日
今年は豪雪と言われているが、無いところには無い。
移動には楽であるが、写真の画としては物足りないこともある。

今回は長野の凍結する滝、三滝。
長野県に入っても道に殆ど雪は無く、凍結もしていない。
県道124号を走り、三滝の看板のあるところで左折。
2.5kmつづく未舗装にも殆ど雪は無い。
道幅が狭いので、積雪や凍結があれば、時間がかかるところ。

駐車場に着くと気温は4度だが、日差しは強く、風も無いので暖かい。

駐車場から三滝までは10分くらいだが、延々階段が続くので、
一気に登ると結構きつい。この道にも雪はない。
5分くらいで滝が見えるが、そこからまだ階段は続く。

滝正面の橋の上に立つと凍結した滝全景を見ることができる。
ただし、昼前から左側に影がかかるようになる。
35mm換算で24~28mmのレンズで全景を縦位置で写すことができる。
部分のアップを撮るなら200-300mmくらいがあっても良い。

8×10で撮影するには遠いので、向かって右の階段を上って全景を撮影。
滝の最上部は溶けて流れている。

8×10では滝の側面で一部を切り取って撮影。一番長い焦点距離のレンズ
で撮影したいところだったが、駐車場まで下りて再度登ってくる根性はなかった。

ときどき氷結した滝が崩れ落ちている。
どういう溶け方をするのか分からないが、一気に崩れ落ちてくると怖い。

滝の左側にも登ることができるが、日陰になっていて、
日の当たるところと影の所の輝度差が大きく、露出を決めるのが難しい。
更に、下が凍結しているので滑る。

大禅滝から少し下ると小禅滝へ分岐する道がある。
小禅滝へ向かうと、戻ってくる人が小禅滝の方を見ながら下りてくる。

小禅滝へも階段を上っていく。橋を越えると階段の段差が大きくなり、
登るのが大禅滝へ行くより疲れる。
展望台につくと、滝の裾は見えるが、上部が木立や崖で良く見えない。

先ほど戻ってくる人が小禅滝の方を見ながら下りてきた理由が分かった。
展望台ではよく見えないので、下りながら滝のよく見える場所を探していたのだろう。

展望台を下りてすぐの所に手すりの途切れたところから川岸に出ることのできる
場所がある。ここから撮影するのがよさそう。

または、橋の所から、手前の川を入れて撮影するのもまあまあ良い。
ただし、画面は縦長になるので、8×10には不向き。
もっとも大禅滝より規模は小さいので、無理して撮影するほどのことはない。

三滝という名称が示すように、もう一つ「浅間の滝」というのがあるらしいが、
場所は分からなかった。

帰る途中、清里の南、高原大橋の近くに駐車場があり、ここから見える
八ヶ岳が綺麗だったので撮影。

駐車場にいた人が、秋になると紅葉が綺麗で多くのカメラマンが並ぶとのこと。
たしかに、青い空、白い山頂、麓の紅葉が並べば、最強の風景かもしれない。
秋に都合がつけば来てみたい。