8×10撮影紀行

8×10の機材を主として、日本各地を
撮影したときの記録を主として記述。

忍野から大観山へ

2011年02月14日 20時52分26秒 | 日記
2月13日
午前5時半 -6度
寒さに耐えきれず、車のエンジンを掛けエアコンを入れる。
車内が暖かくなったら眠ってしまった。
目が覚めると6時半。
富士山を日が紅く染め始めていた。

今回も富士山の撮影。
場所は忍野の鱒の家。
前日寒気がしたのと、中央高速の大月ジャンクション-勝沼間で
通行止めになっていたため、行くのをためらったが、
降雪した翌日に快晴になるという日は少ない。
また、この時期になると晴れた日は気温が高くなるので、
降雪後、晴れたらすぐに撮影に行かないと雪が溶けてしまう心配もある。
そんなわけで、薬を2,3飲んで家を出た。
幸い河口湖へは通行止めの影響を受けることなく2時に到着。
既に車を止めるスペースは余り無かったが、なんとか端の方に駐車し、就寝・・・

富士山が日に照らされ、紅く染まっていくのを見ながら撮影場所を探すが、
人で埋め尽くされており、三脚を立てる場所は見あたらない。
気合いを入れて撮影している人の多くは
紅い富士山を撮影に来ているようなので
日が高くなり、富士山が白くなれば空くと考えて待つことにした。
案の定7時頃になると、場所が空き始めたので撮影開始。

去年は、鱒の家の庭?は壁で囲まれていたと思ったが、
今年は壁がないので撮影位置の自由度が広がった。
撮影は富士山の北側から行うので、午後は逆光になると
思われるので朝の早いうちの方が良いと思う。
また、朝は光がどんどん強く(明るく)なるので、
露出計内蔵のカメラなら問題ないが8×10の様な露出測定と
カメラへのセットを別に行うカメラでは、常に確認しながらセットしないと
露出オーバーになってしまう。
撮影地については、人の入れ替わりは早いが、駐車場は非常に混雑するので、
前日(深夜)に入っておいた方が駐車場探しに困らずにすむ。

鱒の家周辺にも撮影ポイントは多くあり、時間があれば
散策したいところだが、次は二十曲峠での撮影を予定していたので
忍野を後にする。

二十曲峠は忍野の北東に位置する。
夏は都留方面へ抜けることができるが、
冬季は峠から先は閉鎖される。
峠への道は距離こそ数キロだが、
狭く車がすれ違うことのできないところもある。
積雪、凍結していると通行は更にきびしい。
降雪直後は、普通の車では通行困難なこともある。
しかし、峠へ向かう車は結構あるらしく、1日も経つと
ある程度除雪(圧雪)されるようである。
それでも凍結には注意を要するが、今年はそれほど凍結している様子は
無かった。

峠には既に10台くらいの車が止まっていて、駐車場所を少し考える
必要があった。
峠からは、南アルプス?を望むこともできるが、上に電線が走っているので、
構図には気を付けないと電線が写り込んでしまう。
ここは、パノラマ向きの撮影地かもしれない。


今回の撮影ポイントは全て、「富士の雪の部分が露出オーバーにならないこと」。
35mmカメラでは気にならないが、微細な描写をする8×10では露出オーバー
になって、富士表面のディティールがつぶれると気になるので、
露出には気を遣う。
逆にアンダーになると雪が濁り汚くなるので加減が難しい。
(家に帰って露出計代わりに使用しているデジカメで露出を確認した。
 アンダー気味に撮影したつもりだったが、富士山の積雪の一部は飛び気味だった。
 35mmではそれほど気にならないが、8×10のフィルムをルーペで
 確認したとき、飛んでいると目立つので、ちょっと心配)

峠を下りると、畑?に雪が積もっている。
この風景も撮影。欲を言えば畑面がのっぺりしているので、もう少し
起伏が欲しいところ。

最後は、箱根の大観山。
忍野から2時間ほどで到着。
チェーン規制は出ていたが、凍結はなかった。
富士の南側は雲が出やすい。
着いたときは富士山の一部に雲がかかっている程度だったが、
8×10のセットを完了したときに雲がかかてしまった。
30分ほど待って、山頂に雲がかかっていない時に撮影したが、
善し悪しは仕上がりを見ないと分からない。

その後、雲が広がったため帰途につく。

須走まで来ると富士山が再び姿を現した。