8×10撮影紀行

8×10の機材を主として、日本各地を
撮影したときの記録を主として記述。

ガラパゴスへ

2011年09月30日 19時09分29秒 | 日記
キト行きのパッケージツアーが
なぜあるかというとガラパゴス諸島への
玄関口にあたるためである。
というわけで、最大の目的はすでに達成したが、
ツアーは始まったばかりで、ガラパゴス諸島へ向かう。

9月23日
ガラパゴス諸島はキトの西1200キロ
くらいのところにあり、距離的には
東京-父島間と似ている。
しかし、飛行機が飛んでいるので2時間で着く。
時差は1時間ある。(日本とキトは14時間、ガラパゴスとは
15時間。日本の15時にガラパゴスではその日の0時を迎える)

キトでは、日本人スタッフや日本語を話すことのできるガイドが
いるので不自由しないが、ガラパゴスではガラパゴス住人しか
ガイドできないため、ここからは英語のみ。
挨拶をして数分も経つと、私が英語を殆ど理解しないことが
ばれるのでガイドも必要最低限しかしゃべらなくなる。

私が滞在したサンタクルス島へは空港のあるバルトラ島から
バスで10分、渡し船で10分でサンタクルス島の北側に
到着し、そこから40分車で走って島の南側にある町に着く。
空港のある島の北側はサバンナのような風景。
一方島の高度差はそんなに無いが、中央を過ぎると森になる。
南から風が吹くので、南には雨が降り森ができ、
北側には届かないので乾燥帯になると言う。
南にある町の近くに空港を作らず、
北側に作っているのは乾燥して天気が安定しているためか?

島内の撮影対象。
まずはゾウガメ。
一般道の脇にも少し居るが
生息地にいくとごろごろいる。
柵などで仕切られていないので近くで見ることができる。
逃げはしないが、正面に回ると警戒して首を引っ込めるので、
近づける距離は2メートルくらいまで。

それ以上近づこうとするとガイドから注意を受ける。
そのため顔をアップで撮るなら望遠レンズが必要。

つづいて、ダーウィン研究所に行くと、
カメが数種類とイグアナがいる。

ここは動物園の様に、
石垣や網で仕切られていた。

キト

2011年09月29日 20時19分07秒 | 日記

西経78度27分19.5秒
北緯00度00分07.8秒

今回の目的である、
「赤道上に立つ」
という目標を達成したはずだったが・・・

手持ちのGPSに
0度を表示させようと考えたのは数年前。
赤道は緯度の距離としては長い方であるが、
英語もしゃべることのできない私が
その上に立とうとすると、行くことのできる
場所は限られる。
以下どこの赤道なら行けそうかを考察した内容。

1.アフリカ大陸
 赤道の陸地を占める割合が最も多い大陸。
 しかし、行き方、治安、病など
 不明点が多いため、却下。
2.インドネシア スマトラ島
 赤道の北に「メダン」、南に「パダン」という都市
 があり、バスで縦断することができる。
 しかし、距離は500km以上あり、
 現地でバスの乗り継ぎ、宿の確保を行う必要
 があるので、難易度が高いため断念。
3.インドネシア ボルネオ島
 島にある都市「ポンティアナク」は市街地から数キロの所に、
 赤道記念碑がある。ポンティアナクへはシンガポールか
 マレーシアからも飛行機が飛んでいる。
 また華僑の商業都市らしいので、治安も特に悪くは無さそう。
 費用、時間の負担を最も少なく行ける場所と思われる。
 しかし、他にすることは何もない。
 よってペンディング。
4.太平洋の国々。
 赤道を含む国は幾つかあるが、
 赤道上に島があるのか、あっても容易に行くことができるのか不明。
 よって棄却。
5.そして南米 エクアドルのキト
 ここへはパッケージツアーが組まれている。

9月22日
というわけで、確実性を重視してパッケージツアーで
キトへ行くことに決定。
エクアドル キトの数十キロ北にある
赤道記念碑へ行き上の写真を撮影。

しかし、私のGPSは”南緯7.8秒”を表示し、
00度00分00.0秒にはならない。
ガイドの説明では、スマトラ島の地震で7秒ずれたとのこと。
東北地震ではずれなかったらしい。
そして「真の赤道」は200メートルほど離れた
施設にあるという。

3ドル払って施設に入場し「真の赤道」上で
GPSを見てみる。
”南緯00度00分3.8秒”
でまだ0にはならない。
施設の人曰く、
「施設では軍用GPSで計測しているので、
こちら(施設の主張)が正しい」
とのこと。
事の真偽はともかく、私のGPSの表示を0にしなければ
気が収まらないので、更に北上。
すると施設の中に何故か3,4カ所「真の赤道」を示す看板がある。

結局私のGPSは施設を抜けた真の赤道の北100mくらいの
一般道路上で00度00分00.0秒となった。

どれが本当か分からないが、施設の言う「真の赤道」の
ところを境に風向きや、水の渦を巻く方向が変わるので、
施設の言う赤道が正しいのかもしれない。
(少なくとも渦の向きなどの実験は施設の言う「真の赤道」
 で行わなければ期待する成果が得られない)

スマトラ地震で7秒ずれた赤道記念碑を、
「真の赤道」に移動する計画はあるのか聞くと、
検討しているが、金がかかるので難しいとのこと。
地震が無くても年に数センチは大陸プレートが
動いているので、いちいち修正していくと
きりがないらしい。

何はともあれ、何とか今回の目的
「赤道上に立つ=GPSで0度を表示させる」
を達成。

この日は他にキトの市街を観光。
日中は旧市街の教会などを撮影。

教会内は撮影禁止の所もあるが、フラッシュを使わなければ
撮影可の所も多い。一般に暗いので、感度は1600で
数枚撮影しておくと1,2枚はそこそこブレのない写真が撮れる。

また夜に改めてライトアップされた旧市街を撮影。
画になる風景は多く、機嫌良くガイドに案内されて撮影していたが、
旧市街を一人で歩くのは危険で、ガイドが安全な場所や時間を判断して
案内してくれたと後で聞いた。

最後は高台にあるレストランの屋上から市街夜景を撮影。

今回は三脚は持っていかなかったが、
ここは安全なので、良い写真を撮るなら、
三脚を使って撮影したいところ。
キトの夜景についてあまり期待していなかったが、
見応えがある。
夜景好きなら見る価値はあると思う。

ちなみに日本を出発したのは9月21日。
台風12号は岡山で待ち伏せされ、九州行きを断念させられたが、
沖縄で停滞していた台風15号はいきなりダッシュして、
関東を急襲。
成田空港でも多くの欠航が出ていたが、
私の乗った飛行機は何とか出航した。
この判断の違いは何によるのだろう。

池田山

2011年09月15日 19時16分15秒 | 日記
池田山は、岐阜の夜景スポット。
冬になると道が閉鎖されるらしいので、
今のうちに行くことにする。

その前に東名高速の吉田ICで降りて、蓬莱橋に寄る。
蓬莱橋は島田駅近くの大井川にかかる木造の橋。
北側の橋のたもとに駐車スペースもあるのでアクセスは良い。
普段は橋を歩くことができるが、
先日の台風の影響か橋は通行止め。
川も濁っていて流木が橋脚にたまっている。

この橋は南北方向に架かっている。
今回は午後だったので、橋の北の西側から順光で
撮影したが、朝早く、北の東側から撮影すると
余計な人工物を殆ど入れることなく順光撮影できると思われる。

通行止めの橋上にはガチガチに通行止めの金柵が置かれていたが、
渡れないときでもせめて、柵越しに写真を撮れる程度の物に
してくれるとありがたい。


今回主目的の池田山へ。
最近できた道の駅「池田温泉」を拠点にすると分かり易い。
池田山への道は夜に通行止めになるが、
昼も工事をしていて時々通行止めになる様子。
車で登ること約20分くらい。
初め山頂に登ろうとしたが、
駐車場から山道を登ることになる。
8×10の装備を持って登るのも難しいのと、
日が落ちてから暗い山道を降りるのも怖いので、
パラグライダー発着場で撮影することに決める。
日没は18時頃で撮影適期は18時半頃から。

夜景は東方向なので、日没は望めない。
日が落ちると下の芝生に鹿が現れる。
露出を調整すると鹿と夜景を組み合わせることも
できるかもしれない。

池田山を越えて南西方向に降りていくと何カ所か
夜景を見るポイントがあるが、
落ち着いて観るならパラグライダー発着場が、
無難だと思う。

台風過ぎて

2011年09月09日 20時49分21秒 | 日記
8月下旬、2つの台風が発生。
8月26日九州へ行く予定だったが、一週間遅らせる。
すると台風も合わせたように一週間遅れで8月27日に岡山へ上陸。
強行突破するつもりだったが撮影を予定していた場所も、
すかしっ屁のような雲が残ったため断念。
それでも9月5日から西日本が広く晴れる予報だったため、
山口へ行くことにする。
途中、中国自動車道の気温は11~15度でTシャツ1枚では寒い。
この日は道の駅「きくがわ」で宿泊。

9月7日
6時半頃に日が昇る。北海道に行ったときと比べると随分日の出は遅くなった。
8時過ぎに角島大橋(つのしまおおはし)に到着。
「荒れた海・鉛色の空」。
日本海のイメージだが、晴れると南国に劣らない色彩である。
駐車場横で撮影していると、後ろの高台から撮影した方が良いと教えてもらう。
駐車場南側にも展望台があるが、タクシーも高台にやってくる。
この橋はCM撮影などにも使われる有名な橋らしい。
高台から見て橋は西に位置するので午前が順光となる。
日が高い方が海の色が綺麗になるらしいので、
午前中の遅い時間が撮影適期かもしれない。
車が橋を渡るのに2分以上かかるため、車の通っていない状態を撮影するのはなかなか難しい。
車の少ない時を見計らって撮影。

橋を通って島の先端へ行くと灯台があるが、駐車場が有料(300円)のため、
すぐに引き返した。

「ホルンフェルス」
国道191号を走っていると何度も標識が現れる。
以前通ったとき、名前から何があるのか想像できなかったため、
見に行ってみると断層だった。
午前中は影になるため、断層に露出を合わせると背景がとんでしまう。
そのため午後、日が当たってからの撮影が良い。
この日は14時に到着。
断層の直下まで降りることができるが、
満ち潮だったり、海が荒れていると波を被るかもしれない。
この日もときどき強い波が打ちつけられるため、さっさと撮影をして撤退。


さらに東へ進む。
日没時に宍道湖の東まで行くことが難しそうなので、
出雲大社の北西にある、日御碕(ひのみさき)へ向かう。
残念ながら日没直前に雲が出たため、
海へ沈む夕日を見ることはできなかった。


(完)